最新の投稿
上尾市のI様へ屋根塗装と外壁塗装、コーキング打替、ベランダ防水の見積説明に伺いました。ご夫婦お揃いで熱心に耳を傾けて下さり大変有難うございました。
この一角の約20棟は同じハウスメーカーA社で建てられたもので殆ど似たデザインと材質で建てられています。3年前から工事をさせて頂いており、このハウスメーカーの欠点や弱点も詳しく把握しています。I様邸は12件目の見積説明になります。
静かな新興住宅地に建つ洒落たデザインの築14年のお住まいで初めての塗装です。かわいいワンちゃんがいて、説明中も構って貰いたいのか足元をうろうろしていました。
屋根はスレート瓦で棟板金の釘が浮いていました。塗膜が劣化し撥水力が落ちているためコケやひび割れの発生も有りました。
屋根板金の釘浮補修・頭留、瓦のひび割れ補修をした後でエスケー化研株式会社の溶剤系クールタイトシリコンでの塗り替えをお勧めしました。
これは遮熱塗料なので太陽光の反射率が高いため、屋根材の熱によるダメージを軽減し、建物内部に熱さが溜まりにくい性質が有ります。僅かですが室温を下げてくれます。この塗料を使用すると自治体によっては補助金が支給され、僅かですがお客様のご負担も減る製品です。
破風・鼻隠のジョイントにはひび割れや隙間が有り雨水が侵入していました。軒天にも隙間が有りました。
ひび割れや隙間を補修してエスケー化研株式会社のクリーンマイルドシリコンで、軒天も隙間を補修して日本ペイント株式会社のケンエースGⅡでの塗り替えをお勧めしました。
外壁は2種類の窯業系サイディング(セメントと繊維質、混和材を主原料にして練り、板状に圧縮形成した物)で僅かにチョーキングや反りが発生していました。また雨水を何度も吸ってしまったためかなり脆くなっている箇所も有りました。
窯業系のボードは湿気を吸うとどうしても反ってしまいます。脆くなったり、反ってしまうと直す事は不可能なので、そうなる前にメンテナンスをしておく方が得策です。
塗り替えは日本ペイント株式会社の水性パーフェクトトップかエスケー化研株式会社の溶剤系クリーンマイルドシリコンでの塗り替えをお勧めしました。濃い色で塗り替えたい部分に水性塗料を使用すると10年程度で色焼けしてしまいます。もし濃い色で塗り替えたい場合は溶剤系塗料をお勧めします。現状はメタリックなのでそちらも検討したいとの事でした。
コーキングの状態も悪く、充填量そのものが少なく、剥離やひび割れが殆どでした。ここからは雨水が侵入してしまいます。雨水が侵入する事で当然内部の木部は腐り易くなりますし、何より外壁の角が脆くなってしまうので注意が必要です。
竣工直後から雨漏りが続いているそうで、何度かハウスメーカーが来てベランダの防水トップコートをしたりしたが直らないとの事でした。防水トップコート等では雨漏りは直りません。根本的に窓周りも含めてシーリングが必要だと感じました。
シーリングはオート化学工業株式会社のオートンサイディングシーラントでの打替をお勧めしました。
ベランダはFRP(繊維強化プラスチック)防水で基材に問題は有りませんでしたがトップコートが傷んでいましたのでこれは塗り替えをお勧めしました。
他社からも見積を取られているとの事でしたので慎重に、丁寧な施工をする塗装業者をお選び頂きたいと思います。有難うございました。