最新の投稿
さいたま市南区、N様の外壁塗装と屋上やベランダのウレタン塗膜防水が完工しました。丁度1か月と、長い工期になりました。
住宅地の中に建つ築18年、3階建てのお住まいで、過去何度か雨もり補修をしたそうですが直らなかったとの事でした。塗装班と防水班それぞれの職人達とも徹底的に検討を重ね、どこから雨水が侵入しているのか怪しい所も含めて全て補修を行いました。
屋上は元々シート防水でした。笠木の端の内部にはシートで覆われていない箇所が有り、ドレン周りにも亀裂が有ったため容易に雨水が侵入している事が分かりました。
屋上やベランダはカバー工法によるウレタン塗膜防水を行いました。カバー工法と言うのは既存の防水シートを残したままその上から新規の防水を行う工法です。既存シートの撤去処分費や工期も短縮できるため、シートがボロボロになっていない場合、大半の工事はこの方法で行われています。
ウレタン塗膜防水はシート防水と異なりシームレスに仕上がります。多少の地震等でも柔らかいため滅多に破れたり剥がれたりはしません。
トップコートは日本特殊塗料株式会社のプルーフロンGRトップ遮熱を使用しました。太陽光の反射率が高いため熱が籠りにくく基材も傷みにくくなります。
僅かですが室温も下げてくれます。例年ですと、さいたま市の地球温暖化対策として補助金が支給され、僅かですがお客様のご負担も減る製品なのですが、2021年度はコロナの影響もあり支給されるのか微妙な状態です。お客様には分かり次第ご連絡を差し上げます。
外壁はALC(セメントペーストに発泡剤を加えて内部を金属網で補強した軽量気泡コンクリートのこと)でひび割れや穴あき、亀裂等も有り、かなり劣化が見られました。
外壁のジョイント部分や基礎との取合、配管周り、窓周りのコーキングもひび割れが激しいため外壁からもかなり雨水が侵入していました。これ等の箇所も全てシーリング材で塞ぎ、補修を行いました。
外壁の表面はチョーキングを起こしていました。チョーキングというのは白亜化(はくあか)とも言います。塗装表面が紫外線や熱、雨、風等で塗膜が劣化し、塗料の色成分の顔料がチョーク(白墨)の様な粉状になる事、つまり塗膜が死んでしまい雨を弾かなくなっている状態の事を言います。
ALCは軽石の様な素材なので塗装膜が無くなると雨水はどんどん内部へ侵入してしまいます。またALCの内部には補強のためのラス網(金属網)が入っているのですが雨水が侵入して錆びてしまうと外壁そのものの強度も低下してしまうので注意が必要です。
また雨水の侵入と乾燥を繰り返す事で徐々にも脆くなって崩れやすくなるのでこれにも気を付ける必要が有ります。
外壁は日本ペイント株式会社のパーフェクトトップでツートンカラーに塗り替えました。外壁本体はND-174 白に近い淡いベージュに、外壁アクセント部分はベランダ周りですがND-281 クチナシ色で行いました。
施工前はやや暗い印象が有りましたが、とても素敵な色の組み合わせで新鮮な明るい感じに仕上がり気持ちまでも高揚してきます。アクセントとなる箇所を選ばれ、とても良い色の組み合わせをお考えになったと思います。
1カ月もの長い間ご不便をお掛けしました。また敷地を通らせて下さったご近所様、有難うございました。
何よりもお客様に喜んで頂けた事が一番嬉しく思いました。大変有難うございました。