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さいたま市南区のY病院様と屋上ウレタン塗膜防水や外壁塗装、外壁タイル張替、コーキング打替等の大規模修繕の契約を結びました。今回も弊社をご指名下さり大変有難うございました。
Y病院様は2015年に塗装工事をさせて頂き、その後内装工事等もご依頼頂いているリピーターのお客様です。
築約20年になり、今回は病院全体の初めての大規模修繕になります。防水は3階屋上と2階屋上、庇屋根の3か所を行います。既存はシート防水なのですが何か所か塗膜が傷んで雨漏りしている箇所が有りました。
エアコン室外機やダクトが複雑に配置され、隙間も少ないために難しい作業になります。この部分は通気緩衝工法によるウレタン塗膜防水を行います。
通気緩衝工法は熱で湿気が気化するとウレタン防水塗膜が膨れて傷むため、床面とウレタン防水層の間を絶縁するために通気緩衝シートを入れ、気化した水蒸気を逃がす脱気塔を取り付ける工法の事です。
通気緩衝シートを使用する事で下地の変化に対応しやすくなるため、ウレタン防水層の破れも防ぐ事が出来ます。
ウレタン塗膜防水は継ぎ目の無いシームレスな防水層を形成するので地震等で多少の歪みが起こっても割れたり剥がれたりする心配が有りません。
ウレタン防水塗膜はAGCポリマー建材株式会社のサラセーヌを使用します。これだけですと紫外線や雨に弱いためトップコートで保護します。トップコートは日本特殊塗料株式会社のプルーフロンGRトップ遮熱を使用します。これは遮熱塗料なので太陽光の反射率が高いため建物内部に熱さが溜まりにくい塗料です。僅かですが室温を下げてくれますので真夏には良いと思います。
外壁はALC(セメントペーストに発泡剤を加えて内部を金属網で補強した軽量気泡コンクリートのこと)にタイル張りになっています。
数か所でタイルの剥離や爆裂が見られました。爆裂というのはひび割れ等から雨水が浸入して、躯体内の鉄筋に錆が生じた結果膨張してコンクリートやALC等を砕いてしまう事です。ひび割れを放置すると爆裂がどんどん進みモルタルやコンクリート、ALCが崩れるだけでなく鉄筋が腐るため強度そのものが落ちて危険です。
浮きが見られるタイルは撤去してモルタルで下地を補強し、タイルの貼替を行います。
その後外壁塗装はエスケー化研株式会社の目地浸透透明塗料タイルセラクリーンを使用してタイル目地からの雨水の侵入を防ぎます。
コーキング部分もかなり劣化が進み雨水が侵入している痕跡が有ります。躯体の縦目地、横目地、サッシや配管周りを打替ます。
着工は5月2日からになります。音の響く作業はなるべく病院がお休みの日に行いたいと思います。
どうぞ宜しくお願いします。