さいたま市の塗装と防水専門業者、シーベースです。

　さいたま市大宮区のS様で屋根補修や外壁塗装、コーキング打替、バルコニー防水が完工しました。
　静かな高級住宅地に立つ築４５年の大きなお住まいは庭も広く色々な花々がきれいに咲いています。
　屋根は和瓦で、熨斗瓦のずれがあちらこちらに見られました。面土や漆喰の剥がれた箇所からは雨水も侵入しやすくなって雨漏りを起こす場合も有りました。そのままでは然程大きくない地震でも崩れ落ちてしまう危険が有りましたので、取り直しを行いました。
　取り直しと言うのは、現状の棟瓦を一旦撤去してから積み直しをする事です。漆喰や面土部分は南蛮漆喰を入れて強化しました。南蛮漆喰と言うのは普通の漆喰と違って特殊なシリコンや防水材が使用されているので雨水にも強く壊れにくくなっている物で、葺き土と漆喰の役割を兼ね備えた材料なので耐久性が高く、防水性に優れています。
　のし瓦の上に丸伏瓦を積み針金で結束したので丈夫に安定しました。これでちょっとやそっとでは崩れる心配は有りません。大棟(水平になっている一番高い所)も同様の方法で積み直しを行いました。
　破風・鼻隠のジョイント部分には若干隙間が有り、軒天と外壁の取合部分も隙間が見られましたが隙間を補修してからエスケー化研株式会社のクリーンマイルドシリコンで塗りかえ、輝きを取り戻しました。
　軒天はモルタル部分とケイ酸カルシウム板の２種類ありました。外壁との取合の隙間を補修してから日本ペイント株式会社のケンエースGⅡで塗りかえました。
　外壁は意匠窯業系サイディングで変色しやや変形していました。窯業系サイディングボードは微細な木片や繊維と石膏やセメント、接着剤を混ぜて圧力を掛け固め、表面をプリントしただけの物です。表面は塗装されていますが側面や裏側は無塗装の状態なので雨水の侵入と乾燥を繰り返していると元の粉に戻ってしまいやがてボロボロになってしまいます。また湿気だけでも反りが起こります。一度反ってしまうと二度と元には戻せませんので注意が必要です。
　外壁は模様がきれいなので日本ペイント株式会社のUVプロテクトクリヤーで雰囲気を壊さぬ様に塗り替えました。
　UVプロテクトクリヤーは美しいデザインや色彩を生かすための透明な塗料で耐候性に優れ、紫外線吸収剤の働きで色あせも軽減します。また汚れに強く防藻・防かび性も備えた透湿性の塗料です。塗料が外壁に浸透するため褪せていた色彩も90％位蘇ります。S様邸も鮮やかな色彩に蘇りました。
　コーキングは全滅状態で隙間やひび割れが発生していました。これは雨の侵入を防ぐ大事な生命線です。オート化学工業株式会社のオートンサイディングシーラントで打替ましたのでもう安心です。
　樋は変色やジョイントに隙間が見られ、雨戸や水切、玄関柱も塗膜の劣化が見られました。これ等の部分はエスケー化研株式会社のクリーンマイルドシリコン／濃い茶色で塗り替えました。これ等の箇所の色彩が統一された事で輪郭がはっきりして、お住まい全体がぐっと引き締まりました。
　バルコニーは東日本塗料株式会社の東日本塗料株式会社のAUコート／フォックスグレーで塗り替えました。これは駐車場等にも使用される防塵塗料でかなり丈夫です。ライトグレーで塗り替えられバルコニーの中も明るくなりました。
　工事中は年老いたワンちゃんが吠える事も無く興味深げに職人さん達の仕事を眺めていました。
　長い間ご不便をお掛けしました。大変有難うございました。