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2025/2/28 (金)
さいたま市北区のH様より屋根塗装と外壁塗装の契約

さいたま市北区のH様より屋根塗装と外壁塗装の見積依頼    さいたま市北区のH様より屋根塗装と外壁塗装の見積依頼

 

 さいたま市北区のH様より屋根塗装と外壁塗装、コーキングの打替、バルコニーの防水トップコート、付帯部分の補修と塗装のご契約を頂きました。何社か合見積の中からシーベースをご指名下さり大変有難うございました。
 H様はシーベースをインターネットで見つけられたとの事です。ここ数年インターネットからの見積ご依頼がとても増えています。大変有難い事です。
 シーベースのホームページは2016年の夏頃から現在まで約8年間ずっとグーグルやヤフー等の検索サイトで「さいたま市 塗装」や「さいたま市 外壁塗装」、「さいたま市 塗装業者」等というキーワードで検索するとトップページに表示され続けています。
検索順位を上げるのは大変な苦労が要ります。検索順位は日々のデータの蓄積により上下に変動するため「有益な情報だ」とグーグルやヤフーから判断された内容のページがより上位へと表示されます。
 2023年の秋からはインスタグラムやグーグルのビジネスプロフィールも始めました。今まで真面目にこつこつと地道に堅実に仕事をしている事を評価してくれているものだと考えます。とても有難い事です。
 うまくシーベースに辿り着かれた方は非常にラッキーだと思います。塗装業界は結構いい加減な業者も多く、中にはかなり適当な工事をしてトラブルを起こしている業者も多いので優良な塗装業者を探すのは大変です。
 H様は、その際に口コミ情報をご覧になり5つ星の付いている塗装業者3社に見積をご依頼されたそうです。
 静かな住宅地に立つ築22年の2階建てで、初めての塗装工事です。お住まいはL字型に組まれた素敵なデザインでした。敷地いっぱいに建てられており、北面と西面は敷地内から足場を組み上げて行くと横樋にぶつかってしまうのでお隣の駐車場から組ませて頂くようになります。
 先日、見積の説明をさせて頂いたのですが、その後屋根、外壁共にH様のご指定の塗料、コーキングは外壁塗装前にして欲しいとのご希望が有り、再度見積書を作成しました。
 屋根は3寸勾配(水平方向に10対垂直方向に3の割合の勾配)と緩やかでガルバリウム鋼板で葺かれていました。釘浮きや板金のジョイント部分に隙間が見られました。塗装膜はやや弱って変色しているものの然程傷んでいる様には見えませんでした。ただ2階がとても暑いとの事で遮熱か断熱の塗料で塗りたいとのご希望でした。
 ガルバリウム鋼板というのは、鉄の鋼板にアルミニウムと亜鉛の合金をメッキで蒸着させたものです。アルミニウムの耐食性と亜鉛の犠牲防食(ぎせいぼうしょく)作用、自己修復作用により従来の溶融亜鉛めっき鋼板に比べ腐食に強くなっています。ですからトタン屋根やスレート瓦、セメント瓦等と異なり塗装は竣工後20年後位に行えば良いのです。ただ施工中に傷を付けてしまうとそこから錆が出る場合が有ります。錆が発生すると半年から1年程度で穴が空いてしまうので築10年程度で状態の確認は必要です。今回は築22年との事ですので屋根塗装には丁度良い時期だと思います。
 ケラバ部分は板金が折り込まれる形状のため降り棟包みは有りませんでした。ケラバと言うのは切妻屋根の端で斜めに降りる部分の事です。
 下屋根は僅かな勾配しか無いため雨水の滞留時間が長く、やや苔が見られました。勾配は直し要が無いので高圧洗浄で苔や汚れを落とす旨説明しました。
 屋根は棟板金のジョイントをシーリングし、釘浮き補修と頭留を行ってから株式会社日進産業のガイナ(GAINA)で塗りかえます。
 ガイナは日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発した断熱・遮熱塗料です。熱の移動を断つことで断熱効果を発揮し、外壁や屋根に塗装することで、夏は涼しく冬は暖かく保つ効果があります。15~20年の高耐久性能です。
