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さいたま市南区のN様で屋根塗装と外壁塗装、コーキング打替、ベランダ防水トップコートが着工しました。
昨日、足場の設置が完了し本日は高圧洗浄と水切に貼られたビニール剥しを行いました。長年くっ付いて変質してしまったテープを剥がすのは容易では有りません。途中までの進捗になりました。
N様は3年前に塗装工事をさせて頂いたA様のお隣様です。3年も前なのに覚えていて下さった事を嬉しく思いました。そのA様もお知り合いからのご紹介で、ここ数年あちこちの現場でお友達やご近所のご紹介で次の現場へと繋がっています。大変有難い事です。丁寧な仕事をしてくれる人柄の良い職人さんたちにも感謝です。
住宅地の中に建つ洒落たデザインの3階建て、築14年で初めての塗装工事です。
屋根は平板スレートで塗膜は弱り、ひび割れが何か所か見られました。屋根板金の釘浮や、北側はコケの発生も有りました。屋根板金の突き合わせ部分はコーキングが弱ってしまい穴あきが見られました。
これ等を補修してエスケー化研株式会社のクールタイトシリコン CLR-169スモークブラウンで塗り替えます。これは遮熱塗料なので熱によるダメージからスレート等の屋根材も守られます。また僅かですが夏涼しくなります。しかも、この塗料は、さいたま市の地球温暖化対策として補助金が支給され、僅かですがお客様のご負担も減る製品です。
破風・鼻隠はジョイント部分に隙間が有り雨水が侵入しているため軒天に雨もり染みが見られました。
隙間をシーリング(コーキングで塞ぐ)し、エスケー化研株式会社のクリーンマイルドシリコンで濃い茶色に塗り替えます。
軒天は日本ペイント株式会社のケンエースGⅡ 艶消し白色で塗り替えます。
外壁は2種類の窯業系サイディング(セメントと繊維質、混和材を主原料にして練り、板状に圧縮形成した物)で何か所かひび割れや崩れが有り、塗装面は色褪せやチョーキングも発生していました。
チョーキングというのは白亜化(はくあか)とも言い、塗装表面が紫外線や熱、雨、風等で塗膜が劣化し、塗料の色成分の顔料がチョーク(白墨)の様な粉状になる事、つまり塗膜が死んでしまい雨を弾かなくなっている状態の事を言います。そのため僅かですが外壁に反りが見られました。
この様な場合は注意が必要です。無理にビス留めしてしまうとそこから30㎝前後の所からひび割れが発生するからです。
窯業系サイディングボードは微細な木片や繊維と石膏やセメント、接着剤を混ぜて圧力を掛け固めたものです。表面は塗装されていますが側面や裏側は無塗装の状態なので雨水の侵入により湿気で無塗装部分は膨張します。これが反りの原因です。
また怖いのは表面の塗装膜も経年劣化により弱ると雨水が染み込みます。雨水の侵入と乾燥を繰り返したため元の粉に戻ってしまう事です。ですから定期的なメンテナンスは欠かせません。
ひび割れを補修して、片方の単色の外壁は日本ペイント株式会社のパーフェクトトップ ND-010白に近いライトグレーで、もう一方の模様がきれいな方は同社のUVプロテクトクリア(透明な塗料)で現状デザインを生かす様に塗り替えます。
コーキングも劣化し、何か所か穴の開いている箇所が有りました。ここからも雨水が侵入している様でした。コーキングの打替にはオート化学工業株式会社のオートンサイディングシーラントを使用します。
ベランダ床防水はFRP(繊維強化プラスチック)で、ややトップコートが荒れていましたが基材の劣化は少ない様なのでトップコートのみ行います。
暫くご不便をお掛けしますが、どうぞよろしくお願いします。