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さいたま市北区のK様より屋根塗装と外壁塗装、ベランダのFRP(繊維強化プラスチック)防水トップコートの見積ご依頼を頂きました。大変有難うございました。
K様は2021年の春に施工させて頂いたD様のご近所様です。覚えていて下さり嬉しく思いました。静かで環境の良い住宅地に立つ築13年の2階建てで初めての塗装工事になります。3方を他のお宅に囲まれているためやや風通しが悪いせいか苔の発生が見られましたが、そのおかげで直射日光からは守られているせいか外壁は比較的良好な状態を保っていました。
屋根はスレート瓦で屋根板金の釘浮が有り、板金のジョイント部分には僅かですが隙間が確認出来ました。スレート瓦にもひび割れが見られました。全体的に若干苔が生えて枯れた痕が見られました。
屋根の上裏もやや劣化が進んでおり塗装の剥離や木部の劣化が見られました。上裏と言うのは屋根を載せるための野地板の裏側の事です。
セメント板の破風・鼻隠はジョイント部分に隙間が有り僅かにひび割れも見られました。軒天はケイ酸カルシウム板製で外壁や破風・鼻隠との取合に隙間が発生し大分黒ずみや汚れが目立ちました。
外壁はモルタル製で表面にはアイカ工業株式会社のジョリパットでうろこ模様が作られていました。幸い大きなひび割れは無く良好な状態ですがチョーキングが発生していました。チョーキングというのは白亜化(はくあか)とも言い、塗装表面が紫外線や熱、雨、風等で塗膜が劣化し、塗料の色成分の顔料がチョーク(白墨)の様な粉状になる事、つまり塗膜が死んでしまい雨を弾かなくなっている状態の事を言います。
こうなると雨水を吸って乾いてを繰り返すうちに元の粉に戻って行きます。脆くなって崩れてしまう事も有りますので注意が必要です。
窓周りのシーリングはコーキングの充填量が少なく感じました。シーリングというのは経年劣化や建物が歪んだ時にできる隙間や穴、ひび割れ等が生じて雨水が侵入し易い箇所をコーキング等で埋めて塞ぐものです。
まずいのは外壁と土台水切との取合に全く隙間が無かった事です。これは今さらどうにもなりませんがどうしても取合部分のモルタルは雨水が染みてしまうため脆くなってしまいます。
シャッターボックスや水切は塗装膜が弱っていました。樋はジョイントにやや隙間が発生して雨もりによる汚れが見られました。
ベランダは2箇所有り、片方にはポリカーボネート製の庇が有りました。床防水の基材はFRP(繊維強化プラスチック)で、基材には問題は有りませんでしたが表面のトップコートは傷んでいました。
見積書は約1週間で作成します。少々お待ち下さい。宜しくお願いします。