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さいたま市南区のF様邸で屋根塗装や外壁塗装の前の下地処理を行っています。まず高圧洗浄が完了しました。
高圧洗浄はクリーニングとは違い、きれいにすると言うよりもコケや痛んだ基材や塗膜、汚れを高圧の水で剥し落とす事が目的です。しっかりとコケや不良部分を剥離しないと、新しく塗装しても傷んだ部分と一緒に剥がれ易くなるからです。洗浄できれいに出来なかった所の内、塗装に影響が有る箇所は塗装前にブラシで汚れを落とします。
屋根の棟板金を留めている釘が浮いていました。棟というのは一番高い水平な部分の事です。この内部には貫板という厚さが12㎜しかない杉板が野地板(屋根瓦を乗せるための板)に釘止めされています。その上からカバーしている物が棟板金です。この棟板金は貫板に釘止めしています。
棟板金の釘浮を放置すると雨水が釘を伝って板金内部の貫板に染み込み木を腐らせてしまいます。また強風に煽られて棟板金そのものが捲れたり飛ばされたりする事が有るので注意が必要です。
また棟のジョイントの隙間からも雨水が侵入するのでこの部分もコーキングで塞ぎました。浮いていた釘はハンマーで打ち込み、再び浮いて来ぬ様にコーキングで釘頭を留めました。
破風・鼻隠のジョイント部分には隙間が発生していましたのでシーリングを行いました。シーリングというのは隙間や穴、ひび割れ等で雨水が侵入し易い箇所をコーキング等で埋めて塞ぐ事です。
窓周り(サッシの周り等)や入隅、軒天と外壁の取合のシーリングも完了しました。これ等の箇所も雨水が侵入し易い所です。
入隅というのは外壁やサッシ等の取合が凹んでいる角の部分の事です。シーリングを行う箇所は十分に埃を取り、プライマー(接着剤)を塗布し、コーキングを充填してゴムベラで均して完了です。使用したのはオート化学工業株式会社のオートンサイディングシーラントです。
本日から3日間、充填したコーキングを乾燥させるため作業はお休みし4日の月曜日から再開します。
※ 11月29日と30日の作業内容をまとめました。