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さいたま市南区のS様に屋根塗装と外壁塗装、コーキングの打替の見積説明に伺いました。住宅地に立つ築20年の2階建てで初めての塗装工事です。
ご夫婦お揃いで熱心にお聞き下さり大変有難うございました。S様は4年前に塗装工事をさせて頂いた、さいたま市中央区のH様のご紹介です。H様、大変有難うございました。
屋根はスレート瓦で釘浮きやスレート瓦の割れが見られ劣化が進んで撥水していませんでした。また、困った事にスレート瓦は層間剥離を起こしていました。層間剥離というのは何重にも重なっている層が分離して膨らんでしまった状態の事です。それぞれの層が薄くなってしまっているためバリバリに割れていました。
これはとても厄介でシーベースの技術力ならば塗装でも可能ですが、通常は葺替が必要になる案件です。
屋根の棟板金は釘が抜けて風に煽られ大分浮き上がっていました。この状態では大分雨水が侵入していると思います。屋根の上裏も雨水を吸って荒れが目立ちました。
屋根板金の捲れや釘浮きを補修しジョイントの隙間をシーリング(コーキング材等で隙間を塞ぎ雨水の侵入を防ぐ事)し、スレート瓦のひび割れ補修後にエスケー化研株式会社のクールタイトシリコンでの塗りかえをお勧めしました。これは遮熱塗料なので太陽光の反射率が高いため、建物内部に熱さが溜まりにくい性質が有ります。僅かですが室温を下げてくれます。屋根材の太陽光と熱によるダメージも軽減されます。またこの塗料はさいたま市より補助金が支給されるため僅かですがお客様のご負担も減る製品です。
お客様のご希望でカバー工法による屋根の葺替についても説明しました。カバー工法というのは既存の屋根はそのまま残し、その上に新しい屋根を取り付ける方法の事です。工期が短縮出来、既存の大部分も撤去処分しないため費用を大幅に抑えることが出来ます。
ニチハ株式会社のヨコダンルーフとアイジー工業株式会社のスーパーガルテクトについてお話ししました。どちらもガルバリウム鋼板製です。
ガルバリウム鋼板と言うのはアルミニウムと亜鉛、ケイ素を混合した物を鉄板にメッキした物です。ただのトタンと比較すると錆にくいのですが、傷でメッキが剥げた箇所や鋼板の切り口は錆びが発生して放置するとどんどん錆びが進み穴が開いてしまいます。ですから定期的なメンテナンスは欠かせません。
破風・鼻隠はセメント板でジョイント部分にかなり隙間が見られました。雨水が侵入したため内部でカビが生えたのか、ケイ酸カルシウム製の軒天は黒ずみが目立ちました。
破風・鼻隠は隙間を補修してからエスケー化研株式会社のクリーンマイルドシリコンでの塗りかえをお勧めしました。
ケイ酸カルシウム板の軒天は日本ペイント株式会社のケンエースGⅡでの塗りかえをお勧めしました。
外壁は窯業系サイディング(セメントと繊維質、混和材を主原料にして練り、板状に圧縮形成した物)でした。かなりチョーキングが進んでいました。
チョーキングというのは白亜化(はくあか)とも言い、塗装表面が紫外線や熱、雨、風等で塗膜が劣化し、塗料の色成分の顔料がチョーク(白墨)の様な粉状になる事、つまり塗膜が死んでしまい雨を弾かなくなっている状態の事を言います。これがあまり酷くなると、塗装しても表面の粉状の物と一緒に剥がれ易くなるため長持ちしなくなってしまいます。反りや割れも見られました。また雨水の侵入と乾燥を繰り返していると元の粉に戻ってしまいやがてボロボロになってしまうので定期的な塗装は欠かせません。
塗装は日本ペイント株式会社のパーフェクトトップでの塗りかえをお勧めしました。丈夫で仕上がりの艶や色彩が美しく、汚れにくさや耐久性にも優れた塗料です。
コーキングは全滅で全く機能していませんでした。オート化学工業株式会社のオートンサイディングシーラントでの打替をお勧めしました。価格の割に丈夫で長持ちします。
樋やシャッターボックス、霧除、水切等の鉄部も表面の塗装膜が大分劣化していました。これ等の箇所はクリーンマイルドシリコンでの塗りかえをお勧めしました。
バルコニー防水床はFRP(繊維強化プラスチック)製で隅々までチェックしましたが基材に問題は無かったのですが、トップコートは大分痛みが見受けられました。ここは東日本塗料株式会社のAUコートでの塗り替えをお勧めしました。
何社か見積を取られているとの事でしたが安さに惑わされずきちんとした工事をする優良な塗装業者をお選び頂きたいと思います。