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さいたま市見沼区、S様邸で屋根塗装や外壁塗装、付帯部分の塗装のための下処理を行っています。
5月9日には高圧洗浄を行いました。高圧洗浄はクリーニングとは違い、きれいにすると言うよりもコケや痛んだ基材や塗膜、汚れを高圧の水で剥し落とす事が目的です。しっかりとコケや不良部分を剥離しないと、新しく塗装しても傷んだ部分と一緒に剥がれ易くなるからです。洗浄できれいに出来なかった所の内、塗装に影響が有る箇所は塗装前にブラシで汚れを落とします。またコーキングの切れている箇所や板金の隙間、外壁のひび割れ部分等は水が入ってしまうとまずいので慎重に行いました。その後、乾燥のために1日空けました。
ついで軒天と外壁の取合や入隅(外壁やサッシ等の取合が凹んでいる角の部分の事)、窓周り等のシーリングを行いました。
シーリングというのは竣工時はもちろん、経年劣化や建物が歪んだ時にできる隙間や穴、ひび割れ等が生じて雨水が侵入し易い箇所をコーキング等で埋めて塞ぐ事です。
これ等の部分のコーキングは打増になります。打増と言うのは物理的に古いコーキングが撤去出来ない箇所やその必要のない箇所で既存のコーキングを取らずに新規に重ねて充填する事です。
まず対象になる箇所を清掃します。埃やゴミ等が有ると接着不良を起こします。そしてプライマー(接着剤)やコーキング材で外壁を汚さぬ様にテープを貼って養生します。
次にコーキング材とサイディング材やサッシ等との接着を良くする様にプライマーを塗り、コーキング材を充填します。ゆっくり滑らかに、均一な量を打って行きます。
ヘラで表面をきれいに均し余分なコーキング材を取り除き、養生撤去テープを剥がして完了です。オート化学工業株式会社のオートンサイディングシーラントを使用しました。
屋根の棟瓦でジョイントのシーリングを行いました。屋根瓦を留めている釘の浮きや抜けの補修、釘頭のコーキングは途中までの進捗です。
外壁のひび割れもコーキングで補修が完了しました。出窓の天板やバルコニーの笠置、水切、外壁のコーナー等、鉄部はケレンして錆止め塗装が完了しました。
ケレンというのはサンドペーパーやナイロンタワシで傷んだ素材や塗装膜、錆びや汚れ等を落としたり、微細な傷を付ける事です。表面に微細な傷が付くと塗膜と基材の接触面積が大きくなり、塗料の吸着力が良くなって結果的に塗装が長持ちします。仕上がりも滑らかに美しく塗り替えられます。
逆にケレンが不十分だと塗膜剥離が起こり易くなります。手抜き工事等で良く見られる現象です。シーベースではこの工程をきちんと行うために美しく仕上がるだけでなく長持ちします。
順調なスタートを切りました。
※ 5月9日から昨日14日までの作業内容をまとめました。