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2024/12/21 (土)
さいたま市大宮区のK様より屋根補修と外壁塗装の見積

さいたま市大宮区のK様より屋根補修と外壁塗装の見積依頼     さいたま市大宮区のK様より屋根補修と外壁塗装の見積依頼

 

 さいたま大宮区のK様より屋根補修と外壁塗装、付帯部の塗装、シーリング、バルコニーの防水トップコートの見積ご依頼を頂きました。大変有難うございました。
 K様はシーベースをインターネットで見つけられたとの事です。ここ数年インターネットからの見積ご依頼がとても増えています。大変有難い事です。
 シーベースのホームページは2016年の夏頃から現在まで約8年間ずっとグーグルやヤフー等の検索サイトで「さいたま市 塗装」や「さいたま市 外壁塗装」、「さいたま市 塗装業者」等というキーワードで検索するとトップページに表示され続けています。
検索順位を上げるのは大変な苦労が要ります。検索順位は日々のデータの蓄積により上下に変動するため「有益な情報だ」とグーグルやヤフーから判断された内容のページがより上位へと表示されます。
 2023年の秋からはインスタグラムやグーグルのビジネスプロフィールも始めました。今まで真面目にこつこつと地道に堅実に仕事をしている事を評価してくれているものだと考えます。とても有難い事です。
 うまくシーベースに辿り着かれた方は非常にラッキーだと思います。塗装業界は結構いい加減な業者も多く、中にはかなり適当な工事をしてトラブルを起こしている業者も多いので優良な塗装業者を探すのは大変です。
 早速現状調査に伺いました。静かな住宅地に立つ築13年の2階建てで、初めての塗装工事です。
 お住まいはとても素敵なデザインでした。敷地いっぱいに建てられており、東西面は敷地内から足場を組み上げて行くと横樋にぶつかってしまいそうでした。
 屋根はレンガ色のアスファルトシングルで板金には釘浮きやのジョイントの隙間が見られました。アスファルトシングルというのは、ゴムやガラス繊維にアスファルトをコーティングし、彩色焼成砂を圧着したものです。防水性や耐候性、耐久性は瓦やスレートに比べて劣りますが費用は安く、柔らかく色彩も豊富です。
 塗装しても剥離し易いので一般的には定期的に葺き替えます。葺替のサイクルはメーカーにより10年から20年程度になります。
 板金の釘浮を放置したり、ただ打込んだだけだと徐々にまた抜けて来ます。すると雨水が釘を伝って板金内部の貫板(厚さ約12mmの杉板)に染み込み木を腐らせてしまいます。また強風に煽られて棟板金そのものが捲れたり飛ばされたりする事が有るので注意が必要です。
 板金のジョイントの隙間からも雨水は侵入します。この部分からの雨水はアスファルトシングルの下のアスファルトルーフに流れて行きます。
 アスファルトルーフィングというのは紙にアスファルトを染み込ませ雨もりを防ぐための物で防水紙や防水シート等とも言われています。アスファルトシングルや屋根瓦の下に敷きこれ等が欠けたり強風で雨水がこの隙間から下に落ちてもその下の野地板(アスファルトシングルや屋根瓦を乗せるための板)に雨が染み込む事を防ぎます。
 ただ一般的な住宅等で使用されている物は寿命が7~8年の物が多く、経年劣化でアスファルトが蒸発してしまい、ただの新聞紙の様になってしまいます。こうなると侵入した雨水はその下の野地板に染みて腐れの原因になります。
 今回は屋根材のアスファルトシングルが何枚か剥がれ落ちてしまったとの事で拝見すると確かに屋根の一部から地上に落ちていました。早く補修しないと雨もりを起こすだけでなく野地板まで腐ってしまう場合があります。
 屋根の上裏も雨水の影響で塗装は落ちていました。このままでは雨水を吸ってしまい、最悪腐れの原因になってしまいます。
 破風・鼻隠と軒天、外壁はリシンの吹付塗装がされていました。外壁の下地はモルタルです。リシンの吹付塗装というのは上塗り塗料に骨材(小さな石や砂など)を混ぜ、スプレーガンを使用して吹き付けて塗装する手法です。触るとザラザラとした感触に仕上がります。やはりこちらも塗装膜の劣化や多数のひび割れが見られました。
 このひび割れは注意が必要です。モルタル外壁の厚みは一般的には15~20mmが標準です。モルタルは下地の金属の網(ラス網)に引っ掛ける様に塗られています。築7~8年位はモルタルが弱アルカリ性なのですが、経年劣化とともに徐々に中性化して行きます。そうするとひび割れから雨水が侵入すると内部のラス網が錆びて膨張したり切れたりして強度が落ちてしまい、最悪外壁が崩れたり落ちたりしてしまいます。特に亀の甲の様な形状のひび割れが有ると外壁が崩れ落ちてしまう事が有ります。過去に何度もその様な建物を見ています。
 特に外壁部分は地面から生えて来た蔦がかなり広く蔓延ってしまい、外壁を砕いて内部まで侵入しており、一部は撤去されたものの、その際に外壁の塗装膜まで一緒に剥がれ落ちていました。蔦は屋根の上裏や樋にまで絡んでおり、塗装工事の際にはまずこれらを撤去する事から始めなければなりません。外壁の窓周りや換気口周り等も元々のシーリングが甘く、雨水の侵入が懸念されます。北側は日当たりの影響かかなり苔も生えていました。これも外壁を痛めてしまう一因になりますので注意が必要です。
 シャッターボックスや水切等の鉄部も経年劣化で色褪せていました。幸い錆の発生は見られませんでした。
 バルコニーは隅々まで踏んでみましたが基材のFRP(繊維強化プラスチック)防水層には問題は有りませんでした。ただトップコートは若干ひび割れが見られました。FRPは湿気や光に弱いのでこれを守るために表面にトップコートが塗られています。
 樋も変色やジョイント部分に隙間が有り雨水が流れ出た痕が見られました。材質そのものも脆くなって来ていました。これは加水分解によるものです。加水分解と言うのは水と反応して分解を起こしてしまう事で、空気中の窒素、紫外線、微生物、空気に含まれる水分等で起きてしまいます。
 何社か見積を取られると思います。安い、という事に気を取られて粗悪な施工をされてしまわぬ様に見積説明は詳しく聞いて丁寧で良い施工をする塗装業者をお選び頂きたいと思います。
 見積書の作成に1週間位頂きたいと思います。宜しくお願いします。