最新の投稿
上尾市のI様邸で屋根塗装と外壁塗装、コーキング打替が着工しました。住宅地に立つ築28年の3階建てのお住まいで、2回目の塗装工事です。前回の塗装業者の施工は塗装膜が基材に接着しておらず、いったん不良塗膜を剥がさないとならないため非常に面倒な工事になります。
10日に足場を設置し11日には高圧洗浄を行いました。高圧洗浄はクリーニングとは違い、きれいにすると言うよりもコケや痛んだ基材や塗膜を高圧の水で剥し落とす事が目的です。しっかりとコケや不良部分を剥離しないと、新しく塗装しても傷んだ部分と一緒に剥がれ易くなるからです。
洗浄できれいに出来なかった所の内、塗装に影響が有る箇所はブラシで汚れを落とします。いつもの様に樋の中もきれいに掃除しました。普段はまったく見えない箇所ですが、意外とゴミや枯葉等が溜まっていて詰りの原因になりますので、シーベースでは必ず清掃します。
足場の設置や高圧洗浄ではかなりの騒音が響きました。ご近所の皆様、大変ご迷惑をお掛けして申し訳ございませんでした。
屋根はスレート瓦で若干釘浮きが見られました。苔も発生しており殆ど撥水力が落ちていました。
屋根板金のジョイント部分をシーリング(コーキング材等で隙間を塞ぎ雨水の侵入を防ぐ事)し、板金の釘浮補修、スレート瓦のひび割れ補修後に日本ペイント株式会社のファインパーフェクトベスト/黒色で塗りかえます。
破風・鼻隠にはやや隙間が有りました。隙間を補修してからエスケー化研株式会社のクリーンマイルドシリコンで塗りかえます。
軒天はケイ酸カルシウム板が張られており、前回の塗装はテカテカに塗られていましたが今回は日本ペイント株式会社のケンエースGⅡ艶消しで塗りかえます。
外壁は窯業系サイディング(セメントと繊維質、混和材を主原料にして練り、板状に圧縮形成した物)を使用しており部分的にかなりチョーキングが進み湿気の影響でやや反り始めていました。
チョーキングというのは白亜化(はくあか)とも言い、塗装表面が紫外線や熱、雨、風等で塗膜が劣化し、塗料の色成分の顔料がチョーク(白墨)の様な粉状になる事、つまり塗膜が死んでしまい雨を弾かなくなっている状態の事を言います。これがあまり酷くなると、塗装しても表面の粉状の物と一緒に剥がれ易くなるため長持ちしなくなってしまいます。反りや割れも見られました。また雨水の侵入と乾燥を繰り返していると元の粉に戻ってしまいやがてボロボロになってしまうので定期的な塗装は欠かせません。またサイディングが反ってしまった所は反りを戻す事は出来ません。
外壁は現状単色ですが、今回は日本ペイント株式会社のパーフェクトトップ5分艶で特注色のL75-30D青色とND-370白色のツートンカラーに塗りかえます。
コーキングは前回打ち換えずにその上から塗装しているため全滅状態でひび割れや剥離が見られ雨水が侵入している模様でした。この部分はオート化学工業株式会社のオートンサイディングシーラントで打替を行います。
バルコニーは元々モルタル防水でしたが、ウレタン塗膜防水を昨年なさったとの事で今回は工事から除外します。
シャッターボックスや霧除の塗り方も汚く、塗料のはみ出しも多々見受けられました。樋はジョイント部分からの雨もりが見られました。これ等の部分は補修後にエスケー化研株式会社のクリーンマイルドシリコン/黒色で塗りかえます。
アルミ製の手摺や笠木も汚らしく塗られていました。目荒らしもせずプライマーも塗っていないため塗装はあちこち剥がれてしまっていました。通常アルミは常温での塗装の場合接着が甘くなるので行いませんが、お客様のご希望で特殊なプライマーを使って同塗料で塗り替える事になりました。
鉄骨階段は錆が出ておりケレンして錆を落とし、錆止め塗装後にクリーンマイルドシリコン/黒色で塗りかえます。
暫くご不便をお掛けしますが宜しくお願いします。