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上尾市のN様より屋根塗装と外壁塗装、コーキング打替、ベランダ防水の見積ご依頼を頂きました。大変有難うございました。
N様は3年前にご近所で同工事をさせて頂いたF様からのご紹介です。F様、大変有難うございました。
早速現状調査に伺いました。静かな新興住宅地に建つ洒落たデザインの築16年のお住まいで初めての塗装です。
屋根はスレート瓦で棟板金の釘が浮いていました。棟板金の釘浮を放置すると雨水が釘を伝って板金内部の貫板に染み込み木を腐らせてしまいます。また強風に煽られて棟板金そのものが捲れたり飛ばされたりする事が有るので注意が必要です。
スレート瓦は塗膜が劣化し撥水力が落ちているためコケが多く、ひび割れの発生も有りました。屋根の上裏部分は雨水を吸ったためベニヤが傷んでいました。腐りやすい箇所なのでここも注意が必要です。
破風・鼻隠のジョイントには僅かに隙間が有り雨水が侵入し軒天に染みが有りました。
外壁は2種類の窯業系サイディング(セメントと繊維質、混和材を主原料にして練り、板状に圧縮形成した物)で僅かにチョーキングや反りが発生していました。サイディングには反りも発生していました。これを直す事は不可能です。
コーキングは充填量が少なく、ひび割れや穴開き、剥離が有り、ほぼ全滅状態でした。こうなると大分内部へ雨水の侵入が有ると考えないといけません。雨水が侵入する事で当然内部の木部は腐り易くなりますし、窯業系のサイディングですから雨水を吸って乾いてを繰り返すうちに元の粉に戻ってしまいます。つまりその部分は崩れてしまうので注意が必要です。
樋もかなり劣化が見られました。ジョイントには隙間が発生して雨水が漏れており、材質そのものも若干脆くなってきています。これは加水分解によるものです。加水分解と言うのは水と反応して分解を起こしてしまう事で、空気中の窒素、紫外線、微生物、空気に含まれる水分等で起きてしまいます。
ベランダはFRP(繊維強化プラスチック)防水でした。基材には問題が有りませんでしたがトップコートは寿命が来ていました。床面には一面プラタイルが敷かれていましたが、これはトップコートもFRPも傷つけてしまうので撤去した方が良いと思います。
全体的にお住まいの構造や材質からは5年位前にメンテナンスをしておいた方が良かったかと感じましたが今更言っても仕方が有りません。ただ塗装するのではなく劣化部分をきちんと補修する事が肝心です。
見積作成に1週間から10日間程頂きたいと思います。宜しくお願いします。