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さいたま市北区、O様邸の屋根塗装と外壁塗装、コーキング打替とベランダ防水のための高圧洗浄を行いました。
昨日の足場設置に引き続き、うるさくなりご近所の皆様にはご迷惑をお掛けしました。
高圧洗浄は、クリーニングとは異なります。きれいにすると言うよりも痛んだ基材や塗膜、コケ等を高圧の水で剥し落とす事が目的です。
しっかりと不良部分を剥離しないと、新しく塗装しても傷んだ部分と一緒に剥がれ易くなるからです。
屋根はスレート瓦で層間剥離しているためにかなり脆くなっており、完全に剥離している箇所は洗浄時に慎重に落としました。へたに弱った層をの事ておくと塗装しても短期間で剥離してしまうためです。
主な工事内容は以下のとおりです。
屋根はエスケー化研株式会社の遮熱塗料、溶剤系のクールタイトシリコンで塗り替えます。これは遮熱塗料なので夏は僅かですが涼しくなります。また、これは、さいたま市の地球温暖化対策として補助金が支給され、僅かですがお客様のご負担も減る製品です。
破風・鼻隠のジョイントには隙間が開き雨水が侵入していました。隙間補修後にエスケー化研株式会社の溶剤系のクリーンマイルドシリコンで塗り替えます。
軒天は隙間が有り、ケイ酸カルシウム板ですがエンボス加工しているので雨染みは目立ちませんが雨水が入っている様子です。隙間補修後に透湿性の良い日本ペイント株式会社のケンエースで塗り替えます。
外壁は模様がきれいな窯業系サイディング(セメントと繊維質、混和材を主原料にして練り、板状に圧縮形成した物)です。雨水の侵入で数所サイディングが反り返っていました。窯業系サイディングボードは微細な木片や繊維と石膏やセメント、接着剤を混ぜて圧力を掛け固めたものです。表面は塗装されていますが側面や裏側は無塗装の状態なので雨水の侵入により湿気で無塗装部分は膨張します。これが反りの原因です。
また怖いのは表面の塗装膜も経年劣化により弱ると雨水が染み込みます。雨水の侵入と乾燥を繰り返したため元の粉に戻ってしまう事です。ですから定期的なメンテナンスは欠かせません。
反りに対し無理にビス留すると、そこから30㎝前後の所からひび割れが発生します。また下地が無い場合も有るので慎重に見極め、留められる反りはビス留し、割れるリスクの有る箇所は隙間をコーキングで埋めます。
外壁はデザインがきれいなので日本ペイント株式会社のUVプロテクトクリアで塗り替えます。この塗料は透明なので元の外壁の模様や風合いを損なわずに済みます。
ベランダ防水の基材はFRP(繊維強化プラスチック)で表面のトップコート剥離していました。補修してトップコートを塗り替えます。