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さいたま市大宮区、Eマンションで、屋上防水のための高圧洗浄が完了し下地処理を行っています。
このマンションは南側の棟と北側の棟が有ります。まず南側の棟から着手しました。こちらの棟には南面と北面に庇が有ります。ここはカチオンを塗布しました。
カチオンというのはセメント系の下地処理剤で補修に有効です。傷んだひび割れ等にも染み込んで埋めてくれます。また強力な接着剤としての働きが有ります。
カチオンは+(プラス)の電荷を持った「陽イオン」で、反対にアニオンは-(マイナス)電荷を持った「陰イオン」です。
基材のコンクリートやモルタル、防水シート等は、負(-)の電気(アニオン)を帯びています。磁石と同じでプラス(+)とマイナス(-)で引き合う様にカチオンとコンクリートやモルタル、防水シート等は強い密着接着をしてくれます。
階段室の塔屋と機械室の塔屋もカチオンを塗布し乾燥後にケレンと清掃を行い、プライマー(接着剤)を塗布して通気緩衝シートを貼り、シートの端末をコーキング材でシーリングし、脱気筒を取付ました。シーリングというのは隙間や穴、ひび割れ等で雨水が侵入し易い箇所をコーキング等で埋めて塞ぐ事です。
そしてAGCポリマー建材株式会社のサラセーヌでウレタン防水層を形成し、それを保護するための専用のトップコートを行いました。
外階段室の屋根もカチオンの塗布まで進捗しました。階段室塔屋と機械室塔屋のパラペット天場の金属アングルは浮いていたためビスを締め直し、ここから雨水が侵入しない様にビス頭の周りをシーリングしました。また金属アングルと防水面の取り合いもシーリングを行いました。
塔屋以外のパラペットは全箇所の立ち上がり部分でカチオンの塗布、プライマーの塗布を行いました。
一部パラペットの立ち上がり箇所が膨れてしまっている箇所が有りました。これはコンクリートから防水シートが剥がれてしまったためです。この部分はカットして不良シートを撤去し、モルタルで平らに成形しました。
順調なスタートを切りましたが本日は強風のため区切りの良い所で撤収し、明日は雨予報のため中止します。
※ 4月4日から昨日6日までの作業内容をまとめました。