最新の投稿
さいたま市北区のE様から外壁塗装とバルコニーのFRP(繊維強化プラスチック)防水トップコート、付帯部分の塗装の見積ご依頼を頂きました。大変有難うございました。
E様は今年の1月に完工したご近所のY様からのご紹介です。Y様、大変有難うございました。
早速現状調査に伺いました。E様のお住まいはY様のお宅と同じハウスメーカーのもので材質も同じでした。築18年で初めての塗装工事です。
カーポートにはポリカーボネート製の屋根が着いているのですが工事で足場を組む際には一時的に撤去が必要になりそうです。
屋根は陶器瓦なので塗装の必要は有りません。ただ天窓が付けられているためパッキンは弱っている筈です。
破風・鼻隠は板金巻きのため、ジョイントの隙間も無い状態でした。塗装膜は劣化していました。建物の内部で湿気が多い時にその湿気が抜け出ようとして軒天は黒ずんでいました。
外壁はALCで塗装膜は部分的にチョーキングやひび割れが見られました。ALC というのは、セメントペーストに発泡剤を加えて内部を金属網で補強した軽量気泡コンクリートの事です。軽くて成形や施工が楽なのですが塗装膜が劣化すると雨水が染み込んでしまい補強のための内部のラス網が錆びて切れてしまい強度が落ちたり崩れたりしまいます。つまりALCにとって表面の塗装膜は非常に重要な働きをします。
チョーキングというのは白亜化(はくあか)とも言い、塗装表面が紫外線や熱、雨、風等で塗膜が劣化し、塗料の色成分の顔料がチョーク(白墨)の様な粉状になる事、つまり塗膜が死んでしまい雨を弾かなくなっている状態の事を言います。これがあまり酷くなると、塗装しても表面の粉状の物と一緒に剥がれ易くなるため長持ちしなくなってしまいますので注意が必要です。
外壁のひび割れは大きく、崩れかけており問題です。雨水が内部へと侵入しますし、その部分はどんどん脆くなって行ってしまいます。
ALC板のジョイント部分は殆どの箇所でひび割れが見られました。雨水が侵入し易くなっているので注意が必要です。
バルコニーはFRP(繊維強化プラスチック)防水で表面のトップコートはかなり酷いひび割れ状態でした。ここまで傷んでいると補修は大変です。
通常バルコニーの内側の外壁は本体の外壁材を使用するのですが、何と笠木の下から床面までFRPが繋がっていました。ハウスメーカーは見栄えや耐久性などをもっと考えて造って欲しいと思いました。
バルコニーの外側の外壁にはオーバーフロー用の排水口が付いていましたがシーリングがされていませんでした。シーリングというのは竣工時にはもちろん、経年劣化や建物が歪んだ時にできる隙間や穴、ひび割れ等が生じて雨水が侵入し易い箇所をコーキング等で埋めて塞ぐ事です。そのため排水口の周りから雨水が染み込んでしまったせいでその部分はかなり脆く劣化が進んでいました。
霧除やシャッターボックス、水切も艶が無くなり劣化が進んでいました。見積書の作成に1週間前後頂きたいと思います。どうぞ宜しくお願いします。