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2024/7/9 (火)
さいたま市北区のI様邸で屋根塗装と外壁塗装が完工

さいたま市北区のI様邸で屋根塗装と外壁塗装が完工    さいたま市北区のI様邸で屋根塗装と外壁塗装が完工

 

 さいたま市北区のI様邸で屋根塗装と外壁塗装や付帯部の補修、塗装が完工しました。足場を解体してから足場が邪魔で施工出来なかった箇所や残りの作業を行いました。
 カーポートは屋根の波板を撤去し、フレームと鉄柱をケレンして錆止め塗装を行い上塗が完了しました。そして波板を新しい物に取り換え、波板からの雨を受ける横樋と縦樋も取り付けました。
 赤錆が滲んでいたフレームと鉄柱は白色に近いライトグレーに塗りかえられ、波板もきれいになって蘇りました。
 玄関木部や木製デッキの撤去部分も大阪ガスケミカル株式会社の防腐塗塗料キシラデコールで塗装が完了し見違えるほどきれいになりました。
 基礎の換気口の格子もケレンして錆止め塗装を行い、エスケー化研株式会社のクリーンマイルドシリコンで塗りかえました。
 最後に駄目拾いを行いました。駄目拾いというのは、塗料やコーキングの垂れや飛び跳ね、擦れ、はみ出し、バリの出っ張り等の補修の事です。どんなに丁寧に仕事をしても気付かぬ内にこれ等は起こります。上から下まで何度も見て回り不良個所の補修も完了しました。
主な工事内容は以下の通りです。
 屋根のあげ裏は劣化が進んでいました。あげ裏と言うのは屋根を載せるための野地板の裏側の事です。塗装の剥離や木部の剥がれ等が見られました。
 この部分はケレンして木部用のシーラーを下塗してからエスケー化研株式会社のクリーンマイルドシリコン/15-20B濃い茶色で塗りかえました。これで雨水の浸透を防げます。
 ケレンというのはサンドペーパーやナイロンタワシで傷んだ素材や塗装膜、錆びや汚れ等を落としたり、微細な傷を付ける事です。表面に微細な傷が付くと塗膜と基材の接触面積が大きくなり、塗料の吸着力が良くなって結果的に塗装が長持ちします。仕上がりも滑らかに美しく塗り替えられます。
 逆にケレンが不十分だと塗膜剥離が起こり易くなります。手抜き工事等で良く見られる現象です。シーベースではこの工程をきちんと行うために美しく仕上がるだけでなく長持ちします。
 下屋根(1階の屋根)は瓦棒です。瓦棒というのは軒先まで一枚の金属板(トタンやガルバリウム鋼板等)を縦葺きしたものを言います。こちらも塗装膜が剥がれ一部は錆が出ていました。厚みは0.3mm程度なので錆が出ると穴が空いてしまうので要注意です。
 この部分はケレンして錆止め塗装後に同社のヤネフレッシュシリコン/RC-117-アースブラウンで塗りかえました。落ち着いた色彩になりました。
 破風・鼻隠は木製で塗装膜が剥離しており木部自体も反りや割れ等、大分弱っていました。またジョイント部分には隙間も発生していました。
 この部分はケレンして不良部分を落とし隙間を埋めて補修してからクリーンマイルドシリコン/15-20B濃い茶色で塗りかえました。
 軒天はベニヤ板製で経年劣化により層間剥離している箇所が数か所有り、塗装膜は殆ど剥離していました。
 全体をケレンしてから層間剥離している箇所や穴が空いてしまった箇所はベニヤ板を上張りしてから日本ペイント株式会社のケンエースGⅡ/艶消しの白色で塗りかえました。真っ白く塗りかえられて光が反射するので、お住まい全体が明るくなりました。
