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さいたま市北区のM様と屋根塗装や外壁塗装、コーキングの打替、バルコニーのFRP(繊維強化プラスチック)防水トップコート、他付帯部分の塗装の契約を結びました。大変有難うございました。
M様はリピーターのお客様で初回は2002年、2回目は2014年に行い、今回は3回目になります。初めての施工からもうかれこれ22年も経っています。お互いに年を重ねましたがご夫婦とも変わらずお元気でいて下さり感無量です。覚えていて下さり大変有難うございました。
屋根は厚型スレート瓦で、初回の塗装の際に溶剤系塗料を使用したところ溶解現象(下地の塗料と化学反応を起こして基材から溶けて浮き上がる現象)が発生してしまったため已む無く水性塗料を使用しました。水性の屋根塗料は溶剤系に比べ強度が3~4割落ちてしまうのですがそれ以外の選択肢が無く仕方が有りません。一度水性塗料を使用するとその上には溶剤系塗料は重ねられません。リフティング(溶解現象)が起こってしまうからです。ですので2度目も同様に溶剤系塗料は使用できませんでした。そのため今回も屋根の塗装膜は劣化が見られました。
屋根は前回同様の遮熱塗料エスケー化研株式会社のクールタイトシリコンで塗りかえます。これは太陽光の反射率が高いため、建物内部に熱さが溜まりにくい性質が有ります。僅かですが室温を下げてくれます。屋根材の太陽光と熱によるダメージも軽減されます。またこの塗料はさいたま市より補助金が支給されるため僅かですがお客様のご負担も減る製品です。
今回はさいたま市の予算が大分減ってきているので急いで補助金の申請を出せるように手配しました。補助金の受給は先着順だからです。
屋根の上裏(野地板の裏側)部分は然程の劣化は見られませんでしたが、破風・鼻隠は僅かですが部分的に剥離が見られました。
この部分は十分にケレンしてから同社のクリーンマイルドシリコンで塗りかえます。ケレンというのはサンドペーパーやナイロンタワシで傷んだ素材や塗装膜、錆びや汚れ等を落としたり、微細な傷を付ける事です。表面に微細な傷が付くと塗装膜と基材の接触面積が大きくなり、塗料の吸着力が良くなって結果的に塗装が長持ちします。仕上がりも滑らかに美しく塗り替えられます。
逆にケレンが不十分だと塗膜剥離が起こり易くなります。手抜き工事等で良く見られる現象です。シーベースではこの工程をきちんと行うために美しく仕上がるだけでなく長持ちします。
軒天はケイ酸カルシウム板製でとても良好な状態でした。ここは日本ペイント株式会社のケンエースGⅡで塗りかえます。
外壁は窯業系サイディング(セメントと繊維質、混和材を主原料にして練り、板状に圧縮形成した物)で、ひび割れやチョーキング等殆ど傷みは見られませんでした。
チョーキングというのは白亜化(はくあか)とも言い、塗装表面が紫外線や熱、雨、風等で塗膜が劣化し、塗料の色成分の顔料がチョーク(白墨)の様な粉状になる事、つまり塗膜が死んでしまい雨を弾かなくなっている状態の事を言います。これがあまり酷くなると、塗装しても表面の粉状の物と一緒に剥がれ易くなるため長持ちしなくなってしまいますので注意が必要です。
外壁塗装は前回も使用したエスケー化研株式会社のセラミシリコンと日本ペイント株式会社のパーフェクトトップのどちらかで塗りかえます。過去2回は単色塗りつぶしでしたが、今回はツートンカラーになるかも知れません。現在検討中なのですが、ツートンカラーにした場合何処で区切るのか大分お悩みの様でした。また使用する色の組み合わせによってかなりお住まいのイメージが変化するので幾つかご提案させて頂きました。
外壁の縦目地等のシーリングも非常に良好でしっかりとした状態が保たれていました。シーリングというのは竣工時にはもちろん、経年劣化や建物が歪んだ時にできる隙間や穴、ひび割れ等が生じて雨水が侵入し易い箇所をコーキング等で埋めて塞ぐ事です。
前回もきちんとした施工をしているため未だ数年は楽に持つのですが、外壁塗装と同時に行えばシーリングのみのために足場代を使うよりもコストパフォーマンスは大分良くなります。シーリングはオート化学工業株式会社のオートンサイディングシーラントで打替を行います。
その他、霧除や雨戸、水切、樋等もとても良好な状態でした。これ等の箇所は同社のクリーンマイルドシリコンで塗りかえます。
M様邸は定期的に適正な時期に塗りかえを繰り返しているため非常に良好な状態が保たれています。虫歯と同じで、なってしまってから治療するよりもならない様に予防した方が歯の健康には良い訳で同様に早め早めのメンテナンスがお住まいという大切な資産の寿命を長持ちさせてくれます。つまり資産の目減りを防ぐ事になります。
M様からご近所のI様のご紹介を頂きました。大変有難うございました。着工は11月11日に決定しました。どうぞ宜しくお願いします。