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さいたま市中央区、N様邸で屋根塗装と外壁塗装のための下準備を行っています。7日に高圧洗浄が完了しました。
高圧洗浄は、きれいにすると言うよりもコケや痛んだ基材や塗膜を高圧の水で剥し落とす事が目的です。しっかりとコケや不良部分を剥離しないと、新しく塗装しても傷んだ部分と一緒に剥がれ易くなるからです。
今回横樋の中が泥と苔でいっぱいでした。竣工後約40年の間、一度も清掃していなかったため樋の排水溝も詰まっていました。相当な量のゴミと苔を掻き出して洗浄したので樋の中もスムースに流れる様になりました。
養生は途中まで進捗しました。養生というのは、塗料等が付着してはいけない部分をビニールやテープで被う事です。折角貼っても塗装後に剥がしてしまうので無駄な作業の様にも、また簡単な様にも見えますが、非常に重要な工程です。しっかりと留めないとペンキが染み込んでラインがきれいに出ません。シーベースの塗装が美しく仕上がるのもこの様な事にも丁寧に行っているからです。窓も全て覆うためにかなり圧迫感があり、風通しも悪くなります。暫くの間ご辛抱をお願いします。
屋根の棟板金は大分錆が発生していたのでサンドペーパーとナイロンたわしで擦って錆を落としました。これをケレンと言います。再び錆びて来ぬ様に錆止め塗装を行いました。
屋根はシーラーで下塗が完了しました。シーラーは基材に染み込んで補強をし、微細なひび割れにも染み込んで塞ぎます。また仕上塗料との接着を良くする働きが有ります。
屋根の棟板金は釘浮きも発生していました。釘で留められているのですが強風やお住まいの揺れや歪みで徐々に釘が浮いて来ます。釘浮を放置すると雨水が釘を伝って板金内部の貫板に染み込み木を腐らせてしまいます。ハンマーで打込み、コーキングで釘頭を留めてやります。こうするともう簡単には釘が浮いて来ません。
屋根のスレート瓦にはひび割れが発生していました。これも同様の原理で起こります。ひび割れを放置すると増々進行し、そこから割れて落下してしまう事も有るのでコーキングでヒビを埋めて接着しました。
玄関庇は板金防水になっていました。こちらも目荒らしをして錆び止め塗装が完了しました。スチール製の換気フードも同様の作業を行いました。
※ 10月7日から昨日9日までの作業内容をまとめました。