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伊奈町のS様邸で屋根塗装と外壁塗装が完工しました。S様邸は住宅地に立つ築40年のお住まいで2回目の塗装工事です。
前回の塗装業者はかなりの手抜きをしており、ケレンや下塗、錆止め塗装等の工程を省いてただ色を着けただけのいい加減なものでした。そのため塗装は約半分が接着しておらず、膨れや剥離が殆どでしたので今回の工事ではそれを剥がす作業からやらなければならず、かなりの手間が掛かりました。同業者として腹立たしい限りでした。
屋根はトタンの折板(せっぱん)型です。折板屋根と言うのはトタンやガルバリウム鋼板、亜鉛メッキ鋼板等の金属の板を山と谷に折り曲げた屋根の事です。山の上の部分にはボルトが出ていてナットで留めています。ナット部分には殆ど錆が出ていました。また塗装膜が接着不良なのでこれ等をケレンして撤去し、錆止め塗装後にエスケー化研株式会社のヤネフレッシュシリコン/RC-106 グレーで塗りかえました。
ケレンというのはサンドペーパーやナイロンタワシ等で表面を擦り、錆落としや古い接着不良塗装膜等劣化塗膜を除去する事です。
変色してあちこち剥がれかけていた屋根もライトグレーに輝きを取り戻してとてもきれいに仕上がりました。
屋根の周りには幕板が有るのですが、こちらも塗装膜は剥がれていました。同様の作業を行い同社のクリーンマイルドシリコン/15-20B濃い茶色で塗りかえました。フードや雨戸も同じ塗料、同じ工程で塗りかえました。
軒天は隙間が多く雨もりが有ったため補修した跡が有るのですが、ただべたべたと塗っているだけでシーリングにはなっていませんでした。シーリングというのは隙間や穴、ひび割れ等で雨水が侵入し易い箇所をコーキング等で埋めて塞ぐ事です。
この部分は一旦不良のシーリングを撤去し、オート化学工業株式会社のオートンサイディングシーラントでシーリングをやり直しました。これでもう雨もりの心配は要りません。そして日本ペイント株式会社のケンエースGⅡ/艶消し白色で塗りかえました。真っ白くなってお住まい全体がとても明るくなりました。
外壁は窯業系パネル(セメントと繊維質、混和材を主原料にして練り、板状に圧縮形成した物)で、やはり塗装膜の接着が甘く所々膨れや浮きが見られました。同様にケレンして不良塗装膜を落とし、日本ペイント株式会社のパーフェクトトップで/ND-370 白色で塗りかえました。
真っ白い外壁に幕板やフード等の焦げ茶色のコントラストが実に美しく、まるで新築の様に蘇りました。
お客様もとても喜んで下さりほっとしました。長い間ご不便をお掛けしました。大変有難うございました。