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2024/5/11 (土)
さいたま市見沼区のY様へ屋根塗装、外壁塗装の見積説

さいたま市見沼区のY様より屋根塗装、外壁塗装の見積依頼    さいたま市見沼区のY様より屋根塗装、外壁塗装の見積依頼

 

さいたま市見沼区のY様へ屋根塗装、外壁塗装、コーキングの打替、バルコニー防水トップコート、付帯部分の塗装工事の見積説明に伺いました。ご夫婦お揃いで熱心にお聞き下さり大変有難うございました。
Y様はシーベース エンタープライズをインターネットで探されたとの事です。ここ数年インターネットからの見積ご依頼がとても増えています。有難い事です。
シーベース エンタープライズのホームページは2016年の夏頃から現在まで約8年間ずっとグーグルやヤフー等の検索サイトで「さいたま市 塗装」や「さいたま市 外壁塗装」、「さいたま市 塗装業者」等というキーワードで検索するとトップページに表示され続けています。
検索順位を上げるのは大変な苦労が要ります。検索順位は日々のデータの蓄積により上下に変動するため「有益な情報だ」とグーグルやヤフーから判断された内容のページがより上位へと表示されます。
昨年の秋からはインスタグラムやグーグルのビジネスプロフィールも始めました。今まで真面目にこつこつと地道に堅実に仕事をしている事を評価してくれているものだと考えます。とても有難い事です。
うまくシーベースに辿り着かれた方は非常にラッキーだと思います。塗装業界は結構いい加減な業者も多く、中にはかなり適当な工事をしてトラブルを起こしている業者も多いので優良な塗装業者を探すのは大変です。
静かで緑の多い環境の良い新興住宅地に立つ築10年の2階建てで初めての塗装工事です。
屋根はスレート瓦で僅かですが釘浮きや棟板金のジョイントの隙間も見られました。北側は苔も発生しており殆ど撥水していない状態でした。
釘浮を放置したり、ただ打込んだだけだと徐々にまた抜けて来ます。すると雨水が釘を伝って板金内部の貫板(厚さ約12mmの杉板)に染み込み木を腐らせてしまいます。また強風に煽られて棟板金そのものが捲れたり飛ばされたりする事が有るので注意が必要です。
ジョイントの隙間からも雨水は侵入します。この部分からの雨水はスレート瓦の下のアスファルトルーフに流れてしまいます。
アスファルトルーフィングというのは紙にアスファルトを染み込ませ雨もりを防ぐための物で防水紙や防水シート等とも言われています。屋根瓦の下に敷き屋根瓦が欠けたり強風で雨水が屋根瓦の隙間から下に落ちてもその下の野地板(屋根瓦を乗せるための板)に雨が染み込む事を防ぎます。
ただ一般的な住宅等で使用されている物は寿命が7~8年の物が多く、経年劣化でアスファルトが蒸発してしまい、ただの新聞紙の様になってしまいます。こうなると侵入した雨水はその下の野地板に染みて腐れの原因になります。屋根瓦は汚れで見えませんが経験上ひび割れも有ると思います。
問題個所が有りました。ケラバ部分で板金からスレート瓦がはみ出していました。これでは雨水が流れ込んでしまいます。
板金の釘浮きはハンマーで打ち込んで釘頭をコーキングで留め、屋根瓦のひび割れを補修し、ケラバ部分の雨水の流入はシーリングを行ってからエスケー化研株式会社のクールタイトシリコンでの塗りかえをお勧めしました。
これは遮熱塗料なので太陽光の反射率が高いため、建物内部に熱さが溜まりにくい性質が有ります。僅かですが室温を下げてくれます。屋根材の太陽光と熱によるダメージも軽減されます。またこの塗料はさいたま市より補助金が支給されるため僅かですがお客様のご負担も減る製品です。
鼻隠はセメント板でジョイント部分にやや隙間が見られました。ここは隙間を補修してから同社のクリーンマイルドシリコンでの塗りかえをお勧めしました。
軒天はケイ酸カルシウム板でしたので日本ペイント株式会社のケンエースGⅡでの塗りかえをお勧めしました。