 この製品は遮熱塗料なので太陽光の反射率が高いため、屋根材へのダメージを軽減したり建物内部に熱が溜まるのを防ぐので僅かですが室温を下げてくれます。さいたま市では遮熱塗装や断熱塗装をすると補助金を出してくれるので僅かですがお客様のご負担も減る製品です。
 屋根の上裏には野地板から何本か釘が3cm程度出ており、折り曲げられているのですが竣工時の塗装が甘く斑が見られました。このままでは釘から錆汁が出て来てしまうのでこの部分も塗装します。
 破風・鼻隠は軒天や外壁と一緒にエスケー化研株式会社のベルアートで吹付されていました。部分的にひび割れの発生が見られました。
 外壁は大壁工法にほぼフラットな吹き付け塗装がされていました。大壁工法というのは窯業系のボードを下地にして塗装でパターンをつける工法の事です。
 ボードのジョイント部分のシーリングには殆どひび割れが有り、外壁は全体的に汚れの染み付きやチョーキングが発生していました。
 チョーキングと言うのは、別名「白亜化」とも呼ばれ、塗装表面が紫外線や熱、雨、風などの外的要因によって劣化することにより、塗料の色成分である顔料がチョーク(白墨)のように粉状になる現象です。これは、塗膜が劣化して機能を失い、塗装表面が雨水を撥水しにくくなってしまうため雨水の吸収と乾燥を繰り返すと非常に脆くなり割れや変形を起こします。塗装を再施行しても、表面の粉状の部分と一緒に塗膜が剥がれやすくなってしまうため塗装の持ちが悪くなって効果が持続せず、再度塗り直しが必要になる事があります。シーベースでこの様な状態に塗装する場合は高圧洗浄で十分に劣化塗装膜を落とし下塗材をたっぷりと吸わせて下地を補強してから本塗装を行うので長持ちします。
 ひび割れはオート化学工業株式会社のオートンイクシードで補修し、大壁のジョイント部分はこれで打替を行います。
 通常ジョイントの部分のシーリングは外壁塗装後に行います。何故かと言うとこの部分は入隅箇所と違ってコーキングの充填量が多いためです。外壁塗料とシーリング材では熱による膨張収縮率が全く違うので夏の暑さや冬の寒さでシーリング材は膨張したり収縮したりします。ところが外壁塗装の塗膜はシーリング材と比べると極ごく僅かしか伸びたり縮んだりしません。そうなると塗膜が破れる事が有るからです。
 シーリングというのは建物を建てる時だけでなく経年劣化や建物の歪みによって発生する隙間や穴、ひび割れなどをコーキング等で埋めて塞いで雨水等が進入しない様にする事です。
 外壁塗装は日本ペイント株式会社の遮熱塗料サーモアイウォールで行います。その際、表札の付け根部分からの汚れが見られるため一旦表札を外してから外壁塗装を行い、塗装後に復旧します。
 樋はジョイント部分から若干雨漏りしており全体に劣化が見られました。これは紫外線や雨水による影響で素材である塩化ビニールが変質します。これを加水分解といいます。樋自体が脆くなり、ひび割れや破損のリスクが高まります。定期的な塗装でこのような劣化をある程度軽減する事が可能です。この部分はエスケー化研株式会社のクリーンマイルドシリコンで塗りかえます。
 水切やシャッターボックスも塗装膜が弱っており、こちらもクリーンマイルドシリコンで塗りかえます。
 バルコニーは広くてFRP(繊維強化プラスチック)防水になっていました。基材のFRPには問題は有りませんでしたが、表面のトップコートは寿命が来ていました。またトップコートのひび割れも見られました。ここは東日本塗料株式会社のAUコートで塗りかえます。これは防塵塗料なので一般的なトップコートよりも丈夫で長持ちします。
 外構はブロックにモルタルが薄く塗られ、塗装されていましたがあちこちにひび割れが見られ変色も進んでいました。この部分は湿気の状態から塗装すると膨れが発生する可能性が高いので塗装の方法や厚み等について膨れが発生しにくくなる方法をお話しし、外壁と同工程、同材料での塗装をお勧めしました。
 プラスチック製の換気フードには割れも見られましたのでこちらも接着して補修します。
 着工は3月中旬になります。どうぞ宜しくお願いします。