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昨日、さいたま市桜区のS様邸で外壁塗装、コーキングの打替、バルコニー防水トップコートが着工しました。
住宅街の中に立つ築20年のお住まいで初めての塗装工事です。屋根は少し前にガルバリウム鋼板で葺替が済んでいましたので今回は工事から除外しています。
昨日の初日は足場の設置です。約4時間で終了しました。今回は敷地内から組むと横樋とぶつかってしまうためお隣の敷地をお借りしました。大変有難うございました。水平と垂直を水準器で正確にチェックしながら組んで行くのでとてもきれいに組み上がりました。
資材をハンマーで叩いて組み上げるので、かなりの騒音が出ました。ご近所の皆様、お騒がせしまして大変ご迷惑をお掛けしました。本日も高圧洗浄を行うため2日続けて煩くなります。どうか宜しくお願いします。
破風・鼻隠はセメント板でジョイント部分に隙間が見られました。隙間を補修してからエスケー化研株式会社のクリーンマイルドシリコン/15-20B濃い茶色で塗りかえます。
ケイ酸カルシウム板の軒天からは湿気が抜け出ようとしてかなり黒ずみが見られました。既に屋根の補修が済んでいるのでこの黒ずみはこのまま進行する心配は有りません。この部分は日本ペイント株式会社のケンエースGⅡ/艶消し白色で塗りかえます。
外壁は2種類の窯業系サイディング(セメントと繊維質、混和材を主原料にして練り、板状に圧縮形成した物)で、単色部分はかなりチョーキングとひび割れが進んでいました。
チョーキングというのは白亜化(はくあか)とも言い、塗装表面が紫外線や熱、雨、風等で塗膜が劣化し、塗料の色成分の顔料がチョーク(白墨)の様な粉状になる事、つまり塗膜が死んでしまい雨を弾かなくなっている状態の事を言います。これがあまり酷くなると、塗装しても表面の粉状の物と一緒に剥がれ易くなるため長持ちしなくなってしまいます。反りや割れも見られました。また雨水の侵入と乾燥を繰り返していると元の粉に戻ってしまいやがてボロボロになってしまうので定期的な塗装は欠かせません。もう1つは模様の有る意匠サイディングでした。
単色部分は同社のパーフェクトトップ/ND-370白色で塗りかえます。丈夫で仕上がりの艶や色彩が美しく、汚れにくさや耐久性にも優れた塗料です。
模様のきれいな意匠サイディング部分は同社のUVプロテクトクリヤーで塗りかえます。UVプロテクトクリヤーはサイディング外壁の美しいデザインや色彩を生かすための透明な塗料です。耐候性に優れ、紫外線吸収剤の働きで色あせも軽減します。また汚れに強く防藻・防かび性も備えた透湿性の塗料です。塗料が外壁に浸透するため褪せていた色彩も驚くほど美しく蘇ります。
この組み合わせならば単色部分と意匠部分のコントラストがはっきりして美しく仕上がる筈です。
外壁のジョイントコーキングは、ほぼ全滅状態でひび割れや穴あきが目立ちました。窓周りのコーキングも充填量が少なく雨が侵入している模様です。
コーキングはオート化学工業株式会社のオートンサイディングシーラントで外壁の色に合わせて打替を行います。打替というのは古いコーキングを撤去して新たに充填し直す方法です。
バルコニーのFRP(繊維強化プラスチック)防水床は隅々までチェックしましたが基材に問題は無かったのですが、トップコートは大分痛みが見受けられました。
防水床はケレンして傷んだ部分を除去してから東日本塗料株式会社のAUコート/フォックスグレーで塗りかえます。これは駐車場等にも使用される防塵塗料でかなり丈夫です。
樋は劣化して変色しジョイント部分から雨漏りが見られました。シャッターボックスや霧除、水切等の鉄部も表面の塗装膜の劣化が進み変色していました。これ等の部分は隙間を補修してからエスケー化研株式会社のクリーンマイルドシリコンでの塗りかえをお勧めしました。
シャッターボックスはサッシの色に合わせ調色して塗りかえます。調色というのは何色かの色を混ぜて必要な色にする事です。
樋と霧除、水切は15-20B濃い茶色で塗りかえるため、お住まいの輪郭もはっきりしてきりっとした仕上がりになると思います。
暫くご不便をお掛けします。どうぞよろしくお願いします。