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4年前に外壁塗装をしたばかりで外壁のチョーキングに悩んでいます-上尾市のI様より
4年前に外壁塗装をしたばかりで外壁のはがれとチョーキングに悩んでいます-上尾市のI様より

 築18年の自宅の事です。4年前の5月に、外壁塗装を行いました。外壁はモルタルです。3つの塗装業者から見積を取りました。
 最初の見積説明を聞いた際に、Y塗装(塗装業者)から、フッ素系が一番長持ちすると聞いたので、塗料はK社の水性のフッ素系を選び、3つの塗装業者とも同じ条件で再度見積を出してもらいました。
 その結果、一番安かった上尾市のG建装(塗装業者)に発注しました。現在塗装から4年経ったところで外壁の塗膜が一部剥がれて来ました。また手で触るとチョーキングを起こしています。塗装工事の際にフッ素系の塗料なら30年は大丈夫だと言われたのに、この様な状態で良いのか、教えて下さい。


 蓮田市のE様、伊奈町のO様からも似た様なお問い合わせが有りました。

フッ素系塗料で塗装後、たった4年で塗膜の剥離やチョーキングの発生という不具合が発生したというのは、少ないケースです。

 フッ素系塗料で塗装後、たった4年で塗膜の剥離やチョーキングの発生という不具合が発生したというのは、少ないケースです。きちんとした施工をすればあまり考えにくい現象です。
 施工した塗装業者にクレームを申し入れるべきです。どんなに優れた塗料であっても正しい施工を行わなければ長持ちはしません。一番安かった業者というのが気になります。安い事は良い事なのですが、あくまできちんと施工するという原則が有ります。中には安くするために正しい施工を行わない塗装業者もいます。
 塗装の過程で幾つかの条件を外してしまったのではないかと考えられます。例えば以下のような事です。
1.塗料の希釈率や撹拌が正しかったか?
 希釈率(塗料により薄める比率が違います)が正しかったか? 薄め過ぎると弱い塗膜になってしまいます。
 撹拌(かき混ぜる事)が不十分だと塗料にむらが発生します。正しい希釈率でも撹拌が不十分のまま塗装すると当然濃い部分と薄い部分が出て来るので不具合の原因になります。


2.適正温度・適正湿度での施工だったか?
 上尾市のI様は5月、蓮田市のE様は2月、伊奈町のO様は8月、さいたま市のW様は1月に施工されたとの事でした。
 塗装工事は適正温度・適正湿度がとても大切です。温度が高過ぎても低過ぎてもきちんと塗料が吸着しません。塗料により異なりますが大体5~30度位です。
 蓮田市のE様と、さいたま市のW様のケースは気温が低過ぎたという事は無いでしょうか? 伊奈町のO様は気温が高過ぎたという事は無いでしょうか?  気温だけでなく、塗料の温度、基材(この場合は外壁)の温度も影響します。
 湿度の高い場合も塗料の吸着が悪くなります。その時は晴れていても少し前まで雨が降っていて外壁が湿っていたとか真冬ですと、外壁に結露が有ったりする場合が有ります。この様な条件下での施工は行ってはいけません。


4.塗り重ねの際に、時間や乾燥状態はどうだったか?
 最低でも下塗、中塗、上塗と3層塗りますが、それぞれ充分な乾燥が必要です。それが守られていたのか疑問が残ります。


5.塗料の使用期限(時間)が適正だったか?
 以前使用した塗料を暫く経ってから別の現場で使用するという様な場合、日にちが経っていたり、保管状況(温度等)が悪い物を使用すると不具合が発生します。


6.外壁の下地処理がきちんと出来ていたか?
 上尾市のI様のケースでは築14年で、初回の塗装との事でしたが、通常は築10年程度で塗装をお勧めしています。と言うのは、古い塗膜が弱り過ぎてしまうと、折角新しい塗料を塗っても古い弱った塗膜と一緒に剥がれてしまうからです。
 この様な古い塗膜の場合は高圧洗浄だけでは弱った塗膜を落としきれない場合が有ります。ナイロンタワシやブラシ等で丁寧に不良塗膜を落とす必要が有るのですが非常に手間の掛かる作業なので省いてしまう塗装業者も多いのが実情です。


 塗装業者を選ぶ場合は、見積金額だけで選んでしまうと失敗します。塗装箇所、塗装方法等、工程を省いたり、正しい施工を行わなければ当然経費を抑えられ、安く出来るからです。正しい施工で美しく仕上がり、なおかつ低価格でなければ意味が有りません。
 良い塗装業者を選ぶには、その業者からきちんと説明を聞き、様々な疑問をぶつけ、どの様な回答が返って来るか、また十分に話し合う事で、その塗装業者の実像が見えてきます。くれぐれも良い業者を見極めて下さい。


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