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2024/7/22 (月)
さいたま市見沼区のN様に屋根塗装と外壁塗装の見積説

さいたま市見沼区のN様より屋根塗装と外壁塗装、付帯部の塗装、コーキングの打替、バルコニーの防水トップコートの見積ご依頼を頂きました。    さいたま市見沼区のN様より屋根塗装と外壁塗装、付帯部の塗装、コーキングの打替、バルコニーの防水トップコートの見積ご依頼を頂きました。

 

さいたま市見沼区のN様に屋根塗装と外壁塗装、付帯部の塗装、コーキングの打替、バルコニーの防水トップコートの見積説明をさせて頂きました。熱心に耳を傾けて下さり大変有難うございました。
うまくシーベースに辿り着かれた方は非常にラッキーだと思います。塗装業界は結構いい加減な業者も多く、中にはかなり適当な工事をしてトラブルを起こしている業者も多いので優良な塗装業者を探すのは大変です。
お住まいは静かで緑豊かな環境の良い半農村地帯に立つ築20年の2階建てで初めての塗装工事です。
屋根はスレート瓦で釘浮きや棟板金のジョイントの隙間も見られました。棟板金の釘浮を放置したり、ただ打込んだだけだと徐々にまた抜けて来ます。すると雨水が釘を伝って板金内部の貫板(厚さ約12mmの杉板)に染み込み木を腐らせてしまいます。また強風に煽られて棟板金そのものが捲れたり飛ばされたりする事が有るので注意が必要です。
板金のジョイントの隙間からも雨水は侵入します。この部分からの雨水はスレート瓦の下のアスファルトルーフに流れてしまいます。
アスファルトルーフィングというのは紙にアスファルトを染み込ませ雨もりを防ぐための物で防水紙や防水シート等とも言われています。屋根瓦の下に敷き屋根瓦が欠けたり強風で雨水が屋根瓦の隙間から下に落ちてもその下の野地板(屋根瓦を乗せるための板)に雨が染み込む事を防ぎます。
ただ一般的な住宅等で使用されている物は寿命が7~8年の物が多く、経年劣化でアスファルトが蒸発してしまい、ただの新聞紙の様になってしまいます。こうなると侵入した雨水はその下の野地板に染みて腐れの原因になります。
屋根はかなり複雑な寄棟造り(よせむねづくり)になっていました。寄棟造りは屋根形式のひとつで、4方向に傾斜する屋根面をもつものの事です。何か所か折れ曲がって谷部分も有るため、どちらかと言うと雨もり等起きやすい構造なので注意が必要です。
屋根瓦はスレート製でかなりあちこちひび割れや欠損が目立ちました。スレートは元々弱い物で10年毎の塗りかえが必要な物なのですが、やはり20年もメンテナンスを怠っていると紫外線や熱によるダメージで相当傷んでしまった結果だと思います。
このまま放置すると塗り替えではなくカバー工法等で屋根を葺き替えしなければならなくなります。そうするとこの様な複雑な屋根の場合、費用は120から130万円位掛かってしまいます。虫歯と同じで放置すればするほど痛みが酷くなり治療も複雑になるのと同じです。
棟板金の釘浮きの補修や釘頭のコーキングによる留め、板金のジョイントのシーリングを行いエスケー化研株式会社のクールタイトシリコン遮熱塗料での塗装をお勧めしました。これは太陽光の反射率が高いため、建物内部に熱さが溜まりにくい性質が有ります。僅かですが室温を下げてくれます。屋根材の太陽光と熱によるダメージも軽減されます。またこの塗料はさいたま市より補助金が支給されるため僅かですがお客様のご負担も減る製品です。
シーリングというのは竣工時にはもちろん、経年劣化や建物が歪んだ時にできる隙間や穴、ひび割れ等が生じて雨水が侵入し易い箇所をコーキング等で埋めて塞ぐ事です。
鼻隠はセメント板でジョイント部分には隙間が発生していました。この部分は雨水が侵入し易く、またセメント板も雨水を吸って脆くなるので注意が必要です。
隙間を補修し、目荒らしてから同社のクリーンマイルドシリコンでの塗りかえをお勧めしました。
軒天はケイ酸カルシウム板で外壁との取合には隙間が見られました。この様な隙間からは虫が侵入したり強風時の雨では雨水が巻き込んで侵入する事も有ります。
隙間や外壁との取合の隙間を補修してから日本ペイント株式会社のケンエースGⅡでの塗りかえをお勧めしました。
外壁は意匠性(デザインや模様の有るもの)の窯業系サイディング(セメントと繊維質、混和材を主原料にして練り、板状に圧縮形成した物)でした。
表面はプリントなのでチョーキングは然程では有りませんでした。チョーキングというのは白亜化(はくあか)とも言い、塗装表面が紫外線や熱、雨、風等で塗膜が劣化し、塗料の色成分の顔料がチョーク(白墨)の様な粉状になる事、つまり塗膜が死んでしまい雨を弾かなくなっている状態の事を言います。これがあまり酷くなると、塗装しても表面の粉状の物と一緒に剥がれ易くなるため長持ちしなくなってしまいます。経年劣化で部分的に色褪せが進んでいました。
折角模様がきれいなのですが、これ以上変色が進んでしまうとクリヤー塗装は出来なくなってしまいます。
クリヤー塗装というのは透明な塗料を使用してコーティングする様な感覚です。透明ですから現状の雰囲気や模様をそのまま損なう事無く塗装が出来ます。ここは同社のUVプロテクトクリヤーでの塗りかえをお勧めしました。
外壁のジョイントコーキングは固くなって部分的に剥離やひび割れ、穴あきが見られました。コーキングはオート化学工業株式会社のオートンサイディングシーラントで打替をお勧めしました。
霧除やシャッターボックス、水切等の鉄部も経年劣化で色褪せていました。幸い錆の発生は見られませんでした。これ等の箇所はクリーンマイルドシリコンでの塗りかえをお勧めしました。
バルコニーはFRP防水になっていました。今回はお客様のご希望で拝見せずにひび割れ等の異常が無い物として見積もらせて頂きました。ここは東日本塗料株式会社のAUコートでの塗りかえをお勧めしました。これは防塵塗料なので一般的なトップコートよりも丈夫で長持ちします。
樋も変色やジョイント部分に隙間が有り雨水が流れ出た痕が見られました。苔の生え方もかなりの物でした。材質そのものも脆くなって来ていました。これは加水分解によるものです。加水分解と言うのは水と反応して分解を起こしてしまう事で、空気中の窒素、紫外線、微生物、空気に含まれる水分等で起きてしまいます。ここもクリーンマイルドシリコンでの塗りかえをお勧めしました。
何社か見積を取られているとの事で、シーベースが一番早く提出と説明に伺った様です。
価格が安いという事にとらわれずしっかりとした補修を丁寧に行う優良な塗装業者をお選び頂きたいと思います。