外壁は2種類の窯業系サイディング(セメントと繊維質、混和材を主原料にして練り、板状に圧縮形成した物)でした。
2種類とも模様のきれいな意匠サイディングになっており僅かに反りやひび割れが見られました。
外壁塗装は幾つかの方法をご提案しました。まず一般的なツートンカラー仕様です。現状のツートンカラーのバランスも良く、良い組み合わせだと感じたのでお客様も似たような仕上がりが良いのであれば日本ペイント株式会社のパーフェクトトップでの塗りかえをお勧めしました。
次に多重多色塗装をご提案しました。多重多色塗装というのは下塗が1層、中塗が2層、上塗が1層(状況により2層)で行います。
中塗と上塗の色を変える事により外壁の凹凸によって色彩が変わるため立体感が生まれます。しかし色彩の組み合わせを失敗すると野暮ったく、安っぽくなってしまいますので色選びはアドバイスをさせて頂きます。
もう一つは多彩色模様塗装です。多彩色模様塗装というのは単一色でなく、塗料の中に様々な大きさのカラーチップが混ぜ込まれて複合色にしている塗料です。仕上がると天然石材のような雰囲気が感じられる独特な質感やデザイン性、高級感が有るものです。モルタルやALC、コンクリート、窯業系サイディング、スチール等にも塗装出来ます。
お勧めしたのは同社のペリアートUVです。ペリアートUVは高耐候性、高意匠性、防カビ・防藻性、微弾性機能、低汚染性等に優れています。吹付塗装は専用のスプレーガンを使用して行います。
外壁の色彩は黒色の様な濃い色をご希望との事でした。この場合水性塗料ですと10年前後で微妙に色焼けを起こす事が有るので溶剤系塗料をお勧めします。そのまま使用すると溶剤系塗料はテカリが生じてこれも安っぽくなってしまうので微妙に珪砂を入れて艶を加減する必要が有ります。
外壁のジョイントコーキングはひび割れて寿命が来ていました。この部分はオート化学工業株式会社のオートンサイディングシーラントでの打替をお勧めしました。
2カ所有るバルコニーのFRP(繊維強化プラスチック)防水床は隅々までチェックしましたが基材に問題は無かったものの表面のトップコートは寿命が来ていました。
この部分は研磨した後、東日本塗料株式会社のAUコートでの塗りかえをお勧めしました。これは防塵塗料なので一般的なトップコートよりも丈夫で長持ちします。
樋も変色やジョイント部分に隙間が有り雨水が流れ出た痕が見られました。材質そのものも脆くなって来ていました。これは加水分解によるものです。加水分解と言うのは水と反応して分解を起こしてしまう事で、空気中の窒素、紫外線、微生物、空気に含まれる水分等で起きてしまいます。
この部分は目荒らしの後、エスケー化研株式会社のクリーンマイルドシリコンでの塗りかえをお勧めしました。
目荒らしというのはサンドペーパーやナイロンタワシで表面を擦り微細な傷を付ける事です。古い塗装面も同様の作業を行って、劣化塗膜を除去します。この場合はケレンと言います。錆落としの作業もケレンと言います。
表面に微細な傷が付くと塗膜と基材の接触面積が大きくなり、塗料の吸着力が良くなって結果的に塗装が長持ちします。仕上がりも滑らかに美しく塗り替えられます。
逆にケレンや目荒らしが不十分だと塗膜剥離が起こり易くなります。手抜き工事等で良く見られる現象です。シーベースではこの工程をきちんと行うために美しく仕上がるだけでなく長持ちします。
樋受金物は正しい位置に付いておらず全て外壁の縦目地ジョイントのコーキングに刺さっていました。こうなると外壁の縦目地のコーキング打替に支障が出てしまいます。ハウスメーカーにはメンテナンスの事も考えて家を建てて欲しいと思います。
シャッターボックスや水切等の鉄部も表面の塗装膜の劣化が見られました。こちらも目荒らしの後、エスケー化研株式会社のクリーンマイルドシリコンでの塗りかえをお勧めしました。
何社か見積を取られるとの事でした。安いという事に惑わされず、きちんとした施工を行う優良な塗装業者をお選び頂きたいと思います。どうぞ宜しくお願いします。