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さいたま市見沼区のF様邸で屋根の棟板金の補修が完了しました。大変有難うございました。
F様は昨年の夏に屋根塗装と外壁塗装、コーキングの打替、バルコニーのFRP(繊維強化プラスチック)防水床トップコートを施工させて頂いたお客様です。
F様から先日、棟板金の捲れについてご相談を受けました。これはリフォーム詐欺だとピント来ました。
昨年の工事の際、屋根の棟板金やケラバ板金の釘浮きや隙間も見られたため、ハンマーで釘浮きを補修した後、二度と浮きが起こらぬ様に釘の頭をコーキングで留めておきました。また屋根板金のジョイントに発生していた隙間もコーキングで補修したので、よほどの台風でも簡単に棟板金がおかしくなる筈がないので、おかしいなと感じました。
棟板金の捲れの原因はリフォーム詐欺でした。詐欺業者が「屋根がおかしい、棟板金が捲れている、板金の釘が浮いている」等と不安を煽った上で「無料で点検してあげます」等と言って屋根に上り、無理やり板金をめくってその写真を撮り、いかにも異常が有るかのように装って高額な補修費を騙し取る卑劣な常套手段です。
きちんとメンテナンスをしていないお宅の場合は強い力で棟板金を引っ張ると釘が抜けて捲れてしまいます。F様は昨年の夏にきちんと補修しているので板金が変形しただけで終わっています。
幸いF様は、その業者に依頼する事無くシーベースにご連絡下さったので騙されずに済んだのですが、棟板金を凸凹にされ、隙間が空いてしまったという被害は受けてしまいました。
写真を見れば判る様に棟板金は真っすぐに仕上がっています。変形している箇所は凸凹が有るので指などを突っ込んで無理やり持ち上げたという事が分かります。台風等の風で捲れる場合はこの様な凸凹にはなりません。
この状態ですと雨水がこの隙間から侵入してしまい、雨もりを起こす事が有ります。今後、この様な場合は絶対に屋根には登らせないで下さい。横樋の辺りから見て貰えば屋根全体の状態が分る筈です。また、その様な業者が来た場合は業者任せにせずに付ききりで行動する様にして下さい。目を離すと何をするか分かりません。
また、相手の名刺、会社名、連絡先等は必ず確認して記録を残して下さい。そして、今回のような場合は必ず警察に通報して下さい。
板金をペンチで整形したのですが元の様には戻りませんでした。隙間が空いている状態なので雨水が入らぬ様にシーリングを行いました。シーリングというのは隙間や穴、ひび割れ等で雨水が侵入し易い箇所をコーキング等で埋めて塞ぐ事です。
これでもう安心ですが、悪い業者がいる事に注意が必要です。