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2024/6/8 (土)
さいたま市西区のS様邸で外壁塗装とバルコニー防水ト

さいたま市西区のS様邸で外壁塗装とバルコニー防水トップコートが着工    さいたま市西区のS様邸で外壁塗装とバルコニー防水トップコートが着工

 

 さいたま市西区のS様邸で外壁塗装とバルコニー防水トップコート、付帯部分の塗装が着工しました。
 静かで環境の良い農業地域に立つ築33年の2階建てのお住まいで、一般的な建売住宅の2倍程の大きなお宅です。屋根は和瓦で面土や漆喰の剥がれや瓦のズレも有りませんので今回は何もする必要は有りません。
 5日に足場を設置しました。今回、敷地内から西面だけ足場が立たないためご近所様にお願いして隣の畑から組み上げる事になりました。丁度塀の脇にいくつもの花の苗を植えたばかりとの事で、苗や周りを傷付けぬ様に細心の注意を払って作業を行いました。
 足場の設置は通常5時間程度なのですが、お住まいが大きい事と塀の外側から組み上げたため夕方まで掛かりました。
 いつもの様に水平と垂直を水準器で正確にチェックしながら慎重に作業を行いました。資材をハンマーで叩いて組み上げるので、かなりの騒音が出ました。
 昨日7日は高圧洗浄を行いました。洗浄のためのコンプレッサーの音が響き、ご近所の皆様、煩くなりまして大変ご迷惑をお掛けしました。
 高圧洗浄はクリーニングとは違い、きれいにすると言うよりもコケや痛んだ基材や塗膜を高圧の水で剥し落とす事が目的です。
しっかりとコケや不良部分を剥離しないと、新しく塗装しても傷んだ部分と一緒に剥がれ易くなるからです。
 洗浄できれいに出来なかった所の内、塗装に影響が有る箇所は後でブラシ等を使って汚れを落とします。
主な工事内容は以下の通りです。
 破風・鼻隠は板金で、こちらも然程の傷みは有りませんでした。この部分はケレンしてエスケー化研株式会社のクリーンマイルドシリコン/黒色で塗りかえます。
 ケレンというのはサンドペーパーやナイロンタワシで傷んだ素材や塗装膜、錆びや汚れ等を落としたり、微細な傷を付ける事です。表面に微細な傷が付くと塗膜と基材の接触面積が大きくなり、塗料の吸着力が良くなって結果的に塗装が長持ちします。仕上がりも滑らかに美しく塗りかえられます。
 逆にケレンが不十分だと塗膜剥離が起こり易くなります。手抜き工事等で良く見られる現象です。シーベースではこの工程をきちんと行うために美しく仕上がるだけでなく長持ちします。
 軒天はケイ酸カルシウム板で外壁と一緒に吹き付け塗装がされ、スタッコ仕上げになっていました。スタッコと言うのは吹き付けた後で塗装面が柔らかいうちにローラーやコテで押さえる等して表面を凹凸の有る粗面状態に仕上げる事で、厚みも付くため丈夫で立体感のある重厚な壁面になります。
 前回の吹付塗装の際に有孔板(通気を確保するための穴があけられている板)の穴が2割位潰れていましたが、この程度は何の問題も有りません。
 外壁はALCでかなりチョーキングが進んでいました。チョーキングというのは白亜化(はくあか)とも言い、塗装表面が紫外線や熱、雨、風等で塗膜が劣化し、塗料の色成分の顔料がチョーク(白墨)の様な粉状になる事、つまり塗膜が死んでしまい雨を弾かなくなっている状態の事を言います。これがあまり酷くなると、塗装しても表面の粉状の物と一緒に剥がれ易くなるため長持ちしなくなってしまいます。ジョイント部分は、あちこちひび割れや塗装膜の剥がれも見られました。
 ALCというのはセメントペーストに発泡剤を加えて内部を金属網で補強した軽量気泡コンクリートの事です。
 軽石に似た形状をしているため塗装がしっかりしている時は問題無いのですが、塗装膜が弱ってしまうと雨水が侵入してしまいます。またラス網という内部の金属網も錆びて強度を保てなくなるので定期的なメンテナンス、特に塗装や防水は必要不可欠です。ひび割れや一部崩れも見られました。
 ALC板の塗装膜もジョイントや窓周りのコーキングもかなり傷んでおり、ひび割れていました。ジョイント部分は特に雨もりし易い箇所です。
 軒天と外壁はひび割れを補修しジョイントの目地はオート化学工業株式会社のオートンサイディングシーラントで打増してシーリングを行い日本ペイント株式会社のパーフェクトトップ/ND-372 ベージュで塗りかえます。
 シーリングというのは竣工時にはもちろん、経年劣化や建物が歪んだ時にできる隙間や穴、ひび割れ等が生じて雨水が侵入し易い箇所をコーキング等で埋めて塞ぐ事です。
 雨戸や霧除は変色していて劣化が見られました。この部分はケレンしてからクリーンマイルドシリコンで塗りかえます。
 樋はジョイント部分から漏水が有り、前回の塗装が剥がれていました。元々白色の樋に黒色で塗装しているため剥離して来ると目立ってしまいます。この部分もケレンしてからクリーンマイルドシリコンで塗りかえます。横樋は黒色に、縦樋は外壁色に合わせます。
 バルコニーは隅々まで踏んでみましたが基材のFRP(繊維強化プラスチック)防水層には問題は有りませんでしたがトップコートは大分傷んでいました。FRPは湿気や光に弱いのでこれを守るために表面にトップコートが塗られています。
 この部分は研磨した後、東日本塗料株式会社のAUコート/フォックスグレーで塗りかえます。これは防塵塗料なので一般的なトップコートよりも丈夫で長持ちします。
 バルコニー内の外壁はジョイント部分にコーキングで補修した跡が有りました。シリコンで補修してしまうと外壁塗装の際に塗料を弾いてしまうので変性シリコンで補修する必要が有ります。万一誤ってシリコンコーキングで打ってしまった場合は一旦これを撤去してから変性シリコンで打ち直すか、シリコンオフプライマー(塗料の弾きを軽減するプライマー)を塗ってから塗装する必要が有ります。
 2箇所スチールドアが有りました。こちらもケレンしてからクリーンマイルドシリコン/外壁近似色で塗りかえます。
 基礎の通気口の格子も錆が出ていました。この部分はケレンしてから錆止め塗装を行い、クリーンマイルドシリコン/濃い茶色で塗りかえます。
 エアコンや換気扇は問題無くご使用出来ます。暫くご不便をお掛けしますが、どうぞ宜しくお願いします。