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さいたま市中央区のF様へ外壁塗装やベランダ防水トップコート、コーキング打替の見積説明に伺いました。ご夫婦ご一緒に熱心にお聞き下さり大変有難うございました。
静かな住宅地に建つ築10年の洒落たデザインのお住まいで初めての塗装工事です。全体的な劣化状態は良い方だと感じました。
屋根はアスファルトシングルなので塗装は行いませんが、屋根板金の釘浮や突き合わせ部分のシーリングは必要な旨お話ししました。
アスファルトシングルというのは、ゴムやガラス繊維にアスファルトをコーティングし、彩色焼成砂を圧着したものです。防水性や耐候性、耐久性は瓦やスレートに比べて劣りますが費用は安く、柔らかく色彩も豊富です。
塗装しても剥離し易いので一般的には定期的に葺き替えます。葺替のサイクルはメーカーにより10年から20年程度になりますので建てる時のコストを抑える事が出来ますが、その後のメンテナンス費用は大きくなります。
破風・鼻隠はガルバリウム鋼板で多少変色しているのでエスケー化研株式会社のクリーンマイルドシリコンでの塗り替えをお勧めしました。
軒天は破風の下と玄関では材質が異なりましたがどちらも日本ペイント株式会社のケンエースGⅡでの塗り替えをお勧めしました。
外壁は2種類の窯業系サイディング(セメントと繊維質、混和材を主原料にして練り、板状に圧縮形成した物)を組み合わせていました。2回部分は木目調の単色で、1階部分は意匠外壁で僅かに斑が入っていました。遠目には分かりにくいですが近づくときれいな模様です。2種類共僅かに反りが有り、部分的にエアコン設置の際に出来た穴や補修痕が有るほかは殆ど問題は有りませんでした。
窯業系サイディングボードは微細な木片や繊維と石膏やセメント、接着剤を混ぜて圧力を掛け固めたものです。表面は塗装されていますが側面や裏側は無塗装の状態なので雨水の侵入と乾燥を繰り返していると元の粉に戻ってしまうので定期的なメンテナンスは欠かせません。
日本ペイント株式会社のパーフェクトトップで塗潰す方法や、同社のUVプロテクトクリアで模様を残す方法、多重多色塗装で新たな模様を作る方法等いくつかのご提案を差し上げました。
ベランダFRP(繊維強化プラスチック)防水は中央部分がやや盛り上がってトップコートが割れていましたが基材には問題有りませんでしたのでトップコートの塗り替えをお勧めしました。
何社か見積を取られたとの事ですがシーベースにご発注下さるとの事です。大変有難うございました。
諸事情により着工はかなり先になるとの事ですが急いで工事が必要な痛みも有りませんのでご都合の良い時にご連絡を頂ければと思います。宜しくお願いします。