「シーリング」とは、防水性や気密性(屋内と外部との空気の流通を妨げる性能)のために、隙間を目地材などでふさぐ施工のことを指し、また、「コーキング」もこの同義語として多く使われています。では、なぜそのコーキングを行わなければならないのか。その目的は次の2つです。
1つ目は防水性を高めることです。隙間を目地材で埋めることで、つなぎ目から侵入する憎い雨漏りを防ぐことができます。
また、2つ目は耐震性の向上で、地震などにより建物が揺れたときに、伸縮性によって建物を守ることができると考えられています。天候や使用場所によって左右はされますが、シーリングは通常、約5年を過ぎると劣化が始まるとされています。防水や耐震といった機能も徐々に薄れ、最終的には雨漏りや外壁のひびにもつながってしまうようです。雨漏りや外壁のひびは建物全体の劣化にも大きく影響しますから、注意する必要がありますね。
最近ではDIYの流行もあってか、自分で用具を揃えてシーリングを行う方もいるようですが、簡単にみえる一方で実は技術が必要とされるものでもあるので、なるべく業者の方に行うと安心できるでしょう。