施工内容 | マンションのタイル外壁の爆裂を補修しました。
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施工エリア | さいたま市大宮区 |
使用塗料 | 爆裂補修/プレミックスモルタル タイル/クローン・タイル |
施工期間 | タイル爆裂補修のみ/実働12日間 マンション全体の大規模修繕工事/50日間 |
施工を終えて | 打診検査段階で、タイルの浮きや剥がれがかなりの箇所で発生している事が分かりました。地震等が有れば、塊ごと落下するので大変危険です。 入念に危険個所を洗い出し斫りました。モルタルもタイルもしっかりと接着する様に細心の注意を払って施工しました。 新たに焼いたタイルは既存の物とそっくりにで、貼り終わると全く違和感無く、美しく、しっかりと仕上がりました。 |
一見すると、あちこち錆び染みやエフロレッセンス(白華現象の事。コンクリートやモルタル中のカルシウムが、浸入した雨水に溶けて目地やクラックから溶け出し、炭酸ガスと反応して炭酸カルシウムになった物の事)が有ります。
内部の鉄筋の腐食やコンクリートの爆裂が発生している事が判ります。
ひび割れから雨水が侵入し、内部の鉄筋が錆びて膨張し、コンクリートやモルタルが破壊されています。
これだけ劣化が進むと、タイルやコンクリートの剥離落下のリスクが高まります。
配管周りからも漏水による爆裂が有ります。
特にコーナー付近の劣化が酷い様です。
斫り範囲決め
カッターで切れ込みを入れ、どこまで斫るか決めます。
斫り-1
ハンマードリルで斫ります。埃が舞わない様に集塵機を当てながら行います
斫り-2
砕けたタイルやコンクリート片が落ちない様に大きなバケットを外壁にぴったりつけて行います。
斫り-3
落下の危険があった部分は全て取り除きます。錆びた鉄筋が姿を現しました。
ケレン
金属ブラシで鉄筋の錆びを丁寧に隅々まで落とします。
錆止め+接着剤
錆止め兼接着剤を塗ります。錆びの発生を防止し、モルタルの接着を強固にするためです。
型枠設置
モルタル成形がきれいに仕上がる様に木で型枠を設置します。
モルタル成形-1
欠損部補修専用の軽量プレミックスモルタルで成形します。
モルタル成形-2
内部に空洞が出来ぬ様に丁寧に塗って行きます。
モルタル成形-3
タイルを貼ると見えなくなる所ですが、きれいに仕上げます。ベテランの技が冴えます。こうする事でタイルもきれいに貼れるからです。
接着剤塗布
タイル用モルタルの接着を良くするために塗ります。
タイル接着用モルタル
タイルを接着する下地を作ります。
タイル接着
曲がらない様に慎重にタイルを貼ります。
タイル固定-1
貼ったタイルの上から軽く叩いて余分な空気を抜き、モルタルとタイルを馴染ませます。
タイル固定-2
この様にして、欠損部にタイルを貼り終えます。
タイル目地成形
タイルの上から目地用モルタルを塗り、ヘラでしごいて均します。
不要目地モルタルの拭き取り
固いスポンジで表面のモルタルをふき取ります。
シール剥し
タイル表面を保護していたシールを剥がします。
仕上げ拭き
シールを剥がす時に、乾いていない目地材が引っ張られて汚くなるので、最後に仕上げ拭きをして完了です。
完了
これでタイルの爆裂補修迄は完了です。
この部分の工事はまだ、タイルクリーニング、タイルと目地のクリア塗装、タイル伸縮目地コーキングと続きます。