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さいたま市西区のS様より外壁塗装とバルコニー防水トップコートの見積ご依頼を頂きました。大変有難うございました。
早速現状調査に伺いました。静かな農村地域に立つ築33年の2階建てのお住まいでした。
屋根は和瓦で面土や漆喰の剥がれや瓦のズレも有りませんので何もする必要は有りません。
破風・鼻隠は板金で、こちらも然程の傷みは有りませんではた。軒天はケイ酸カルシウム板で外壁と一緒に吹き付け塗装がされ、スタッコ仕上げになっていました。スタッコと言うのは吹き付けた後で塗装面が柔らかいうちにローラーやコテで押さえる等して表面を凹凸の有る粗面状態に仕上げる事で、厚みも付くため丈夫で立体感のある重厚な壁面になります。
外壁はALCでかなりチョーキングが進んでいました。チョーキングというのは白亜化(はくあか)とも言い、塗装表面が紫外線や熱、雨、風等で塗膜が劣化し、塗料の色成分の顔料がチョーク(白墨)の様な粉状になる事、つまり塗膜が死んでしまい雨を弾かなくなっている状態の事を言います。これがあまり酷くなると、塗装しても表面の粉状の物と一緒に剥がれ易くなるため長持ちしなくなってしまいます。ジョイント部分は、あちこちひび割れや塗装膜の剥がれも見られました。
ALCというのはセメントペーストに発泡剤を加えて内部を金属網で補強した軽量気泡コンクリートの事です。
軽石に似た形状をしているため塗装がしっかりしている時は問題無いのですが、塗装膜が弱ってしまうと雨水が侵入してしまいます。またラス網という内部の金属網も錆びて強度を保てなくなるので定期的なメンテナンスは必要不可欠です。ひび割れや一部崩れも見られました。
ALC板の塗装膜もジョイントや窓周りのコーキングもかなり傷んでおり、ひび割れていました。ジョイント部分は特に雨もりし易い箇所です。
雨戸や霧除は変色していて劣化が見られました。樋はジョイント部分から漏水が有り、前回の塗装が剥がれていました。基礎の通気口の格子も錆が出ていました。
バルコニーは隅々まで踏んでみましたが基材のFRP(繊維強化プラスチック)防水層には問題は有りませんでしたがトップコートは大分傷んでいました。FRPは湿気や光に弱いのでこれを守るために表面にトップコートが塗られています。
見積作成に1週間程度頂きたいと思います。宜しくお願いします。