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2023/10/29 (日)
さいたま市南区のF様より屋根塗装と外壁塗装の見積依

さいたま市南区のF様より屋根塗装と外壁塗装の見積依頼    さいたま市南区のF様より屋根塗装と外壁塗装の見積依頼

 

 さいたま市南区のF様より屋根塗装と外壁塗装、コーキング打替の見積ご依頼を頂きました。大変有難うございました。
 F様は3年前に屋根塗装や外壁塗装を施工させて頂いたT様からのご紹介でご親戚です。T様、大変有難うございました。
 早速現状調査に伺いました。住宅地に立つ築17年の2階建てで初めての塗装工事です。
 屋根はスレート製で棟板金の釘が浮いていました。棟板金の釘浮を放置すると雨水が釘を伝って板金内部の貫板に染み込み木を腐らせてしまいます。また強風に煽られて棟板金そのものが捲れたり飛ばされたりする事が有るので注意が必要です。
スレート瓦は塗膜が劣化し撥水力が落ちているためコケが多く、ひび割れの発生も有りました。
 破風・鼻隠のジョイントには僅かに隙間が有り若干雨水が侵入し、この軒天はエンボス加工されているため目立ちませんが僅かに雨染みが有りました。
 外壁は窯業系サイディング(セメントと繊維質、混和材を主原料にして練り、板状に圧縮形成した物)で僅かにチョーキングや反りが発生していました。サイディングには何か所か割れも発生していました。
 チョーキングというのは白亜化(はくあか)とも言い、塗装表面が紫外線や熱、雨、風等で塗膜が劣化し、塗料の色成分の顔料がチョーク(白墨)の様な粉状になる事、つまり塗膜が死んでしまい雨を弾かなくなっている状態の事を言います。
 こうなると雨水を吸って乾いてを繰り返すうちに元の粉に戻って行きます。脆くなって崩れている部分も見受けられました。
 外壁はパネル形状で左右のジョイントは相決り(板材のジョイントの仕方で、板厚の半分を互いに切り欠き、それを繋ぐ事で隙間が出来る事を防ぐ工方)になっているのですが上下のジョイントは突合せで本来ここには水切を入れなければいけない箇所なのですが入っておらずコーキングで塞いでいました。
 コーキングは元々充填量が少なく、ひび割れや穴開き、剥離が有り、ほぼ全滅状態でした。こうなると大分内部へ雨水の侵入が有ると考えないといけません。雨水が侵入する事で当然内部の木部は腐り易くなりますし、窯業系のサイディングですから雨水を吸って乾いてを繰り返すうちに元の粉に戻ってしまいます。つまりその部分は崩れてしまうので注意が必要です。
 樋も劣化が見られジョイントには隙間が発生していました。材質そのものも若干脆くなってきています。これは加水分解によるものです。加水分解と言うのは水と反応して分解を起こしてしまう事で、空気中の窒素、紫外線、微生物、空気に含まれる水分等で起きてしまいます。
 ベランダはFRP(繊維強化プラスチック)防水でした。基材には問題が有りませんでしたがトップコートは寿命が来ていました。
 見積作成に1週間から10日間程頂きたいと思います。宜しくお願いします。