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2024/11/7 (木)
さいたま市北区のI様邸で屋根塗装と外壁塗装が着工

さいたま市北区のI様より屋根塗装と外壁塗装の見積依頼    さいたま市北区のI様より屋根塗装と外壁塗装の見積依頼

 

 さいたま市北区のI様邸で屋根塗装と外壁塗装、窓周りのシーリング、ベランダのFRP(繊維強化プラスチック)防水トップコートが着工しました。
 昨日初日は足場の設置です。約4時間半できれいに組み上がりました。水平と垂直を水準器で正確にチェックしながら慎重に作業を行いました。資材をハンマーで叩いて組み上げるので、かなりの騒音が出ましたので、ご近所の皆様、煩くなりまして大変ご迷惑をお掛けしました。恐縮ですが本日も高圧洗浄を行うため煩くなります。その後は足場の解体まで静かな作業になります。
 I様は2016年の1月にシーベースをインターネットで見つけられたとの事でしたが長い間そのままになっていました。ここ数年ネットからの見積ご依頼がとても増えています。有難い事です。
 シーベースのホームページは2016年の夏頃から現在まで約8年間ずっとグーグルやヤフー等の検索サイトで「さいたま市 塗装」や「さいたま市 外壁塗装」、「さいたま市 塗装業者」等というキーワードで検索するとトップページに表示され続けています。
 検索順位を上げるのは大変な苦労が要ります。検索順位は日々のデータの蓄積により上下に変動するため「有益な内容だ」と、グーグルやヤフーから判断された内容のページがより上位へと表示されます。
 昨年からはインスタグラムやグーグルのビジネスプロフィールも始めました。今まで真面目に地道に堅実に丁寧な仕事をしている事を評価してくれているものだと考えます。とても有難い事です。
 うまくシーベースに辿り着かれた方は非常にラッキーだと思います。塗装業界は結構いい加減な業者も多く、中にはかなり適当な工事をしてトラブルを起こしている業者も多いので優良な塗装業者を探すのは大変です。
 2016年に一度見積のご依頼を頂き、見積書も提出させて頂いていましたが施工されずに月日が流れてしまいました。
 そして今年の2月に再度見積もりのご依頼を頂きました。住宅地の中で2002年築(築22年)の2階建てのお住まいで初めての塗装工事です。前回現状調査をした状態からかなり劣化が進んでいました。
 屋根はスレート製で全体的に苔が生えて枯れた痕が見られました。大分釘浮も目立ちました。屋根瓦の重なりの隙間からは、かびや苔が噴き出しており内部に湿気が溜っていると思います。スレート瓦には大分ひび割れも発生している模様です。
 屋根板金のジョイントにも隙間が有りました。この隙間からも雨水は侵入します。この部分からの雨水はスレート瓦の下のアスファルトルーフィングに流れてしまいます。
 アスファルトルーフィングというのは紙にアスファルトを染み込ませ雨もりを防ぐための物で防水紙や防水シート等とも言われています。屋根瓦の下に敷き屋根瓦が欠けたり強風で雨水が屋根瓦の隙間から下に落ちてもその下の野地板(屋根瓦を乗せるための板)に雨が染み込む事を防ぎます。
 ただ一般的な住宅等で使用されている物は寿命が7~8年の物が多く、経年劣化でアスファルトが蒸発してしまい、ただの新聞紙の様になってしまいます。こうなると侵入した雨水はその下の野地板に染みて腐れの原因になります。
 棟板金の釘浮きの補修や釘頭のコーキングによる留め、板金のジョイントのシーリングを行い、スレート瓦のひび割れを補修してからエスケー化研株式会社の遮熱塗料、クールタイトシリコン/CLR-106(グレー)で塗りかえます。
 これは太陽光の反射率が高いため、建物内部に熱さが溜まりにくい性質が有ります。僅かですが室温を下げてくれます。屋根材の太陽光と熱によるダメージも軽減されます。またこの塗料はさいたま市より補助金が支給されるため僅かですがお客様のご負担も減る製品です。
 クールタイトシリコンにも色によって太陽光の反射率が異なります。明るい白色や白色に近い緑やグレー、青色等は約80%の反射率に対して黒色や濃い茶色等は40%程度の反射率しか有りません。今回I様が選ばれたCLR-106ですと約70%の反射率です。
