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さいたま市北区のE様と外壁塗装やバルコニーのFRP(繊維強化プラスチック)防水トップコート、付帯部分の塗装の契約を結びました。大変有難うございました。
E様は昨年の2023年2月に完工したご近所のY様からのご紹介です。Y様、大変有難うございました。
うまく株式会社シーベースに辿り着かれた方は非常にラッキーだと思います。塗装業界は結構いい加減な業者も多く、中にはかなり適当な工事をしてトラブルを起こしている業者も多いので丁寧な補修や下地処理を行う優良な塗装業者を探すのは大変です。こうしてご紹介による場合は実例も施工されたお客様の印象やご感想も有るので安心だと思います。
E様のお住まいはY様のお宅と同じハウスメーカーのもので材質も形状もほぼ同じでした。築18年で初めての塗装工事です。
カーポートにはポリカーボネート製の屋根が着いているのですが工事で足場を組む際には一時的に屋根を撤去するか、うまくその上を空中で繋げて組むかの作業が必要になりそうです。予め寸法を取って判断するのですが実際に組み始めてみると予定通りにはいかない事があります。でも心配ご無用です。ベテランの職人が組みますので臨機応変に対応します。
屋根は陶器瓦なので塗装の必要は有りませんが瓦を留めているビスに浮きが見られましたので締め直しが必要になる旨ご説明しました。小さな天窓が1ヶ所付けられていました。築年数から考えるとパッキンが弱っている筈ですので、ガラスとフレームとの取合にシーリングを行います。この部分は殆どの塗装業者は気付かずに何もしないケースが多いのですがシーベースでは必ずチェックします。パッキンが弱って雨もりをし始めてから、これだけのために補修を行うととても費用が掛かるからです。
シーリングというのは竣工時にはもちろん、経年劣化や建物が歪んだ時にできる隙間や穴、ひび割れ等が生じて雨水が侵入し易い箇所をコーキング等で埋めて塞ぐ事です。使用するのはオート化学工業株式会社のオートンイクシードになります。
破風・鼻隠は板金巻きのため、ジョイントの隙間も殆ど無いのですが、かなり軒天は黒ずんでいました。これは建物の内部で湿気が多かったりカビは生えたりした時にそれらが抜け出ようとして出来るものです。ですので工事に入った後、まず雨水の侵入経路を特定してシーリングを行います。
破風・鼻隠の塗装膜は劣化して変色していましたので、ここはエスケー化研株式会社のクリーンマイルドシリコン/15-20B濃い茶色で塗りかえます。
外壁は2種類のALC板で造られていました。塗装はスズカスキン株式会社のスズカスキンでした。これは合成樹脂エマルション系で天然石や陶磁器砂等の骨材が入った多彩色模様吹付工法によるものでした。
塗装膜は部分的にチョーキングを起こし、外壁にはやや大きめのひび割れが見られました。
ALC というのは、セメントペーストに発泡剤を加えて内部を金属網で補強した軽量気泡コンクリートの事です。軽くて成形や施工が楽なのですが塗装膜が劣化すると雨水が染み込んでしまい補強のための内部のラス網が錆びて切れてしまい強度が落ちたり崩れたりしまいます。つまりALCにとって表面の塗装膜は非常に重要な働きをします。
チョーキングというのは白亜化(はくあか)とも言い、塗装表面が紫外線や熱、雨、風等で塗膜が劣化し、塗料の色成分の顔料がチョーク(白墨)の様な粉状になる事、つまり塗膜が死んでしまい雨を弾かなくなっている状態の事を言います。これがあまり酷くなると、塗装しても表面の粉状の物と一緒に剥がれ易くなるため長持ちしなくなってしまいますので注意が必要です。
外壁のひび割れは崩れて前後にずれているのでコーキングで接着してずれもなおします。雨水が内部へと侵入するとその部分はどんどん脆くなって行ってしまいます。
