お問い合わせ
良い業者の見分け方 お問い合わせから完工まで 成功する外壁塗装 会社案内 お客様の声 よくわかる用語集 建築に役立つ建物名称 火災保険適用 助成金について あんしん保証 シーベースブログ 協力業者募集
2024/6/18 (火)
さいたま市緑区のH様より屋根塗装と外壁塗装の見積依

さいたま市緑区のH様より屋根塗装と外壁塗装の見積依頼    さいたま市緑区のH様より屋根塗装と外壁塗装の見積依頼

 

 さいたま市緑区のH様より屋根塗装と外壁塗装、付帯部の塗装、コーキングの打替、バルコニー防水の見積ご依頼を頂きました。大変有難うございました。
 H様は今年の2月に塗装工事をさせて頂いた、ご近所のK様のご紹介です。つい先週もK様からのご紹介でT様からもご契約頂きました。K様、大変有難うございました。
 早速現状調査に伺いました。静かで緑豊かな環境の良い住宅地に立つ築27年の2階建てで、2回目の塗装工事です。お庭には沢山の植木が植えられていて、お手入れもされ目を楽しませてくれました。
 屋根はスレート瓦で僅かですが釘浮きや棟板金のジョイントの隙間も見られました。全体的に苔も発生して塗装膜も傷んで撥水していない状態でした。
 釘浮を放置したり、ただ打込んだだけだと徐々にまた抜けて来ます。すると雨水が釘を伝って板金内部の貫板(厚さ約12mmの杉板)に染み込み木を腐らせてしまいます。また強風に煽られて棟板金そのものが捲れたり飛ばされたりする事が有るので注意が必要です。
 ケラバ部分では板金がスレート瓦を包んでおらず板金と瓦との間に隙間が有るため雨水が侵入し易くなっていました。通常の雨なら何とか雨押から雨水は流れ落ちるのですが大雨では雨押を越えてその下のアスファルトルーフィングに流れてしまいます。
 板金のジョイントの隙間からも雨水は侵入します。この部分からの雨水はスレート瓦の下のアスファルトルーフに流れてしまいます。
 アスファルトルーフィングというのは紙にアスファルトを染み込ませ雨もりを防ぐための物で防水紙や防水シート等とも言われています。屋根瓦の下に敷き屋根瓦が欠けたり強風で雨水が屋根瓦の隙間から下に落ちてもその下の野地板(屋根瓦を乗せるための板)に雨が染み込む事を防ぎます。
 ただ一般的な住宅等で使用されている物は寿命が7~8年の物が多く、経年劣化でアスファルトが蒸発してしまい、ただの新聞紙の様になってしまいます。こうなると侵入した雨水はその下の野地板に染みて腐れの原因になります。屋根瓦は大きなひび割れも見られました。その他瓦の上下の重なり部分からは苔が噴き出している箇所も見受けられました。
 屋根の上裏は前回の塗装工事では何もされておらず劣化が進んでいました。上裏と言うのは屋根を載せるための野地板の裏側の事です。塗装の剥離や木部の剥がれ等が見られました。
 鼻隠はセメント板でジョイント部分にやや隙間が見られました。ここからも雨水が侵入して内部に溜った湿気によるカビでケイ酸カルシウム板の軒天から湿気が抜け出ようとして黒ずみが見られました。
 外壁は窯業系サイディング(セメントと繊維質、混和材を主原料にして練り、板状に圧縮形成した物)でした。
 僅かに反りやひび割れが見られました。外壁のジョイントコーキングは固くなって寿命が来ていました。
 霧除やフード、雨戸、水切等の鉄部も経年劣化で色褪せていました。幸い錆の発生は見られませんでした。
 もう一カ所霧除が有りましたが、どうやらこちらは亜鉛引きのです。施工の際に確認しますが亜鉛は塗料を弾いてしまうので塗装は出来ません。
 2カ所有るバルコニーは片方がアルミ製の外付けタイプなので問題有りませんでしたが、もう片方はモルタル防水になっていました。大分湿気が有るせいか苔ま発生が見られました。一般的にモルタル防水の下地はシート防水等になっている事が多いのですが図面には詳細が無いため油断は出来ません。また仮にシート防水になっていたとしても劣化によりしっかり防水がされているのかもわかりません。今回は築年数が経過しているためウレタン塗膜防水等をしておいた方が安全だと思いました。
 樋も変色やジョイント部分に隙間が有り雨水が流れ出た痕が見られました。材質そのものも脆くなって来ていました。これは加水分解によるものです。加水分解と言うのは水と反応して分解を起こしてしまう事で、空気中の窒素、紫外線、微生物、空気に含まれる水分等で起きてしまいます。塩化ビニール配管の留金物は若干錆が出ていました。
 塀はブロックにパターンが付けられて塗装されていましたがあちこちに膨れが発生して塗装膜も破れが見られました。こうなると内部にかなりの湿気が溜っていると思われます。
 このところOBのお客様からのご紹介が増えています。とても有難い事です。塗装業界は建設業界の中でもトラブルの多い業種です。知識やスキルが低くても仕事が出来てしまうからです。
 今回も屋根の釘浮き補修やジョイントの隙間補修、ケラバの隙間補修等、やっておかなければならない事が前回の工事は放置されていました。きちんとやられていればお住まいの劣化の仕方も少なかった筈だと感じました。そういう意味でも優良な塗装業者に巡り会うのは難しく、お客様からご紹介頂けた事はラッキーだと思いました。現状調査を終えてK様にもお礼のご挨拶に伺いました。
 見積書の作成に1週間位頂きたいと思います。宜しくお願いします。