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2020/6/23 (火)
さいたま市北区のS様へ屋上防水と外壁塗装の見積説明

さいたま市北区のS様より屋上防水と外壁塗装の見積依頼    さいたま市北区のS様より屋上防水と外壁塗装の見積依頼

 

 さいたま市北区のS様へ屋上防水と外壁塗装の見積説明に伺いました。熱心にお聞き下さり大変有難うございました。
 築30年で、あちこちから雨もりが酷いとの事でしたの。屋上とルーフバルコニーはアスファルト防水の上に保護のシンダーコンクリートが打って有りました。軽く叩いてみるとシンダーコンクリートは薄く伸縮目地も無いため、あちらこちらがひび割れだらけでした。
 30年も経つといくらシンダーコンクリートの保護が有っても熱でアスファルトは劣化し、防水機能はかなり低下していると思います。また防水床の立ち上がりが見られず、この辺りからも雨もりしている様子です。
 通気緩衝工法でウレタン塗膜防水をお勧めしました。通気緩衝工法は熱で湿気が気化するとウレタン防水塗膜が膨れて傷むため、床面とウレタン防水層の間を絶縁するために通気緩衝シートを入れ、気化した水蒸気を逃がす脱気塔を取り付ける工法の事です。
 通気緩衝シートを使用する事で、下地の変化に対応しやすくなるため、ウレタン防水層の破れも防ぐ事が出来ます。
 ウレタン防水塗膜は紫外線や雨に弱いためトップコートで保護します。トップコートは日本特殊塗料株式会社のプルーフロンGRトップ遮熱をお勧めしました。
 これは遮熱塗料なので太陽光の反射率が高いため建物内部に熱さが溜まりにくい塗料です。僅かですが室温を下げてくれますので真夏には良いと思います。またこの塗料は、さいたま市の地球温暖化対策として補助金が支給され、僅かですがお客様のご負担も減る製品です。
 外壁はALCで表側面のみタイル張りになっていました。こちらも劣化が進みひび割れやチョーキングを起こして雨もりしやすい状態になっていました。タイル部分は目地の補修をお勧めしました。
 ALC外壁は塗装膜が有ってはじめて雨水の侵入が防げます。軽石の様な素材なので塗装膜が無くなると雨水はどんどん内部へ侵入してしまいます。外壁のジョイント部分のコーキングも全滅で隙間やひび割れが起こり、ここからも雨水が侵入しています。
 チョーキングというのは白亜化(はくあか)とも言います。塗装表面が紫外線や熱、雨、風等で塗膜が劣化し、塗料の色成分の顔料がチョーク(白墨)の様な粉状になる事、つまり塗膜が死んでしまい雨を弾かなくなっている状態の事をチョーキングと言います。
ひび割れや穴の補修を行い、縦目地と横目地はオート化学工業株式会社のオートンCP-1をお勧めしました。ALC用のシーリング材で柔らかく補修にも適した製品です。
 外壁塗装は日本ペイント株式会社のパーフェクトトップでの塗り替えをお勧めしました。
 2個所有る庇からの雨もりも酷く、図面を確認すると庇の記載が有りませんでした。工事が進んでから後付けしたようなのですが殆ど勾配の無い下地にスレート葺になっており、これでは雨漏りしない方がおかしい構造でした。
 2個所ともこの庇の上に板金で屋根を付けるカバー工法をお勧めしました。庇の軒天は腐っているため貼替をお勧めしました。
 何社か見積を取られているとの事ですが、安いという事だけでなく慎重に技術力が有り、丁寧な仕事をする塗装業者をお選び頂きたいと思います。