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さいたま市緑区のH様邸で外壁塗装のための養生や屋根塗装前の補修が完了しました。
養生というのは、塗料等が付着してはいけない部分をビニールやテープで被う事です。せっかく貼っても塗装後に剥がしてしまうので無駄な作業の様にも、また簡単な様にも見えますが非常に重要な工程です。しっかりと留めないと塗料が染み込んでラインがきれいに出ません。シーベースの塗装が美しく仕上がるのもこの様な事も丁寧に行っているからです。
窓も全て覆うために風通しも悪くなり、かなり圧迫感がありますが少々ご勘弁下さい。風通しも悪くなりますが、エアコンや換気扇は使用可能です。エアコンホースカバーの取り外しも完了して外壁塗装のための準備が出来ました。
屋根塗装前の補修は棟板金の釘浮き補修・頭留や棟板金のジョイントシーリングが完了しました。
釘浮きを放置すると雨水が釘を伝って瓦の下の貫板(厚さ約12mmの杉板)に染み込み木を腐らせてしまう事が有りますから注意が必要です。
屋根板金のジョイントはシーリングがされておらず、また棟板金とスレート瓦の間には隙間が空いていました。これ等の箇所からは雨水の侵入が気がかりです。
シーリングというのは竣工時にはもちろん、経年劣化や建物が歪んだ時にできる隙間や穴、ひび割れ等が生じて雨水が侵入し易い箇所をコーキング等で埋めて塞ぐ事です。
これ等の部分から入った雨水はスレート瓦の下のアスファルトルーフィングに流れて行きます。アスファルトルーフィングというのは紙にアスファルトを染み込ませ雨もりを防ぐための物で防水紙や防水シート等とも言われています。屋根瓦の下に敷き屋根瓦が欠けたり強風で雨水が屋根瓦の隙間から下に落ちてもその下の野地板(屋根瓦を乗せるための板)に雨が染み込む事を防ぐ物です。
ただ一般的な住宅で使用されている物は寿命が7~8年の物が多く、経年劣化でアスファルトが蒸発してしまい、ただの新聞紙の様になってしまいます。こうなると侵入した雨水はその下の野地板に染みて腐れの原因になります。
スレート瓦には何か所かひび割れが見つかりました。これ等の箇所はコーキングで接着して補修が完了しました。スレート瓦のひび割れをそのままにしてただ塗装だけしかしないと強風に煽られてバタバタ動いている内にひび割れが大きくなり、やがて飛ばされしまいますのでシーベースでは必ず接着して補修します。
破風・鼻隠のジョイント部分には隙間が発生していたためこの部分もシーリングを行い完了しました。
その他、外壁のサッシ周りや入隅のシーリングも完了です。入隅というのは外壁やサッシ等の取合が凹んでいる角の部分の事で物理的にコーキングを撤去出来ない箇所になります。これ等の部分はコーキングを上から充填します。この方法を打増と言います。
外壁には2箇所ビスが埋まっていました。ねじ頭が取れたまま放置されており、その付近はシリコンで穴埋めされていました。かなり雑な工事をした痕です。このままではやがてビスが錆びて錆汁で外壁が汚くなってしまいます。外壁を傷つけぬ様にビスを丁寧に抜き、不良シリコンも撤去して変性シリコンコーキングで補修しました。
※ 3月6日と昨日7日の作業内容をまとめました。