施工エリア | さいたま市緑区 |
使用塗料 | 屋根/エスケー化研株式会社/クールタイトシリコン(遮熱塗料)/CLR- 103ココナッツブラウン |
施工期間 | 約2週間 |
施工を終えて | 外壁材は特殊な物を使用していたため、塗料の選定には細心の注意を払いました。
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屋根のスレート瓦は塗膜が劣化して殆ど撥水していませんでした。そのためかなり苔が生えていました。板金の釘浮や、瓦のひび割れも見られました。
破風・鼻隠はジョイントに隙間が発生し雨水の侵入が見られました。
モールは上部のシーリングが劣化してかなり雨水が入り込んでしまったため湿気が塗装膜を押して剥離していました。
屋根や、破風・鼻隠のジョイントから雨水が侵入し、軒天から雨水が染み出ているため、黒ずんでいました。
湿気で外壁パネルが反り返り、一部はひび割れていました。
コーキングは縦目地、横目地とも全滅状態で雨水の侵入が見られました。
高圧洗浄
かなりの苔が生えていました。苔や不良塗膜をしっかりと落とします。
この作業をきちんとしないと塗料の接着が悪くなり、結果的に長持ちしなくなってしまうからです。
樋にはかなりの枯葉が溜まっていました。シーベースが塗装工事を行う場合は必ず樋も清掃します。枯葉や泥が詰まったり、重みで樋が歪んだりするからです。
屋根板金の釘浮補修
屋根板金の釘は10年もすればどこのお宅でも必ず釘浮が見られます。放置すると僅かな隙間から雨水が侵入して内部の貫板を腐らせます。
打込んでしっかり留まらぬ場合は太い釘やビスで固定します。
釘頭留
この様に釘を打ち直した後、保持力の弱った箇所はコーキングで釘頭を固定して再び釘抜けが起こらぬ様にします。
屋根の下塗
プライマーを塗装します。屋根の補強と、中塗の接着を助けます。
屋根塗装-中塗
溶剤系シリコンの遮熱塗料を使用しました。
屋根塗装-上塗
中塗と上塗は同じ塗料を使います。合計3層塗る事で塗膜に厚みを持たせ、強度を増します。また、ムラを無くし美しく仕上げます。
破風・鼻隠の隙間補修
破風・鼻隠のジョイントは隙間が開いていました。ここから雨水が侵入してしまうので高対候のシーリング剤で塞ぎました。
破風・鼻隠の目荒らし
ナイロンタワシや極細目のサンドペーパー等で表面を均す事を目荒らしと言います。この作業をすることで表面に付着していた汚れやゴミを取り除き、表面が滑らかになります。
また目に見えない微細な傷を付ける事で塗料の吸着が良くなるため長持ちし、滑らかに美しく仕上がります。
破風・鼻隠の塗装
破風・鼻隠はセメント板でした。これも塗膜が弱って雨水を吸うと脆くなってしまいます。
そうならぬ様に溶剤系のシリコン塗料で塗装します。
樋の目荒らし
樋は塩化ビニール製です。同様に目荒らしをする事で表面に微細な傷が付き表面積も広がるために塗料の吸着が良くなり長持ちします。
樋-塗装
樋は塩化ビニールで出来ているため、太陽光や雨水で加水分解(紫外線と水で劣化する事)するので、塗装する事で劣化を防ぎます。
溶剤系シリコン塗料で塗装しました。
軒天塗装
軒天と外壁の間に有った隙間をシーリング材で埋めました。軒天は建物の湿気を排出するので、透湿塗料を塗ります。真っ白に塗り替えられた軒天で、建物全体が明るくなりました。
軒天塗装後
黒ずみの酷かった軒天も、真白く塗りかえられました。
外壁の浮き
外壁が留まっておらず浮いていました。幸い反りが発生している訳ではないので留める事にしました。
外壁の浮き-ビス留め
外壁の浮きは、ビスで留め直し平らになりました。
外壁-下塗
水性シーラーで下塗を行います。下地を補強し、仕上げ塗料との接着も良くします。
また細いひび割れに染み込んでヒビを埋めます。
外壁-中塗、上塗
割れた部分を痕が目立たぬ様に補修しました。中塗と上塗は同じ塗料です。3層塗る事で塗膜に厚みを持たせ、強度を増します。また、ムラを無くし美しく仕上がります。
既存コーキングの撤去
カッターで切れ目を入れて痛んだコーキングを撤去します。
コーキングが経年劣化で痩せてくると、ひび割れや剥離が発生します。すると、その部分から雨水が侵入するために内部の木部を腐らせたり、サイディングに染み込んで反りが発生したりします。
コーキングの施工例-1 >>
コーキングの施工例-2 >>
プライマー
コーキング材とサイディング材の接着を良くする様にプライマー(接着剤)を塗ります。
コーキング材-充填
コーキング材をゆっくり滑らかに、均一な量を打って行きます。
ヘラで表面をきれいに均し、余分なコーキング材を取ります。
もう一方の外壁も同じ要領でコーキングを打替ます。
水切-塗装
目荒らしをし、溶剤系シリコン塗料で仕上げます。
コケが生え、白茶けていた屋根もすっかりきれいになりました。
破風・鼻隠やモールも隙間が無くなり、これでもう雨水の侵入の心配はご無用です。
黒ずんでいた軒天は、艶消しで真白く塗りかえられお住まい全体がとても明るく変身しました。
コーキングも外壁と同色で打替られたのでとてもきれいな仕上がりです。
2階の外壁色を明るくし、破風・鼻隠やモールを濃い茶色にしたことでコントラストがはっきりし、キリット締まった感じになりました。
とても美しい仕上がりです。