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2025/5/31 (土)
チョーキングとは?

チョーキングとは?

 

1. チョーキングとは?
チョーキング(英語:Chalking)というのは塗装された外壁の表面を手でこすったときに、白い粉が付着する現象です。まるでチョークの粉のように見えることから「チョーキング」と呼ばれています。専門的には「白亜化」とも呼ばれ、塗膜の劣化によって起こる自然現象の一つです。
この白い粉の正体は、塗料に含まれていた顔料(主に酸化チタンなどの白色顔料)や樹脂成分が、紫外線や風雨によって劣化し、表面に浮き出てきたものです。つまり、チョーキングは塗膜の性能が低下している証拠であり、建物の防水機能や耐候性が落ち始めているサインといえます。

 

2. チョーキングが起こる原因
チョーキングの主な原因は、自然環境による塗膜の経年劣化です。以下に、詳しい要因を見ていきましょう。
(1)紫外線による分解作用
塗料の中に含まれる合成樹脂(アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素など)は、日光に含まれる紫外線に長期間さらされると、化学構造が分解されます。この分解反応によって、塗膜の結合力が弱くなり、顔料が粉化して表面に現れるのです。
(2)雨風や温度変化による摩耗
雨や風による物理的な摩擦も、塗膜を徐々に削っていきます。また、昼夜の寒暖差や季節ごとの気温差によって、塗膜が膨張・収縮を繰り返すことも塗膜劣化を進行させます。
(3)塗料の種類・品質
塗料のグレードによって耐候性や耐紫外線性能は大きく異なります。アクリル系塗料などの低グレード塗料では、チョーキングの発生が早く、塗膜寿命も短めです。反対に、シリコン系やフッ素系、無機塗料などはチョーキングが起こりにくく長期にわたり性能を維持します。
(4)施工不良
施工時の不備も原因になります。たとえば、下塗りを十分にしなかった、塗布量が不足していた、乾燥時間を守らなかったなどの施工ミスがあると、塗膜が正常に形成されず、早期にチョーキングが起こる可能性があります。

 

3. チョーキングが与える影響
チョーキングは見た目の問題だけではなく、放置することで建物自体に悪影響を及ぼします。
(1)美観の損失
外壁や屋根に白い粉が目立つようになると、建物の印象が一気に古びて見えるようになります。特に濃色の塗装面では、白い粉が顕著に目立つため、汚れのような印象を与えてしまいます。
(2)塗膜機能の低下
チョーキングは塗膜の劣化現象であり、防水性や耐候性が低下している証拠です。そのまま放置しておくと、建物内部に雨水が侵入するリスクが高まり、構造材の腐食や劣化につながります。
(3)カビ・藻・汚れの付着
塗膜の表面が粉状になっている状態は、湿気を吸収しやすく、汚れや藻、カビなどが付着しやすくなります。これがさらに塗膜の劣化を加速させ、建物の耐久性を損ねます。

 

4. チョーキングの確認方法(セルフチェック)
チョーキングは、簡単に確認することができます。専門的な機材は必要なく、自宅で以下の方法を試すだけでOKです。
【チェック方法】
1. 晴れた日に外壁や屋根の塗装面に手を当てる。
2. 指先を使って表面を軽くこする。
3. 指に白い粉が付くかどうか確認する。
白い粉が指に付着した場合、それはチョーキングのサインです。粉の量が多いほど劣化が進行している可能性があります。南側や西側など、日当たりが強い面からチョーキングが発生しやすいため、まずはその方角を優先的にチェックしましょう。

 

5. チョーキングが見られたときの対策
チョーキングが確認できた場合の対処法は、状況に応じて異なります。以下に、程度別の対応方法を紹介します。
(1)軽度のチョーキング(粉の付着が少ない)
この場合は、今すぐ大きな修繕が必要というわけではありませんが、数年以内に再塗装を検討すべきサインです。外壁の他の部分(ヒビ、浮き、剥がれなど)にも異常がないか、全体を点検することをおすすめします。
(2)中度以上のチョーキング(手に粉がしっかり付く)
この場合は塗膜の防水機能が大きく低下しており、建物への影響が懸念されます。専門業者に診断を依頼し、早めの再塗装を検討しましょう。外壁材そのものにダメージが及ぶ前に手を打つことが重要です。

 

6. チョーキングを放置するとどうなるか?
「白い粉くらいなら大丈夫だろう」と油断して放置すると、以下のような深刻な問題につながる可能性があります。
• 雨漏りのリスク増加
塗膜の劣化によって水が浸入すれば、下地材や構造材を腐らせる可能性があります。
• カビ・腐朽菌の繁殖
湿気を含んだ外壁はカビの温床になります。内部にも侵入すれば健康被害につながることもあります。
• 補修費用の増加
劣化が進行するほど、塗装だけでなく下地や外壁材の交換等が必要になり、費用も跳ね上がります。

 

7. チョーキングを防ぐ方法
完全に防ぐことはできませんが、発生を遅らせたり、影響を抑えたりするための方法があります。
(1)高耐候性の塗料を選ぶ
塗料の性能によって、チョーキングの発生スピードは大きく変わります。以下は塗料の種類と耐用年数の目安です。
A 無機塗料/高耐候性/20年以上/ひび割れ等のトラブルに要注意
B フッ素系/高価だが高耐久/20〜25年
C ラジカル系/標準的な価格で高耐久/12~15年
D シリコン・セラミック系/標準的な価格で高耐久/12~15年
E ウレタン系/安価だが耐久性が劣る/8~10年
F アクリル系/安価だが耐久性が劣る/5~7年
建物の材質、構造、立地条件や予算に合わせて、最適な塗料を選ぶことが大切です。
(2)信頼できる業者による適切な施工
高性能な塗料を使っても、施工方法が適当では意味がありません。下地処理、塗布量、乾燥時間などをきちんと守る技術力のある業者に依頼することが重要です。
(3)定期的な点検と洗浄
2~3年毎を目安に外壁のチェックを行い、汚れや劣化の兆候があれば早期対応をすることで、チョーキングの進行を防げます。また年に1回位はホースのノズルを絞って水洗いをすることでチリや埃を落としてやると苔等は生えにくくなり、汚れも除去できます。

 

まとめ
チョーキングは、外壁塗装の劣化を知らせる重要なサインです。白い粉が付着するだけの現象に見えても、その背景には塗膜の機能低下、建物の寿命への影響、将来的な補修コストの増加など、多くのリスクが潜んでいます。
「外壁を手でこすってみて粉が付くか」を確認するだけで、簡単に状態をチェックできます。チョーキングが発生していた場合は、早めに専門業者に相談し、建物を長持ちさせるための適切なメンテナンスを行いましょう。

外壁・屋根塗装の重要な劣化サインと対策法
建物のメンテナンスにおいて、外壁や屋根の状態をチェックすることは非常に重要です。その中でも「チョーキング(白亜化現象)」は、塗膜の劣化を示す代表的なサインのひとつです。
チョーキング現象は、美観の低下だけでなく、建物の防水性・耐久性にも関わるため、適切な知識と対応が求められます。
本記事では、チョーキングの仕組みから原因、確認方法、放置するリスク、そして具体的な対策まで、実務的な観点を含めて詳しく解説しました。
その他、ご質問等ございましたらお気軽にご相談ください。

 

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