ALC板のジョイント部分は殆どの箇所でひび割れが見られました。雨水が侵入し易くなっているので注意が必要です。痛みが進んでいる箇所はオートンイクシードでシーリングを行います。
窓周りのシーリングはかなり劣化が進んでおり、雨水の侵入が心配なのでここもオートンイクシードでシーリングを行います。このシーリング材は国内でもトップクラスの寿命を誇り約20年の耐久性が有ります。
外壁はオーソドックスな単色で塗り潰す方法、ツートンカラーに仕上げる方法、多彩色模様塗装等、何通りかの塗装方法をご提案しました。その結果日本ペイント株式会社の多彩色模様塗装の出来るペリアートUVで塗りかえる事になりました。色は現在検討中です。
ペリアートUVはE様をご紹介下さったご近所のY様のお宅でも使用している塗料で、仕上がりがとても美しく、ご自宅もその様にしたいとの事で決定しました。
多彩色模様塗装というのは単一色でなく、塗料の中に様々な大きさのカラーチップが混ぜ込まれて複合色にしている塗料です。仕上がると天然石材のような雰囲気が感じられる独特な質感やデザイン性、高級感が有るものです。モルタルやALC、コンクリート、窯業系サイディング、スチール等にも塗装出来ます。
ペリアートUVは高耐候性、高意匠性、防カビ・防藻性、微弾性機能、低汚染性等に優れています。現在16タイプの物が有り色彩やカラーチップの配合比率、大きさ等が様々です。ペリアートUVの吹付塗装は専用のスプレーガンを使用して行います。吹付塗装はかなり塗料が飛散しますので、必要以外の所に塗料が付着しない様にビニールで周囲を覆い細心の注意を払いながら行う必要があります。また塗料の中に大きさや色の違うカラーチップが入っているため均一に吹き付けなければならないので高度な施工の技術が必要です。施工は大変ですが、仕上がると美しさだけでなく高級感がぐっと増します。その分、価格もやや高くなります。
バルコニーはFRP(繊維強化プラスチック)防水で表面のトップコートはかなり酷いひび割れ状態でした。ここまで傷んでいると補修は大変です。かなり丁寧に研磨して表面を均してからトップコートを行わないと再びひび割れが発生してしまうからです。ひび割れたトップコートは接着が甘くなっています。ですからその上にプライマー(トップコートを接着させるための塗料)とトップコートを塗るとシンナーが揮発する時に縮むため古いトップコートを引っ張るので再びひび割れが発生するからです。とても神経と手間の掛かる作業になります。
この部分は東日本塗料株式会社のAUコート/フォックスグレーで塗りかえます。これは防塵塗料なので一般的なトップコートよりも丈夫で長持ちします。
通常バルコニーの内側の外壁は本体の外壁材を使用するのですが、何と笠木の下から床面までFRPが繋がっていました。ハウスメーカーは見栄えや耐久性などをもっと考えて造って欲しいと思いました。
バルコニーの外側の外壁にはオーバーフロー用の排水口が付いていましたがシーリングがされていませんでした。そのため排水口の周りから雨水が染み込んでしまったせいでその部分はかなり脆く劣化が進んでいました。ここはシーリングを行います。
シャッターボックスや霧除、水切も艶が無くなり劣化が進んでいました。これらの箇所はエスケー化研株式会社のクリーンマイルドシリコンで塗りかえます。シャッターボックスはサッシの近似色で、霧除と下屋根の雨押え(中間水切)、水切は15-20B濃い茶色で塗りかえます。
外構はブロックにモルタルが薄塗りされ、塗装はアイカ工業株式会社のジョリパットで行われていました。外構の表側には花壇が有り美しい花が咲いていました。裏側は植物で擦れてしまったのか塗装が剥がれ落ちていました。工事の際は大変恐縮ですが枝を若干切らせて頂く様になります。この部分はパーフェクトトップで塗りかえます。
着工は1月下旬になります。どうぞ宜しくお願いします。