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2025/4/29 (火)
さいたま市見沼区のA様より屋根塗装と外壁塗装の見積

さいたま市見沼区のA様より屋根塗装と外壁塗装の見積依頼    さいたま市見沼区のA様より屋根塗装と外壁塗装の見積依頼

 

さいたま市見沼区のA様より屋根塗装と外壁塗装、バルコニー防水トップコート、付帯部分の塗装や補修、コーキング打替の見積ご依頼を頂きました。大変有難うございました。
うまく株式会社シーベースに辿り着かれた方は非常にラッキーです。塗装業界は経験が浅く乏しい知識でも独立してしまう様な結構いい加減な業者も多く、中にはかなり適当な工事をしてトラブルを起こしている業者も多いので丁寧な補修や下地処理を行う優良な塗装業者を探すのは大変です。
早速現状調査に伺いました。A様邸は郊外に立つ築15年の2階建てで初めての塗装工事です。
屋根は寄棟造りのスレート瓦でした。寄棟造りは屋根形式のひとつで、数方向に傾斜する屋根面を持つ形状の事です。A様邸の屋根は6面有る、やや複雑な形状でした。何か所か折れ曲がって谷部分も有るため、ジョイント部分からはどちらかと言うと雨もり等起きやすい構造なので注意が必要です。3面にはソーラーバネルが設置されていました。屋根の棟板金には釘浮きやジョイントの隙間も見られました。
釘浮を放置したり、ただ打込んだだけだと徐々にまた抜けて来ます。すると雨水が釘を伝って板金内部の貫板(厚さ約12mmの杉板)に染み込み木を腐らせてしまいます。これ等の箇所は強風に煽られて棟板金そのものが捲れたり飛ばされたりする事が有るので注意が必要です。
屋根の棟板金のジョイントの隙間からも雨水は侵入します。この部分からの雨水はスレート瓦の下のアスファルトルーフに流れてしまいます。
アスファルトルーフィングというのは紙にアスファルトを染み込ませ雨もりを防ぐための物で防水紙や防水シート等とも言われています。屋根瓦の下に敷き屋根瓦が欠けたり強風で雨水が屋根瓦の隙間から下に落ちてもその下の野地板(屋根瓦を乗せるための板)に雨が染み込む事を防ぎます。
ただ一般的な住宅で使用されている物は寿命が7~8年の物が多く、経年劣化でアスファルトが蒸発してしまい、ただの新聞紙の様になってしまいます。こうなると侵入した雨水はその下の野地板に染みて腐れの原因になります。棟板金のジョイントのシーリングも必要になります。
シーリングというのは竣工時にはもちろん、経年劣化や建物が歪んだ時にできる隙間や穴、ひび割れ等が生じて雨水が侵入し易い箇所をコーキング等で埋めて塞ぐ事です。
鼻隠はセメント板で長さが短い物も有りジョイント部分に隙間が見られました。ここから雨水が侵入すると内部に溜った湿気によるカビ等が発生する場合があります。そうするとケイ酸カルシウム板の軒天から湿気が抜け出ようとして黒ずみが出てきます。A様邸の軒天も部分的に黒ずみが有りました。
外壁は2種類の窯業系のサイディングボードでした。窯業系のボードはセメントと繊維質を混ぜた原料を板状の型でパターンの凹凸を付けて圧縮し、高温・高圧の中で固めた物です。焼いて作るものではないため湿気で変形したり吸水で脆くなったりします。
ひとつは模様のきれいな意匠外壁でもうひとつは単色の外壁でした。意匠外壁はやや変色が見られましたがクリヤー塗装も出来そうでした。
外壁は全体的に撥水機能が低下して汚れの染みが激しくチョーキングが発生していました。
チョーキングと言うのは、別名「白亜化」とも呼ばれ、塗装表面が紫外線や熱、雨、風などの外的要因によって劣化することにより、塗料の色成分である顔料がチョーク(白墨)のように粉状になる現象です。これは、塗膜が劣化して機能を失い、塗装表面が雨水を撥水しにくくなってしまうため雨水の吸収と乾燥を繰り返すと非常に脆くなり割れや変形を起こします。塗装を再施行しても、表面の粉状の部分と一緒に塗膜が剥がれやすくなってしまうため塗装の持ちが悪くなって効果が持続せず、再度塗り直しが必要になる事があります。シーベースでこの様な状態に塗装する場合は高圧洗浄で十分に劣化塗装膜を落とし下塗材をたっぷりと吸わせて下地を補強してから本塗装を行うので長持ちします。
コーキングは外壁の縦目地も窓周りもかなり劣化が進んでいました。縦目地では剥離や穴あきが見られました。
窯業系のサイディング外壁にとってコーキングは生命線です。コーキングの劣化によってジョイントから雨水が侵入し、乾燥してまた雨水が侵入し・・・を繰り返しているうちに木口の部分は粉に戻ってしまったり脆くなってボロボロに崩れてしまったりするからです。また劣化が進んでしまうと新しくコーキングを打っても粉になった部分とは接着が甘くなるので剥離し易くなってしまいます。
シャッターボックスや水切はスチール製でかなり変色が見られましたが錆び等は出ていませんでした。
バルコニーは図面上、FRP(繊維強化プラスチック)防水になっていました。今回見せて頂けなかったため基材に問題が無い前提で見積書を作成します。築年数からして表面のトップコートは寿命が来ている筈です。
樋も変色やジョイント部分に隙間が有り雨水が漏れ出た痕が見られ、大分汚れていました。材質そのものも脆くなって来ていました。これは加水分解によるものです。加水分解と言うのは水と反応して分解を起こしてしまう事で、空気中の窒素、紫外線、微生物、空気に含まれる水分等で起きてしまいます。
見積書の作成に1週間程度お時間を頂きたいと思います。どうぞ宜しくお願いします。