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さいたま市南区のF様邸で屋根塗装と外壁塗装、付帯部分の塗装やコーキング打替、ベランダ防水トップコートが着工しました。
F様邸は住宅地に立つ築17年の2階建てで初めての塗装工事です。F様は3年前に屋根塗装や外壁塗装を施工させて頂いたT様からのご紹介でご親戚です。T様、大変有難うございました。
本日初日は、いつもの様に足場の設置です。約5時間できれいに組み上がりました。水平と垂直を水準器で正確にチェックしながら慎重に作業を行いました。資材をハンマーで叩いて組み上げるので、かなりの騒音が出ましたので、ご近所の皆様、煩くなりまして大変ご迷惑をお掛けしました。
主な工事は以下の様になります。
屋根はスレート製で棟板金の釘が浮いていました。棟板金の釘浮を放置すると雨水が釘を伝って板金内部の貫板に染み込み木を腐らせてしまいます。また強風に煽られて棟板金そのものが捲れたり飛ばされたりする事が有るので注意が必要です。
スレート瓦は塗膜が劣化し撥水力が落ちているためコケが多く、ひび割れの発生も有りました。
釘浮きやジョイントの隙間、スレート瓦のひび割れ補修を行い、板金はケレンして錆を落とし錆止め塗装をしてからエスケー化研株式会社のクールタイトシリコン/CLR-142 フォレストグリーンで塗りかえます。
これは遮熱塗料なので太陽光の反射率が高いため、建物内部に熱さが溜まりにくい性質が有ります。僅かですが室温を下げてくれます。屋根材の太陽光と熱によるダメージも軽減されます。またこの塗料はさいたま市より補助金が支給されるため僅かですがお客様のご負担も減る製品です。
破風・鼻隠のジョイントには僅かに隙間が有り若干雨水が侵入している模様です。またこの軒天はエンボス加工されているため目立ちませんが僅かに雨染みが有りました。
破風・鼻隠と屋根の上裏は隙間のシーリングを行い目荒らしをしてからエスケー化研株式会社のクリーンマイルドシリコン白色に近いライトグレーで塗りかえます。
軒天も隙間の補修後に日本ペイント株式会社のケンエースGⅡ/艶消し白色で塗りかえます。
外壁は窯業系サイディング(セメントと繊維質、混和材を主原料にして練り、板状に圧縮形成した物)で僅かにチョーキングや反り、ひび割れが発生していました。サイディングには何か所か割れも発生していました。
チョーキングというのは白亜化(はくあか)とも言い、塗装表面が紫外線や熱、雨、風等で塗膜が劣化し、塗料の色成分の顔料がチョーク(白墨)の様な粉状になる事、つまり塗膜が死んでしまい雨を弾かなくなっている状態の事を言います。
こうなると雨水を吸って乾いてを繰り返すうちに元の粉に戻って行きます。脆くなって崩れている部分も見受けられました。
外壁はパネル形状で左右のジョイントは相決り(板材のジョイントの仕方で、板厚の半分を互いに切り欠き、それを繋ぐ事で隙間が出来る事を防ぐ工方)になっているのですが上下のジョイントは突合せで本来ここには水切を入れなければいけない箇所なのですが入っておらずコーキングで塞いでいました。ひび割れを補修して日本ペイント株式会社のパーフェクトトップ/ND-281 くちなし色で塗りかえます。この際、コーナーにプラスチック製の飾りが取り付けられているのですが、ビス留めしているビス頭の駆動部が潰れているので外せるかどうか微妙です。もし外れぬ場合は養生するしか有りません。
コーキングは元々充填量が少なく、ひび割れや穴開き、剥離が有り、ほぼ全滅状態でした。こうなると大分内部へ雨水の侵入が有ると考えないといけません。雨水が侵入する事で当然内部の木部は腐り易くなりますし、窯業系のサイディングですから雨水を吸って乾いてを繰り返すうちに元の粉に戻ってしまいます。つまりその部分は崩れてしまうので注意が必要です。
この部分はオート化学工業株式会社のオートンサイディングシーラント/外壁色の近似色で打替を行います。
樋も劣化が見られジョイントには隙間が発生していました。材質そのものも若干脆くなってきています。これは加水分解によるものです。加水分解と言うのは水と反応して分解を起こしてしまう事で、空気中の窒素、紫外線、微生物、空気に含まれる水分等で起きてしまいます。隙間を補修してエスケー化研株式会社のクリーンマイルドシリコン/白色に近いライトグレーで塗りかえます。
霧除やシャッターボックス、水切も劣化で色が大分抜けていましたが同じ塗料をサッシの近似色で塗りかえます。
ベランダはFRP(繊維強化プラスチック)防水でした。基材には問題が有りませんでしたがトップコートは寿命が来ていました。ここは東日本塗料 株式会社のAUコート/フォックスグレーで塗りかえます。これは防塵塗料なので一般的なトップコートよりも丈夫で長持ちします。
暫くご不便をお掛けしますが宜しくお願いします。