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さいたま市見沼区のN様へ屋根塗装と外壁塗装、バルコニーのFRP(繊維強化プラスチック)防水床の補修、コーキング打替の見積説明に伺いました。ご夫婦お揃いで熱心に耳を傾けて下さり大変有難うございました。
N様は2年前に塗装工事をさせて頂いたN様からのご紹介で奥様が同じ職場との事です。N様、大変有難うございました。
静かな環境の良い郊外で住宅地の中に建つ築12年の2階建てのお住まいで初めての塗装工事です。見積説明をしていると可愛らしいねこちゃんが寄って来ました。毛並みがきれいで人懐こい猫ちゃんたちです。
屋根はスレート瓦で塗装膜は大分弱っており棟板金では釘浮きや釘抜けが目立ち釘頭留もされていませんでした。棟板金の水平ジョイントもシーリングされていませんでした。
少し心配なのは雪止めが基本量半分以下しか設置されていないため落雪によるトラブルが無いかです。この辺はなかなか雪が降らないため、今まで問題無かったのかも知れません。
屋根板金のジョイン部分をシーリングし、板金の釘浮きを補修してからエスケー化研株式会社のクールタイトシリコンでの塗りかえをお勧めしました。この製品は遮熱塗料なので太陽光の反射率が高いため、屋根材へのダメージを軽減したり建物内部に熱が溜まるのを防ぐので僅かですが室温を下げてくれます。また、この塗料は遮熱タイプなので地球温暖化対策としてさいたま市から補助金が受けられます。
破風・鼻隠はセメント板で僅かにジョイント部分に隙間が有り雨水の侵入が懸念されます。隙間を補修してからエスケー化研株式会社のクリーンマイルドシリコンでの塗りかえをお勧めしました。
軒天はケイ酸カルシウム板でかなり汚れが目立ち、外壁との取合部分に隙間が目立ちました。これをシーリングして、日本ペイント株式会社のケンエースGⅡでの塗りかえをお勧めしました。
外壁は2種類の窯業系サイディング(セメントと繊維質、混和材を主原料にして練り、板状に圧縮形成した物)でツートンカラーになっておりチョーキングや変色も大分進んでいました。
チョーキングというのは白亜化(はくあか)とも言い、塗装表面が紫外線や熱、雨、風等で塗膜が劣化し、塗料の色成分の顔料がチョーク(白墨)の様な粉状になる事、つまり塗膜が死んでしまい雨を弾かなくなっている状態の事を言います。これがあまり酷くなると、塗装しても表面の粉状の物と一緒に剥がれ易くなるため長持ちしなくなってしまいます。反りや割れも見られました。
外壁塗装は日本ペイント株式会社のパーフェクトトップでツートンカラーの塗り替えをお勧めしました。
外壁のコーキングは全滅状態で、縦目地も内部のジョイントハットまで露出していました。窯業系サイディングにとってコーキングは雨の侵入を防ぐ大事な生命線です。
窯業系サイディングボードは微細な木片や繊維と石膏やセメント、接着剤を混ぜて圧力を掛け固め、表面をプリントしただけの物です。表面は塗装されていますが側面や裏側は無塗装の状態なので雨水の侵入と乾燥を繰り返していると元の粉に戻ってしまいやがてボロボロになってしまうので注意が必要です。
この部分はオート化学工業株式会社のオートンサイディングシーラントでの打替をお勧めしました。
バルコニーのFRP防水床は隅々までチェックしましたが基材に問題は有りませんでした。表面のトップコートは寿命が来ていました。ここは東日本塗料株式会社のAUコートでの塗り替えをお勧めしました。これは駐車場等にも使用される防塵塗料でかなり丈夫です。
シャッターボックスや水切、樋は塗装膜が傷んでおり、樋はジョイント部分から雨漏りが見られました。隙間の補修後にクリーンマイルドシリコンでの塗り替えをお勧めしました。
念のため雪止め金具の増設もご提案しました。