さいたま市の塗装と防水専門業者、シーベースです。

　さいたま市南区のY病院様の屋上ウレタン塗膜防水や外壁塗装、外壁タイル張替、コーキング打替等の大規模修繕工事が遂に完工が完工しました。
　最後に残っていたのは床面のタイル補修でした。これは６月１８日に着手したものの天候不良が長引いていたため中々進捗できずにいました。作業量はいたって僅かなのですが雨が降ると次に余程晴れないと、なかなか床面が乾かないため、また、施工後乾く迄に雨に打たれてもいけないためにずっと施工出来ずにいました。
　これがようやく一昨日から天候が回復し、昨日の朝のうちに作業を終える事が出来ました。本当に長く掛かってしまいました。
　Y病院様は２０１５年に部分塗装工事をさせて頂き、その後内装工事等もご依頼頂いているリピーターのお客様です。
　築約２０年になり、今回は病院全体の初めての大規模修繕工事でした。防水は３階屋上と2階のルーフバルコニー、庇屋根の３か所を行いました。エアコン室外機やダクトが複雑に配置され、隙間も少ないために難しい作業でした。
　既存はシート防水なのですが何か所か塗膜が傷んで雨漏りしている箇所が有り、切開して溜まっていた雨水を抜きました。これ等を補修して通気緩衝工法によるウレタン塗膜防水を行いました。
　通気緩衝工法は熱で湿気が気化するとウレタン防水塗膜が膨れて傷むため、床面とウレタン防水層の間を絶縁するために通気緩衝シートを入れ、気化した水蒸気を逃がす脱気塔を取り付ける工法の事です。
　通気緩衝シートを使用する事で下地の変化に対応しやすくなるため、ウレタン防水層の破れも防ぐ事が出来ます。
　ウレタン塗膜防水は継ぎ目の無いシームレスな防水層を形成するので地震等で多少の歪みが起こっても割れたり剥がれたりする心配が有りません。
　ウレタン防水塗膜はAGCポリマー建材株式会社のサラセーヌを使用しました。これだけですと紫外線や雨に弱いため日本特殊塗料株式会社のプルーフロンGRトップ遮熱でトップコートを行いました。これは遮熱塗料なので太陽光の反射率が高いため建物内部に熱さが溜まりにくい塗料です。僅かですが室温を下げてくれますので真夏には良いと思います。ライトグレーに輝いて、とても眩しく美しく仕上がりました。
　外壁はALC(セメントペーストに発泡剤を加えて内部を金属網で補強した軽量気泡コンクリートのこと)にタイル張りになっています。
数か所でタイルの剥離や爆裂が見られました。爆裂というのはひび割れ等から雨水が浸入して、躯体内の鉄筋に錆が生じた結果膨張してコンクリートやALC等を砕いてしまう事です。
　ひび割れを放置すると爆裂がどんどん進みモルタルやコンクリート、ALCが崩れるだけでなく鉄筋が腐るため強度そのものが落ちて危険です。浮きが見られるタイルは撤去してモルタルで下地を補強し、タイルの貼替を行いました。
　その後、外壁塗装はエスケー化研株式会社の目地浸透性の透明塗料タイルセラクリーンを使用してタイル目地からの雨水の侵入を防ぐ様にしました。
コーキング部分もかなり劣化が進み雨水が侵入していました。躯体の縦目地、横目地、サッシや配管周りを打替ました。これでもう雨水の侵入する心配は有りません。
　音の響く作業はなるべく病院がお休みの日に行う等、色々と神経を使いながら行いました。６年前に塗装したパネルはアルミ製なので通常は塗装出来ないのですが、特殊なプライマー(接着剤)を使用してエスケー化研株式会社のクリーンマイルドシリコンでブルーに塗り替え、パネルのコーキングも打替て、すっかり美しく生まれ変わりました。
　長い間、ご不便をお掛けしました。無事に完工してホッとしています。大変有難うございました。