 屋根は黒色で塗装しても年月が経過して劣化して来るとだんだん色あせて来るので一般的に人気が有るのは濃い色です。I様は見た目よりも太陽光の反射率を重視されたいとの事でした。
 シーリングというのは竣工時にはもちろん、経年劣化や建物が歪んだ時にできる隙間や穴、ひび割れ等が生じて雨水が侵入し易い箇所をコーキング等で埋めて塞ぐ事です。
 セメント板製の鼻隠のジョイントや飾り板、モールにはだいぶ隙間が開いているのでここからも雨水が侵入している模様でジョイント部分には崩れも見られました。
 隙間の補修を行ってから同社のクリーンマイルドシリコン/15-20B濃い茶色で塗りかえます。
 軒天は内部の湿気が抜け出ようとしてかなり黒ずんでいました。交換までは必要なさそうですが、かなり脆くなっている様に見受けられました。雨水の侵入経路を塞いでから日本ペイント株式会社のケンエースGⅡ/艶消し白色で塗りかえます。
 窓周りは外壁との取合部分にややひび割れや隙間が見られました。雨水の侵入を防ぐためにオート化学工業株式会社のオートンサイディングシーラントでシーリングを行います。
 外壁はモルタル製で全体的に汚れが染み込んでおり、何か所もひび割れが発生し、コーナー部分は亀の甲羅状になっており、とてもまずい状態でした。
 モルタル外壁に出来たひび割れは注意が必要です。モルタルは下地の金属の網(ラス網)に引っ掛ける様に塗られています。築7~8年位はモルタルが弱アルカリ性なのですが、経年劣化とともに徐々に中性化して行きます。そうするとひび割れから雨水が侵入すると内部のラス網が錆びて膨張したり切れたりして強度が落ちてしまい、最悪外壁が崩れたり落ちたりしてしまいます。特に亀の甲の様な形状のひび割れが有ると外壁が崩れ落ちてしまう事が有ります。過去に何度もその様な建物を見ています。
 チョーキングも進んでいました。チョーキングというのは白亜化(はくあか)とも言い、塗装表面が紫外線や熱、雨、風等で塗膜が劣化し、塗料の色成分の顔料がチョーク(白墨)の様な粉状になる事、つまり塗膜が死んでしまい雨を弾かなくなっている状態の事を言います。
こうなると雨水を吸って乾いてを繰り返すうちに元の粉に戻って行きます。脆くなって崩れてしまう事も有りますので注意が必要です。外壁のひび割れを補修してからエスケー化研株式会社のセラミシリコンで塗りかえます。
 外壁の2階部分はSR-167(白っぽいクリーム色)で、外壁の1階部分はSR-412(やや赤みがかったベージュ)でツートンカラーに塗りかえます。
 樋もジョイントの隙間から雨水が流れ出ていました。材質そのものも脆くなって来ています。これは加水分解によるものです。加水分解と言うのは水と反応して分解を起こしてしまう事で、空気中の窒素、紫外線、微生物、空気に含まれる水分等で起きてしまいます。きちんと定期的に塗装を行えば家と同じ位の期間使用できるのですが脆くなってしまうと強風に煽られたり雪の重みで割れてしまう事が有ります。樋の交換費用は足場代も含めると50~60万円程度掛かりますのでやはり10年前後で定期的にメンテナンスをするべきです。この部分はクリーンマイルドシリコン/15-20B濃い茶色で塗りかえます。
 雨戸もかなり変色が進んでいました。この部分もクリーンマイルドシリコン/15-20B濃い茶色で塗りかえます。
 水切は外壁との取合部分が接着していました。そのためその部分はかなり脆くなっていました。ここもクリーンマイルドシリコン/15-20B濃い茶色で塗りかえます。
 エアコンホースカバーの中でドレンパイプが外れているので直して欲しいとのご依頼も有りましたがこれは開けてみないと判断出来ません。もし外れていた場合は繋ぎ直します。
 現在築22年で初めての塗装工事になるわけですが、各所でかなり劣化が進んでいました。虫歯で言えば表面のエナメル質が傷んで、象牙質も浸食され神経まで侵されている状態でした。虫歯と同じで痛んでから治療するより、痛まない様にメンテナンスをする方がお住まいの寿命はぐんと長くなります。
 出来れば10年位前には全体のメンテナンスをしておいた方が良かったかと思いますが、今更言っても仕方が有りません。
 暫くご不便をお掛けします。宜しくお願いします。