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さいたま市浦和区のU様邸で屋根のカバー工法による葺替や外壁塗装、ベランダ床FRP(繊維強化プラスチック)防水トップコート、窓周りシーリングが着工しました。洒落たデザインで築16年の3階建てで初めての塗装工事です。6日に足場の設置、翌7日には高圧洗浄が完了しました。主な施工内容は以下の通りです。
屋根は元々平板スレートで、塗膜は弱り撥水しておらず、かなりひび割れが酷く一部に層間剥離も見られました。雪止め位置の間違も有り、塗装より葺替を選択なさいました。
葺替はカバー工法で行います。カバー工法と言うのは既存のスレート屋根瓦はそのまま残し、板金類や雪止めは撤去して、その上から新しい屋根を乗せる方法の事です。
カバー工法は工期が短縮出来、既存の大部分も撤去処分しないため費用や工期を大幅に抑えることが出来ます。
使用するのはニチハ株式会社の横暖ルーフSのブラウン(茶色)です。これはガルバリウム製です。ガルバリウム鋼板と言うのはアルミニウムと亜鉛、ケイ素を混合した物を鉄板にメッキした物です。
そのため僅かな傷でもメッキが剥げた箇所や鋼板の切り口は錆びが発生しやすく、放置するとどんどん錆びて穴が開いてしまいます。ですから定期的なメンテナンスは欠かせません。
それでもこの製品は他社の製品と比べて一体成型で耐久性能に優れ、建物内部には熱の籠りにくい製品です。
破風・鼻隠のジョイント部分には殆ど隙間が有り雨水が侵入して軒天に雨シミが見えました。隙間をオート化学工業株式会社のオートンサイディングシーラントで埋めてからエスケー化研株式会社のクリーンマイルドシリコンで現状色(白に近いライトグレー)に塗り替えを行います。
軒天は日本ペイント株式会社のケンエースGⅡを使用します。丈夫で接着力も強い塗料で美しい仕上がりに定評が有ります。色は艶消しの白色になります。
外壁は大壁工法で、パネルの上にジョリパットで塗られており、ひび割れやチョーキングが有りました。ひび割れは問題です。雨水が染み込むと、内部の大壁が膨張したり反ったりして来ます。
チョーキングというのは白亜化(はくあか)とも言います。塗装表面が紫外線や熱、雨、風等で塗膜が劣化し、塗料の色成分の顔料がチョーク(白墨)の様な粉状になる事、つまり塗膜が死んでしまい雨を弾かなくなっている状態の事をチョーキングと言います。酷くなると折角塗装しても塗料が接着しにくくなるため塗装の寿命が短くなってしまいます。
ひび割れ部分はシーリング材で隙間を補修し、窓周りは前出のオートンサイディングシーラントで全てシーリングを行います。シーリングというのはコーキング等で隙間を埋めて雨等が入らぬ様にする事です。
その後、アイカ工業株式会社のジョリパット T1034 淡いベージュで塗り替えを行います。
ベランダFRP(繊維強化プラスチック)防水は基材には問題有りませんでしたがトップコートがかなり痛んでいましたので、塗り替えを行います。
台風が接近する可能性が有るため足場のネットは上部の方をたたみました。様子を見て安全のために更にたたむ可能性が有ります。
これから数日間は天候不良の見込みです。仕方がありません。