施工エリア | さいたま市大宮区 |
使用塗料 | 屋根/平板スレート瓦/エスケー化研株式会社/溶剤系、クールタイトシリコン(遮熱塗料)/CLR-110 黒 |
施工期間 | 約3週間 |
施工を終えて | 施工前にコーキングの痛みが激しく、縦張りサイディングのジョイントの不具合等も気になっていました。 |
破風・鼻隠の隙間から雨水が侵入し、軒天には雨シミが有りました。屋根だけでなく外壁にも釘浮やひび割れが有りました。
コーキングの充填量が少なく、接着も悪いため、外壁のジョイント部分からも雨水が侵入していました。
縦張り横張兼用のサイディング材でした。上下のジョイントに水切が無いため、ここからも雨水が侵入していました。
殆どのコーキングが剥離していたため侵入した雨水の湿気でコケの発生も多く見られました。
FRP防水部分も湿気のためコケの発生が見られます。
高圧洗浄
苔や不良塗膜をしっかりと落とします。この作業をきちんとしないと、塗料の吸着が悪くなり、結果的に長持ちしなくなってしまうからです。
シーベースが塗装工事を行う場合は必ず樋も清掃します。枯葉や泥が詰まったり、重みで樋が歪んだりするからです。
屋根の下塗
プライマーで下塗します。染み込むため屋根の補強と、中塗の接着を助けます。
屋根板金の釘浮補修-打込
屋根は板金の釘は10年もすればどこのお宅でも必ず釘浮が見られます。
板金の中には厚さ約12㎜の貫板が入っています。釘浮を放置すると僅かな隙間から雨水が釘を伝って侵入し、内部の木材を腐らせます。
屋根板金の釘浮補修-頭留
折角釘を打ち込んでも時間が経つと再び浮いて来ます。そうならぬ様にコーキングで釘頭を留めます。
屋根板金の釘浮補修-頭留
白く見える点が釘頭を留めた箇所です。
屋根塗装-中塗と上塗
高遮熱塗料で中塗と上塗を行います。中塗と上塗は同じ塗料を使います。
合計3層塗る事で塗膜に厚みを持たせ、強度を増します。また、ムラを無くし美しく仕上げます。
破風・鼻隠-目荒らし
塗装前にナイロンタワシ等で表面を擦り、目荒らしをして痛んだ塗膜を除去します。こうする事で塗料がしっかり吸着して長持ちします。
破風・鼻隠-塗装
ジョイントには隙間が開いていましたので高対候のシーリング剤で塞ぎ、その後溶剤系シリコンで塗装しました。
軒天塗装
軒天は建物の湿気を排出するので、透湿塗料を塗ります。施工前は黒ずんでいましたが真っ白に塗り替えられ、建物全体が明るくなりました。
淡い色の外壁-下塗
シーラーで下塗します。染み込むのでサイディング材の補強と、仕上げ塗料の接着を良くします。
外壁-隙間補修
サイディング材の長さが不足して外壁コーナーまで届いていませんでした。
外壁-隙間補修-シーリング
隙間にシーリング材を充填し奥まで摺込んで均します。
外壁-隙間補修完了
隙間が完全に塞がりました。これでここからの雨水の侵入は有りません。
淡い色の外壁-中塗、上塗
中塗と上塗は同じ塗料を使わなければいけません。違う色の塗料を使用するとムラになります。
合計3層塗る事で塗膜に厚みを持たせ、強度を増します。また、ムラを無くし美しく仕上げます。
濃い色の外壁-下塗
コーキング-既存の撤去とプライマー
外壁の縦目地コーキングは打替が必要です。カッターで切れ目を入れて引き剥がします。
コーキングが経年劣化で痩せてくると、ひび割れや剥離が発生します。すると、その部分から雨水が侵入するために内部の木部を腐らせたり、サイディングに染み込んで反りが発生したりします。
コーキングの上から塗装すると、コーキング剤と外壁塗料は膨張率の違いから破れる事が有ります。シーベースでは外壁塗装の後、コーキングを打替る様にお勧めしています。
プライマーは外壁とコーキング材の接着を良くします。
コーキングの施工例-1 >>
コーキングの施工例-2 >>
コーキング-ボンドブレーカー貼りと充填
コーキングが長持ちする様に、ボンドブレーカーを貼ります。ボンドブレーカーはコーキングを弾く性質が有るため、外壁のジョイント面のみで接着する事でコーキング材が内部に引っ張られる事を防ぎ、結果的に長持ちするのです。
コーキング材を充填します。ゆっくり滑らかに、均一な量を打って行きます。
均し
ヘラで表面をきれいに均し、余分なコーキング材を取ります。
シャッターBOX-目荒らし
サンドペーパーやナイロンタワシで表面を擦り、痛んだ塗膜を除去し微細な傷を付けます。
そうすると塗膜と基材の接触面積が大きくなり、塗料接着力が良くなって結果的に塗装が長持ちします。仕上がりも滑らかに美しく塗り替えられます。
シャッターBOX-塗装
スチール製なので溶剤系シリコン塗料で塗装します。
樋-目荒らし
樋-塗装
樋は塩化ビニール製です。太陽光や雨水で加水分解という化学反応を起こして劣化して行きます。塗装する事でこれを防ぐ事が出来ます。
ベランダFRP防水-劣化塗膜撤去
表面の不良劣化塗膜をナイロンタワシやスクレイパーで落します。丁寧に落とさないと新しい塗装をしても吸着が悪く長持ちしなくなってしまいます。
接着を良くするために、アセトンで拭き取ります。
ベランダFRP防水-プライマー塗布
仕上げ塗料との接着を良くするためにプライマーを塗ります。
ベランダFRP防水-トップコート
トップコートを2層重ね塗りします。トップコートによってFRPが保護されます。
水切-塗装
目荒らしをし、溶剤系シリコン塗料で仕上げます。
白茶けてコケが生え変色していた屋根も黒光りし重厚感の有る屋根へと生まれ変わりました。
撥水性も格段にアップし、瓦の下の野地板の寿命も大幅にアップします。
破風・鼻隠の隙間も全て埋められ雨水が侵入する心配が無くなりました。色を濃い茶色に変更した事でお住まいの印象がグッと引き締まりました。
軒天は真っ白に塗りかえられ、お住まい全体が明るくなりした。
トップコートもライトグレーで上品な色彩に塗り替えられてベランダ内も明るくなりました。
2種類の外壁の色をパステル調にしたため、明るくソフトで、優しい感じに変わりました。
屋根や破風・鼻隠、樋、水切の色彩と、軒天の白色が外壁の色彩とマッチして、美しい絶妙なコントラストが生まれ、とてもきれいに調和しています。
まるで新築の様に美しく蘇りました。長い間ご不便をお掛けしました。
お客様に喜んで頂けた事をとても嬉しく思いました。大変有難うございました。