 外壁はモルタル製で随所にひび割れが有りました。モルタル外壁に出来たひび割れは注意が必要です。モルタルは下地の金属の網、ラス網に引っ掛ける様に塗られています。ひび割れから雨水が侵入すると内部のラス網が錆びて膨張したり切れたりして強度が落ちてしまい、最悪外壁が崩れたり落ちたりしてしまいます。特に亀の甲の様な形状のひび割れが有ると、過去に何度も外壁が崩れ落ちてしまった建物を見ています。
 またチョーキングも発生していました。チョーキングというのは白亜化(はくあか)とも言い、塗装表面が紫外線や熱、雨、風等で塗膜が劣化し、塗料の色成分の顔料がチョーク(白墨)の様な粉状になる事、つまり塗膜が死んでしまい雨を弾かなくなっている状態の事を言います。これがあまり酷くなると、塗装しても表面の粉状の物と一緒に剥がれ易くなるため長持ちしなくなってしまいます。
 窓周りや換気口回りはオート化学工業株式会社のオートンサイディングシーラントでシーリングを行います。
 シーリングというのは竣工時にはもちろん、経年劣化や建物が歪んだ時にできる隙間や穴、ひび割れ等が生じて雨水が侵入し易い箇所をコーキング等で埋めて塞ぐ事です。
 これ等の部分のコーキングは打増になります。打増と言うのは物理的に古いコーキングが撤去出来ない箇所やその必要のない箇所で既存のコーキングを取らずに新規に重ねて充填する事です。
 ひび割れはシーリング材を刷り込んで補修しました。東側の外壁でエアコン室外機用のステーが遊んでおり、今後も使用しないとの事でしたので外して穴を塞ぎました。そうしてシーラーで下塗後に日本ペイント株式会社のパーフェクトトップ/ND-112やや黄色味がかったベージュで塗りかえました。塗りかえ前より落ち着いた色彩ですがやはり明るくなって気持ちも華やぎます。
 樋はジョイントの隙間から雨水が流れ出た痕が有り、前回の塗装膜は劣化してかなり変色していました。また一部外れて雨漏りする箇所も有るので、それ等を補修後にケレンしてクリーンマイルドシリコン/15-20B濃い茶色で塗りかえました。
 霧除や雨戸も塗装膜の劣化が見られ殆ど撥水しておらず変色も進んでいました。こちらもケレンしてクリーンマイルドシリコン/15-20B濃い茶色で塗りかえました。これ等の箇所は輝きを取り戻し外壁との色彩バランスもとても良くなりました。
 門や玄関は木製でこちらも劣化が進んでいました。玄関の柱は前回の塗装工事の際に腐っていたので交換したとの事です。
 こちらはケレンして新しい木の肌を出してから大阪ガスケミカル株式会社の防腐塗料、キシラデコールで塗りかえました。
 キシラデコールは浸透性の防腐塗料なので木が腐りにくくなります。塗り潰しと異なり木目の雰囲気もそのまま生かされるので、とてもきれいです。明るい色彩ですと施工前の斑が目立ってしまうため、やや暗い色で塗りかえました。落ち着いた色彩が重厚感を醸し出しています。
 木製の縁台は痛みが激しいため撤去しました。換気フードは下地の木部が腐ってしまったので木枠から補修し、取付直しました。
 南側のプラスチックフードが破損している箇所は代替え品を探したのですが同じサイズが製造されていないため防水テープで補修して塗装しました。
 西側の嵌め殺しの窓はパッキンが外れていました。この部分は内側も外側もコーキングでシーリングを行い、しっかりと取り付けられました。
 当初予定していなかった屋根の鬼瓦や棟瓦、袖瓦のズレを正常な位置に戻し、コーキングで接着し南蛮な漆喰で固め、針金で固定して補修も行いました。これで屋根も安心です。
 築45年とは思えぬ程、全体的にとても美しく仕上がりました。I様ご家族もとてもお喜び頂けて職人共々とても嬉しく思いました。
 最後になりますがI様ご家族のご健康とご多幸を心よりお祈りしています。大変有難うございました。