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さいたま市緑区のA様より屋根塗装と外壁塗装、コーキングの打替、バルコニー防水トップコート、付帯部分の塗装や補修の見積ご依頼を頂きました。大変有難うございました。
A様邸は先月完工したご近所のMI様からのご紹介です。MI様、大変有難うございました。
元々MI様は何社か塗装業者をインターネットで探され、シーベースを見つけたとの事です。ここ数年インターネットからの見積ご依頼がとても増えています。有難い事です。
株式会社シーベースのホームページは2016年の夏頃から現在まで約8年間ずっとグーグルやヤフー等の検索サイトで「さいたま市 塗装」や「さいたま市 外壁塗装」、「さいたま市 塗装業者」等というキーワードで検索するとトップページに表示され続けています。
検索順位を上げるのは大変な努力と苦労が必要です。検索順位は日々のデータの蓄積により上下に変動するため「有益な情報だ」とグーグルやヤフーから判断された内容のページがより上位へと表示されます。
1年程前からはインスタグラムやグーグルのビジネスプロフィールも始めました。今まで真面目にこつこつと地道に堅実に仕事をしている事を評価してくれているものだと考えます。とても有難い事です。
インターネットやご紹介等でうまくシーベースに辿り着かれた方は非常にラッキーだと思います。塗装業界は結構いい加減な業者も多く、中にはかなり適当な工事をしてトラブルを起こしている業者も多いので丁寧で優良な塗装業者を探すのは大変です。
A様邸は環境の良い住宅地に立つ築13年の2階建てで初めての塗装工事です。屋根は寄棟造りのスレート瓦で棟板金の釘浮きやジョイントの隙間が多数見られました。寄棟造りは屋根形式のひとつで、数方向に傾斜する屋根面を持つ形状の事です。何か所か折れ曲がって谷部分も有るため、ジョイント部分からはどちらかと言うと雨もり等起きやすい構造なので注意が必要です。下屋根はかなり苔も発生しており殆ど撥水していない状態でした。
釘浮を放置したり、ただ打込んだだけだと徐々にまた抜けて来ます。すると雨水が釘を伝って板金内部の貫板(厚さ約12mmの杉板)に染み込み木を腐らせてしまいます。これ等の箇所は強風に煽られて棟板金そのものが捲れたり飛ばされたりする事が有るので注意が必要です。
ジョイントの隙間からも雨水は侵入します。この部分からの雨水はスレート瓦の下のアスファルトルーフに流れてしまいます。
アスファルトルーフィングというのは紙にアスファルトを染み込ませ雨もりを防ぐための物で防水紙や防水シート等とも言われています。屋根瓦の下に敷き屋根瓦が欠けたり強風で雨水が屋根瓦の隙間から下に落ちてもその下の野地板(屋根瓦を乗せるための板)に雨が染み込む事を防ぎます。
ただ一般的な住宅で使用されている物は寿命が7~8年の物が多く、経年劣化でアスファルトが蒸発してしまい、ただの新聞紙の様になってしまいます。こうなると侵入した雨水はその下の野地板に染みて腐れの原因になります。
棟板金の釘浮きの補修や釘頭のコーキングによる留め、板金のジョイントのシーリングが必要になります。
シーリングというのは竣工時にはもちろん、経年劣化や建物が歪んだ時にできる隙間や穴、ひび割れ等が生じて雨水が侵入し易い箇所をコーキング等で埋めて塞ぐ事です。
鼻隠はセメント板でジョイント部分にやや隙間が見られました。ここから雨水が侵入すると内部に溜った湿気によるカビ等が発生する場合があります。そうするとケイ酸カルシウム板の軒天から湿気が抜け出ようとして黒ずみが出てきます。
鼻隠には5~6カ所もひび割れが見られました。多分取り付ける際に釘を打つ前の穴を空けずに打ち込んだか、打ち込む力の加減が悪くてセメント板を痛めてしまった様です。このままでは徐々にひび割れが進んでしまい欠落する場合が有ります。そうでなくともひび割れから雨水が侵入して脆くしてしまいますので早めの補修が必要だと感じました。
軒天は湿気のせいかやや黒ずみが目立ちました。外壁は2種類の窯業系サイディング(セメントと繊維質、混和材を主原料にして練り、板状に圧縮形成した物)でした。
A様邸の外壁は2パターンが有り、1つは模様のきれいな意匠サイディング、もう一つは凹凸の有る単色のサイディングでした。今の時点なら意匠サイディングにクリア塗装(透明な塗料を使用して元の風合いを損なわぬ様に塗装する方法)が可能ですが、もう1.2年遅いと経年劣化で退色や変色、汚れの染み付き等でクリア塗装が出来なくなる場合が有ります。外壁は脆くなってひび割れも発生していました。
外壁のジョイントコーキングはひび割れて固くなり、寿命が来ていましたので打替が必要です。
バルコニーはFRP(繊維強化プラスチック)防水になっていました。床は隅々までチェックしましたが基材に問題は有りませんでしたが、表面のトップコートは寿命が来ていました。
樋も変色やジョイント部分に隙間が有り雨水が流れ出た痕が見られました。材質そのものも脆くなって来ていました。これは加水分解によるものです。加水分解と言うのは水と反応して分解を起こしてしまう事で、空気中の窒素、紫外線、微生物、空気に含まれる水分等で起きてしまいます。換気フードやシャッターボックス、水切等の鉄部も表面の塗装膜の劣化が進んでいました。
基礎から出ている配管周りはシーリングが甘く問題が有りました。この部分は意外と雨水が配管を伝って基礎の内部に入り込んでしまう事が有るからです。
この部分から雨水が侵入してしまうと内部はベタ基礎(建物の底面全体に鉄筋コンクリートを流し込んだ基礎の事)に雨水が溜ってしまい湿気が抜けにくくなってしまいます。
見積書の作成に1週間程度お時間を頂きたいと思います。どうぞ宜しくお願いします。