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上尾市、I様邸の屋根塗装、外壁塗装後が遂に完工しました。天気予報が外れて突然の雨に悩まされ、多少足踏みをしましたが無事仕上がりました。
8月16日から駄目拾いを行いました。駄目拾いというのは、塗料やコーキングの垂れや飛び跳ね、擦れ、はみ出し、バリの出っ張り等の補修の事です。どんなに丁寧に仕事をしても気付かぬ内にこれ等は起こります。足場が邪魔で補修できない箇所も有り、19日には足場の解体を行い、その後最終補修をし昨日最終検査を行い完工しました。
主な工事内容は以下の通りです。
塀のブロックに染み出ているエフロレッセンスを落としました。エフロレッセンスというのは白華現象とも言います。コンクリートやモルタル中のカルシウムが、浸入した雨水に溶けて目地やクラックから溶け出し、炭酸ガスと反応して炭酸カルシウムになった物の事です。幸い洗剤とブラッシングできれいに落とす事が出来ました。
屋根はスレート瓦で棟板金の釘浮きや、竣工時の釘の打ち損じの穴が空いたままになっていました。瓦のひび割れも見受けられましたので、これ等を補修した後でエスケー化研株式会社の溶剤系クールタイトシリコン CLR-145 ブルーブラックで塗り替えました。この色をお選びになる方は珍しいですが、洒落た色彩です。白茶けていた屋根が素敵な色彩に生まれ変わりました。
これは遮熱塗料なので太陽光の反射率が高いため、建物内部に熱さが溜まりにくい性質が有ります。僅かですが室温を下げてくれますので夏は多少楽になると思います。光と熱によるダメージからスレート瓦も保護されます。この塗料を使用すると自治体によっては補助金が支給され、僅かですがお客様のご負担も減る製品です。
破風・鼻隠のジョイントは全て隙間が有り雨水が侵入していました。また部分的に塗膜が剥離しているのでしっかりとケレンして塗料が接着する様にします。ジョイントの隙間をシーリング(コーキング等で雨水が侵入しない様に塞ぐ事)した後、エスケー化研株式会社のクリーンマイルドシリコン 黒色で塗り替えました。斑に剥離していましたが艶やかに蘇りました。
軒天には染み痕や塗装膜の接着が弱いのか所々剥離していました。剥離部分は丁寧にケレンして落し、軒天も隙間を補修して日本ペイント株式会社のケンエースGⅡ 艶消し白色で塗り替えました。施工前は染み痕があちこち見受けられましたがすっかりきれいになりお住まい全体が明るく感じられます。
外壁は2種類の窯業系サイディング(セメントと繊維質、混和材を主原料にして練り、板状に圧縮形成した物)で単色部分と、意匠サイディングが組み合わされていました。僅かに反りの発生している箇所が見受けられました。
単色部分は日本ペイント株式会社のパーフェクトトップ ND-503 白色に近いクリーム色で、茶系の意匠部分は同社のUVプロテクトクリア(透明な塗料)で現状デザインを生かす様に塗り替えました。
白色に近いクリーム色と茶系の意匠サイディングは実に美しいコントラストで、とても良い色をお選びになったと思います。
コーキングはひび割れや穴開き、剥離等は殆ど無くが比較的良い状態でしたが固くなって縮んでおり寿命が来ていました。ここから雨水の侵入が起こりやすくなるのでオート化学工業株式会社のオートンサイディングシーラントで打替を行いました。2種類の外壁色に合わせたコーキングを使用したので違和感なく仕上がりました。
ベランダは塩化ビニールのシート防水で接着の状態も良好でしたので今回は何もしませんでした。
とても美しい仕上がりでお客様にもご満足頂けて嬉しく思いました。長い間ご不便をお掛けしました。大変有難うございました。
※ 8月16日から昨日20日までの作業内容をまとめました。