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2024/6/29 (土)
さいたま市緑区のH様より屋根塗装と外壁塗装の見積依

さいたま市緑区のH様より屋根塗装と外壁塗装の見積依頼     さいたま市緑区のH様より屋根塗装と外壁塗装の見積依頼

 

 さいたま市緑区のH様より屋根塗装と外壁塗装、付帯部の塗装、コーキングの打替の見積ご依頼を頂きました。大変有難うございました。
 H様はシーベースをインターネットで探されたとの事です。ここ数年インターネットからの見積ご依頼がとても増えています。大変有難い事です。
 シーベースのホームページは2016年の夏頃から現在まで約8年間ずっとグーグルやヤフー等の検索サイトで「さいたま市 塗装」や「さいたま市 外壁塗装」、「さいたま市 塗装業者」等というキーワードで検索するとトップページに表示され続けています。
 検索順位を上げるのは大変な苦労が要ります。検索順位は日々のデータの蓄積により上下に変動するため「有益な情報だ」とグーグルやヤフーから判断された内容のページがより上位へと表示されます。
 昨年秋からはインスタグラムやグーグルのビジネスプロフィールも始めました。今まで真面目にこつこつと地道に堅実に仕事をしている事を評価してくれているものだと考えます。とても有難い事です。
 うまくシーベースに辿り着かれた方は非常にラッキーだと思います。塗装業界は結構いい加減な業者も多く、中にはかなり適当な工事をしてトラブルを起こしている業者も多いので優良な塗装業者を探すのは大変です。
 早速現状調査に伺いました。静かで緑豊かな環境の良い住宅地に立つ築31年の2階建てで、2回目の塗装工事です。
 屋根はスレート瓦で釘浮きや棟板金のジョイントの隙間も見られました。大変厄介な事に前回塗装した業者は水性塗料を使ってしまったため塗装の接着が甘く、劣化も激しくてあちこち剥離が見られました。こうなると普段使用している溶剤系塗料は使用できません。
 水性塗料は溶剤系塗料と比較して屋根に使用した場合耐久性は約半分程度になってしまうため余程の事が無い限り使いません。
 棟板金の釘浮を放置したり、ただ打込んだだけだと徐々にまた抜けて来ます。すると雨水が釘を伝って板金内部の貫板(厚さ約12mmの杉板)に染み込み木を腐らせてしまいます。また強風に煽られて棟板金そのものが捲れたり飛ばされたりする事が有るので注意が必要です。
 板金のジョイントの隙間からも雨水は侵入します。この部分からの雨水はスレート瓦の下のアスファルトルーフに流れてしまいます。
 アスファルトルーフィングというのは紙にアスファルトを染み込ませ雨もりを防ぐための物で防水紙や防水シート等とも言われています。屋根瓦の下に敷き屋根瓦が欠けたり強風で雨水が屋根瓦の隙間から下に落ちてもその下の野地板(屋根瓦を乗せるための板)に雨が染み込む事を防ぎます。
 ただ一般的な住宅等で使用されている物は寿命が7~8年の物が多く、経年劣化でアスファルトが蒸発してしまい、ただの新聞紙の様になってしまいます。こうなると侵入した雨水はその下の野地板に染みて腐れの原因になります。
 前回の工事でスレート瓦の上下の重なり部分が相当埋まっていました。これでは雨がスリットから入った後、抜けにくくなってしまうため野地板を湿気で痛めてしまいます。この湿気のせいか瓦の上下の重なり部分からは苔が噴き出している箇所も見受けられました。
 破風・鼻隠は板金が巻かれていました。部分的ですが隙間が有り、ここから入った雨水が軒天の隙間から流れ出し塗装膜を湿気が押して傷んでいました。
 外壁は窯業系サイディング(セメントと繊維質、混和材を主原料にして練り、板状に圧縮形成した物)でした。
僅かに反りやひび割れが見られました。外壁のジョイントコーキングは固くなって寿命が来ていました。
 またチョーキングが激しく、指で触れると傷んだ塗料が着いてしまいます。チョーキングというのは白亜化(はくあか)とも言い、塗装表面が紫外線や熱、雨、風等で塗膜が劣化し、塗料の色成分の顔料がチョーク(白墨)の様な粉状になる事、つまり塗膜が死んでしまい雨を弾かなくなっている状態の事を言います。これがあまり酷くなると、塗装しても表面の粉状の物と一緒に剥がれ易くなるため長持ちしなくなってしまいます。
 霧除やフード、雨戸、水切等の鉄部も経年劣化で色褪せていました。幸い錆の発生は見られませんでした。
 バルコニーは珍しいモルタル防水になっていました。表面のひび割れは激しいため雨水の侵入が懸念されます。一般的にモルタル防水の下地はシート防水等になっている事が多いのですが図面には詳細が無いため油断は出来ません。また仮にシート防水になっていたとしても劣化によりしっかり防水がされているのかもわかりません。
 樋も変色やジョイント部分に隙間が有り雨水が流れ出た痕が見られました。材質そのものも脆くなって来ていました。これは加水分解によるものです。加水分解と言うのは水と反応して分解を起こしてしまう事で、空気中の窒素、紫外線、微生物、空気に含まれる水分等で起きてしまいます。
 塀はブロックにパターンが付けられて塗装されていましたが、天場部分は何故か塗装されていない箇所が有りました。あちこちに膨れが発生して塗装膜も破れが見られました。ひび割れも発生していました。こうなると内部にかなりの湿気が溜っていると思われます。
 今回も屋根の釘浮き補修やジョイントの隙間補修等、やっておかなければならない事が前回の工事は放置されていました。きちんとやられていればお住まいの劣化の仕方も少なかった筈だと感じました。そういう意味でも優良な塗装業者に巡り会うのは難しいものだと感じました。
 見積書の作成に1週間位頂きたいと思います。宜しくお願いします。