さいたま市の塗装と防水専門業者、シーベースです。

　さいたま市北区、I様邸で屋根瓦の補修が完了しました。契約時に着工後、足場を掛けたら屋根の状態も確認して欲しい旨I様からご要望が有りました。確認したところ鬼瓦のずれが大きく雨水の侵入が懸念されました。棟瓦や袖瓦にも若干ずれが見られたため、ご報告と見積書の提示をさせて頂きました。即決で見積内容全てのご発注を頂きました。大変有難うございました。
　現在瓦工事はとても込み合っていて順番待ちで、当初月末着工の予定でいたのですが天気予報で今週末頃から梅雨入りとの事で急遽日程を繰り上げて行う事にしました。
　棟瓦のずれは一番上の丸瓦とその下ののし瓦を正常な位置に戻しました。棟というのは一番高い水平な部分の事です。棟の一番上が丸瓦で、その下に有る平たく積んで有るのがのし瓦です。
　幸い面土や漆喰の流れは僅かでした。傷んだ古い漆喰と面土を撤去してのし瓦のズレを小鎚で補修し、南蛮漆喰で中塗と上塗を行いました。
　南蛮漆喰と言うのは普通の漆喰と違って特殊なシリコンや防水材が使用されているので雨水にも強く壊れにくくなっている物で、葺き土と漆喰の役割を兼ね備えた材料です。耐久性が高く、防水性にも優れています。念のためのし瓦の各所をシリコンで接着しました。
　鬼瓦は大分ずれていました。そのため雨水で中の面土が溶け出ていました。内部を南蛮漆喰で固め、鬼瓦の前後をシリコンで接着しました。さらに針金をペンチで絞めて固定しました。
　袖瓦(そで)も僅かにずれていました。袖瓦というのは切妻屋根などの破風の上部分（妻側の三角形部分）に使用される瓦の事で、けらば瓦とも呼ばれています。この部分も小鎚でずれを補修し、重なっている瓦の両サイドをシリコンで接着しました。
　この様にズレを補習しただけでなくシリコンで接着したので、震度５以上の余程の大きな地震でもない限り瓦は大丈夫です。