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さいたま市中央区のHマンションでウレタン塗膜防水が完了しました。通路と階段は不陸調整を行いました。
不陸というのはコンクリート表面の高低差を意味し、不陸調整とはその高低差を均一にする事です。 コンクリート表面が平滑でないと、床材の敷設やその上に設置する設備に影響を及ぼすため、適切な不陸調整が重要です。
通路と階段の端部分は、ケレンして清掃し、プライマーを塗布してウレタン塗膜防水を行いました。
ケレンと言うのはサンドペーパーやナイロンタワシで傷んだ素材や塗装膜、錆びや汚れ等を落としたり、微細な傷を付ける事です。表面に微細な傷が付くと塗装膜と基材の接触面積が大きくなり、塗料の吸着力が良くなって結果的に塗装が長持ちします。仕上がりも滑らかに美しく塗り替えられます。
逆にケレンが不十分だと塗膜剥離が起こり易くなります。手抜き工事等で良く見られる現象です。シーベースではこの工程をきちんと行うために美しく仕上がるだけでなく長持ちします。
プライマーは接着剤です。乾いてからウレタン塗膜防水を行いました。ウレタン塗膜防水と言うのはゴムの様なウレタンで継ぎ目の無いシームレスな防水層を形成する方法の事です。シート防水と比べると雨もりが発生した際等にどこが剥がれいるのか、穴が空いているのか等見つけやすい点が利点です。シート防水の補修を何度頼んで雨漏りが止まらなかったという話をよく聞きますが、これは不具合箇所を適切に見つけられなかったため補修に見落としが発生するからです。
また、余程の大きな地震でもない限り、多少の歪みが起こっても割れたり剥がれたりする心配が有りません。
使用材料はAGCポリマー建材株式会社のサラセーヌです。これは丈夫で長持ちしてくれます。トップコートはライトグレーで行いました。
来週からはいよいよ長尺シートを張って行きます。