お問い合わせ
良い業者の見分け方 お問い合わせから完工まで 成功する外壁塗装 会社案内 お客様の声 よくわかる用語集 建築に役立つ建物名称 火災保険適用 助成金について あんしん保証 シーベースブログ 協力業者募集
2025/4/20 (日)
上尾市のS様より外壁塗装の見積依頼

上尾市のS様より外壁塗装の見積依頼    上尾市のS様より外壁塗装の見積依頼

 

上尾市のS様より外壁塗装やバルコニーのFRP(繊維強化プラスチック)防水床のトップコート、付帯部分の塗装の見積ご依頼を頂きました。大変有難うございました。
早速現状調査に伺いました。静かで緑の多い環境の住宅地に立つ築9年で2階建てのお住まいでした。
屋根はガルバリウム鋼板製でした。屋根板金のジョイントはシーリングがされていませんでした。ここからは雨水の侵入が気がかりです。
シーリングというのは竣工時にはもちろん、経年劣化や建物が歪んだ時にできる隙間や穴、ひび割れ等が生じて雨水が侵入し易い箇所をコーキング等で埋めて塞ぐ事です。
この部分から入った雨水は銀金の下のアスファルトルーフィングに流れて行きます。アスファルトルーフィングというのは紙にアスファルトを染み込ませ雨もりを防ぐための物で防水紙や防水シート等とも言われています。金属屋根や屋根瓦の下に敷き屋根瓦が欠けたり強風で雨水が屋根瓦の隙間から下に落ちてもその下の野地板(屋根瓦を乗せるための板)に雨が染み込む事を防ぐ物です。
ただ一般的な住宅で使用されている物は寿命が7~8年の物が多く、経年劣化でアスファルトが蒸発してしまい、ただの新聞紙の様になってしまいます。こうなると侵入した雨水はその下の野地板に染みて腐れの原因になります。
ガルバリウム鋼板というのは、鉄の鋼板にアルミニウムと亜鉛の合金をメッキで蒸着させたものです。アルミニウムの耐食性と亜鉛の犠牲防食(ぎせいぼうしょく)作用、自己修復作用により従来の溶融亜鉛めっき鋼板に比べ腐食に強くなっています。したがって現時点での塗装は必要有りません。屋根板金のジョイントのシーリングや釘浮き補修のみ行う必要が有ります。
鼻隠はセメント板で変色が見られました。上裏はケイ酸カルシウム板製でそのまま塗装されている箇所と外壁と一緒に吹き付け塗装がされいてる箇所が有りました。特に問題は有りませんでした。
外壁は2種類のALCでした。ALC というのは、セメントペーストに発泡剤を加えて内部を金属網で補強した軽量気泡コンクリートの事です。軽くて成形や施工が楽なのですが塗装膜が劣化すると雨水が染み込んでしまい補強のための内部のラス網が錆びて切れてしまい強度が落ちたり崩れたりしてしまいます。つまりALCにとって表面の塗装膜は非常に重要な働きをします。
何か所か小さな欠損が見られました。小さくても雨水は侵入してしまうので油断は禁物です。苔や汚れも目立ちました。
シャッターボックスや水切はスチール製でやや変色が見られました。外構はブロックに薄くモルタルが塗られ塗装がされていました。
樋はジョイント部分に隙間が有り雨水が流れ出た痕が見られました。その流れた雨によって雨水が滞留した部分に苔が見られました。材質そのものもやや弱くなって来ていました。これは加水分解によるものです。加水分解と言うのは水と反応して分解を起こしてしまう事で、空気中の窒素、紫外線、微生物、空気に含まれる水分等で起きてしまいます。
何社か見積を取られているとの事ですが丁寧な補修をする優良な塗装業者をお選び頂きたいと思います。